こんにちはsugi-suguです。
今回はビジネスに関する記事です。
「仕事やってても、なかなかモチベーションが上がらない…」
「期限が近いと分かっているんだけど、集中できず時間だけが過ぎていく…」
こんな状況、きっとあなたも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
しかし、仕事はあなたのモチベーションに関わらず次々とあなたのもとへ届けられます。
「今日はテンション上がらないからまた明日ねぇ~」なんて言えたらどんなに楽なんだろうと思いますが、人と人とが関わり合う世の中ではそういう訳にもいきませんね。
この記事では主に次のことを掲載しています。
- モチベーションってなに?上がらない原因は?
- 安定したパフォーマンスで成果を出す方法は?
- 参考になるおすすめのビジネス書 5選!
明日からすぐに実践できるアクションプランも掲載していますので、あなたのパフォーマンス向上に役立ててください。
自分らしく仕事をする方法はこちら
転職をお考えの方はこちら
目次
モチベーションについて考える
そもそも“モチベーション”とは何なのでしょう。
モチベーションが何かを知ると、モチベーションをコントロールする鍵になります。
実態がないのにあなたの仕事にまとわりついてくる“モチベーション”について少し見ていきましょう。
モチベーションの意味
モチベーションとは一般的に『やる気』と同意義ですね。
辞典などで確認すると『動機付け』などと紹介されており、心理学的にも同様の言葉を用いることが多いでしょう。
さて、心理学的な動機付けについてもう少し掘り下げてみると対となる次の2つのことが見えてきます。
内発的動機付け
内発的動機付けとは自発的な動機のことです。
多くの人は何かをやりたいと思うことがあります。
「ラーメンを食べたい」や「音楽を聴きたい」なんかはこれに該当します。
例えば、仕事ではいつの間にか資料作りに没頭していたり、ついクライアントとの打ち合わせが盛り上がっていたりしますね。
ここに至る要因は外的なものではなく、あなたの心の衝動に従った自発的なモチベーション(動機)が要因だと言えます。
外発的動機付け
内発的動機付けに対して外発的動機付けは周りが作用して生まれた動機のことです。
例えば、“給料UPのため”や“叱られないため”などは典型的なもの。“上司からの依頼だから”や“会社の決まり事だから”などで行動することは、周りの環境により発生するモチベーション(動機)が要因となります。
内発的・外発的動機付けがあなたに与える影響
前述の『内発的動機付け』が明確であれば、そして持続することができれば高いモチベーションで仕事に挑むことができます。
「だって楽しいんだもん!」
ゲームしていたら楽しくていつの間にか時間が過ぎていた。もっと上手くなるようにひたすら没頭する。飽きたから新しいゲームをやる。のサイクルは他に縛るものがなければ楽しいと思う限り続けることができますね。
そして、『外発的動機付け』ならば報酬や評価とあなたの要望が適切に一致することによりモチベーションを維持することができます。
「この仕事苦手だけど、報酬高いからやってみるか」みたいな感じです。
また、外発的動機を内発的動機にリンクさせることも可能です。
モチベーションが上がらない…。心理状態と対処法
モチベーションが上がらないと感じているあなた。ちょっと振り返ってみてください。
- 何となく疲れた。
- 周りの環境になじめない。
- この仕事向いているのかな?
- 適正な評価がされているのだろうか?
この中に何となく当てはまることはありませんでしたか?
ここに記載したものはモチベーションに関わるいくつかの要因です。
モチベーションが上がらない要因について考察してみます。
心理学的考察とアクションプラン
アドラー心理学などでは、モチベーションが上がらない原因の一部として次のようなことを述べています。
- 原因に対し悩むのではなく目的を持つ
- 高すぎる目標を設定していないか
- 承認欲求に要注意
ここからはモチベーションが上がらない理由と起こしてほしいアクションプランを見ていきましょう。
1.原因に対し悩むのではなく目的を持つ
未来は過去や環境という原因によって定められるものではなく、あなたの持つ目的によって開かれるものだと言います。アドラー心理学では、“目的論”と言います。
つまり『自分の人生は変えることができる』という考え方です。
対して“原因論”という考えがあります。
これは過去や環境が原因となり今の自分をつくる。過去を変えることはできないので『過去が縛る今に抗うことはできない』という考え方です。
過去を変えることはできないので、その要因に決定づけられることは確かです。
この考え方に基づいて行動した場合、「何をやっても変わらないのだから…」と悲観的になってしまいがちです。
それでは、成功者や偉人たちはどうでしょう。
恐らく、悲観せず過去(自分)と向き合い、未来を自分で選択した人も多いのではないでしょうか?
悲観せずに未来を選択するために…
【ポイントとアクションプラン】
- 今この場で選択することが全て過去に形成されているとは言えない
- あなたのモチベーションについてはあなたに決定権があることを理解する
- あなたが目的に向かって行動すること自体が未来を形成している
だから…
- 自分が選択した過去に責任を持つ
- 自分の目的と正直に向き合いやりたいことをあなたが選択し行動する
2.高すぎる目標を設定していないか
100mを9秒58で走ろう!という目標設定は無謀すぎますね。
こんな目標設定をする人はいないでしょう。
さて、ちょっと考えてみてください。
架空の業界の話です。
この目標設定は適切でしょうか?
適切と考えた方は、ひょっとすると日頃から高すぎる目標設定をしている方かもしれません。
恐らくこのAさんは来月も再来月も思うように目標に近付けずに、だんだんとモチベーションを下げていくことになるでしょう。
この間違った目標こそがモチベーションを阻害する大きな原因になります。
これなら行けそうな気がします。
AさんとBさんの目標の違いは現実性と具体性です。実現可能な目標はモチベーションを上げる材料になります。
適切な目標設定をするために…
【ポイントとアクションプラン】
- 具体的かつ達成可能な目標を設定する
- 最終的な目