こんばんわ。
月の裏側で喫茶店を経営してみたいsugi-sugu(スギスグ)です。
突然ですが、“月の土地を購入しました”。
正確にいうと約15年前に月の土地を所有しました。
「ん?何のこと?」と思ったあなた!
宇宙は広い!
実は私は神秘のチカラで月の一部を所有することに成功したのです。
という冗談はさておき。
月の土地を購入したというのは本当です。しかも、神秘のチカラでもなんでもなく約3000円で購入しちゃいました。
つまり、月は買えるってこと!
この記事では、月の土地を所有している(はずの)私が、趣味にもビジネスにも夢を奏でてくれる月の土地の購入方法や月の土地所有の信憑性、未来の月ビジネスの展望や個人的な夢など、希望ある話を紹介します。
今回はちょっとSFチックに見ていきましょう!
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目次
月の土地を所有しました
たぶん雑誌か何かの広告を見て、ネットから申し込みをした…ような気がします。(15年前なのでよく覚えてないです…)
購入動機は何となく面白そうだったから。
もともと月と星が好きで、よく月や星にまつわる歌をつくっていたので、「月の土地が買えるってスゴイやん!」なんて軽いノリでした。
もちろん、購入の前に「そもそも詐欺じゃない?」って気持ちもあったし、「所有権の根拠は?」という疑問もあったのでそれなりに調べたことを何となく覚えています。
結論、まぁ信憑性ありそうってことと、3000円なので『ロマンに投資』ってことで思い切って購入!
1か月後 月の土地の権利書が郵送されてきました。
ルナエンバシーから届いた権利書等一式
[上段左から右に向かって 月の所有地マップ/権利書/権利宣言書 下段左から 封筒/オーナーズカード(クレジットは利用できません)/各書類の和訳・解説書]
2006年11月11日(ポッキー&プリッツの日)私は月の土地を所有しました。
月の土地の権利の根拠と信憑性
ここで、月の土地の権利と信憑性をご紹介します。
販売元/販売形式
販売元はアメリカネバダ州に本社を置く「ルナエンバシー」
日本における販売は「株式会社ルナエンバシージャパン」が行っています。
販売形式は「ルナエンバシー」が月の土地の権利を取得して、ユーザーに不動産として売却するといった感じです。
月の土地の権利を主張する根拠
ルナエンバシーが月の土地の権利を主張する根拠は「宇宙条約」と「月協定」、その他アメリカの「宇宙法」や「月の権利宣言書」などがあげられます。
宇宙条約
「宇宙条約」は1966年に採択、1967年に発効された国際条約です。
この「宇宙条約」によると
“いかなる政府も月や惑星などの天体資源について権利を主張できない”と記されています。
ここで重要なのは“いかなる政府”となっている点。ここに穴がありました。
つまり、“個人や企業”が権利を主張することを禁止していないということです。
月協定
さて、もう一つの「月協定」は1979年に採択、1984年に発効されました。
「月協定」によれば国家や個人に至るまで営利を目的とした開発や権利を主張することを禁止しています。
「えっ⁉ダメじゃん…」と思いました?
ここにも穴がありました。
実は国連加盟国193か国の内、批准国がたったの13か国にとどまっています。
しかも宇宙開発を積極的に行う国の署名は皆無。アメリカに至っては「この協定が、企業や個人による月やその他の天体の資源の営利目的の開発・利用を妨げる」との理由により明確に署名を拒否している状態です。
つまり、「月協定」は無効といえる状況と考えられています。
なお、2015年に成立したアメリカの「宇宙法」では、法人や個人による天体の所有が認められました。
月の権利宣言書
ルナエンバシーCEOのデニス・ホープ氏は1980年にサンフランシスコ州に月の所有権を申し立てを行い受理されました。
さらに、月の権利宣言書を作成しアメリカ合衆国政府、ソビエト連邦政府並びに国連に提出したところ、宣言書に対する異議が無かったとされています。
惑星の不動産に目をつけて、実際に行動するデニス・ホープ氏、なかなかのツワモノですね!
信憑性
このような状況からルナエンバシーが販売する月の土地について購入者が所有権を主張できる信憑性については概ね“◯”と考えています。
上手く抜け穴をくぐって、州によって所有権の申し立てが受理され、国家と国連に権利宣言を認知する活動を行っていることは大きいと言えます。
ただし、将来アメリカ、ロシア、中国など、多くの国が月の開発を行うなかで、どこまで国家が個人の所有権を快く迎えてくれるのかは未知数です。
なので、私は将来「無効」になっても、“夢やロマンにそれほど痛手のない投資をしたと思えば問題なし”と考えています。
月の土地の購入者
それでは、月の土地はどんな人が購入しているんでしょうか?ちょっと調べてみました。
【月の土地を購入した著名人】
- トム・クルーズさん
- メグ・ライアンさん
- トム・ハンクスさん
- ジョージ・ブッシュ元大統領
- ロナルド・レーガン元大統領
- 長渕 剛さん
- 福山 雅治さん
- 矢口 真里さん
- 香取 慎吾さん
- 井ノ原 快彦さん 等々、その他多数…
と多くの方が購入されていて、なんと元大統領も購入⁉ぜひ所有権の有効性を主張してほしいです。
ルナエンバシーによると全世界で130万人の方が購入しているとのこと。
未来に夢を描く人が多いって何だか良いですね…☆
ためしに月の土地を買ってみる?
ためしに、月の土地を購入してみようと思った方。
じつは、そんじょそこらのサイトでは購入できないようです。
日本で唯一月の土地が購入できるサイトはコチラ ➡ 株式会社ルナエンバシージャパン
プレゼントとして贈る方も多いようなのでいろんなギフト形式もチェックしてみてくださいね。
購入すると立派な権利書などが贈られてきます。
なお、権利について過度の期待は禁物。あくまで夢を買う気持ちで!
月ビジネス
2040年には宇宙産業の市場規模は100兆円規模になるそうです。
Space Port Japanなどは日本を宇宙旅行ビジネスの拠点とすべく活動されています。
また、アメリカでは国際的な取り組みとして「アルテミス計画」(引用元:宙畑/アルテミス計画総まとめ! 2020年代の月面開発はどこまで進むのか)が進行していて2024年に月面着陸を予定し民間企業も広く参加しています。
テスラの「スペースX」やアマゾンの「ブルーオリジン」などの米国企業による宇宙ビジネスはあまりにも有名ですね。
日本からも、JAXAとトヨタ自動車が共同で月面探査車「ルナ・クルーザー」(由来はランドクルーザー)の開発を進めていて月面での移動・運搬を担うことが期待されています。ちなみに「ルナ・クルーザー」タイヤはブリヂストンです。
また、日本の民間企業株式会社ispaceは2023年の月面探索開始、2040年には月面都市「ムーンバレー構想」を計画し月/1,000人の定住、年/1万人の旅行者などの実現により経済圏の構築を目指しています。
その他にも大手スーパーゼネコンによる月面基地や月ホテル建設の研究、他にも資源活用の実験など月における近い未来の可能性は大きく開かれつつあるんです!
もしもあなたの土地から石油に代わる次世代資源が発掘されたら、石油王ならぬ月の王子様なんて呼ばれるのでしょうか…
40年後の夢
月の土地の所有権が認められるとして、私のちょっとした夢を聞いてください。
40年くらい先でしょうか…
私は月にある自分の土地に“オーディオカフェ”を開店させたい!と思っています。
その頃の80歳前後ですが、きっと人生120年時代に突入しているはずなのでまだまだ元気でしょう!
というわけでちょっと空想してみます…。
【地球の民が運営するオーディオカフェのとある風景】(sugi-suguの夢)
地球産の音楽が詰まった大昔の黒い円盤型記録媒体に針を落とす。
黒い円盤は、かつて人々に夢と摩訶不思議を与えた“空飛ぶ円盤の話”さながらに宇宙空間を超えて月の民に地球の音を届ける。
隣の星から届いたばかりのコーヒーが香る店内で、黒い円盤の音を奏でるのは100年も昔にすぐ隣の星で製造されたスピーカーという極めてシンプルな箱。
月の音楽を表現するにはあまりにも古く、ステージを目の前に展開するのがやっとの代物だが、それでもなぜか聴いている人の心を揺さぶるらしい。
とくに「Beethoven」と「ビートルズ」は受けがいい。
いつの時代も、その時代を生きたかどうかに係わらず「昔」をこぞって慈しむのは、過去と決別し新たな未来へ踏み出していることを僕たちがよく知っているからかもしれない。
窓の外を眺めると、地球の民と月の民はテクノロジーを身にまとい、どうやら赤い星へ旅する準備を進めているらしい。
ホリエモンにはロケット開発を頑張ってもらいたいものです。
遠い未来はすぐそば
月は大昔から人類の夢を讃えつづけてくれました。
1969年にアポロ計画で人類が初めて月に降り立ってから50年が過ぎ、政府や民間が第2歩目を踏み出す準備をしています。
直接2歩目を踏み出すのは私たちではないのかもしれない。けれど、人類の10歩先や100歩先に普通の営みを手助けすることができるのだとすれば“月に土地を手に入れること”なのかもしれません。
あなた自身が、そして大切な人が、未来の人たちが、月で夢を描けますように。
月の兎に会える日はもう間近かもしれませんね。
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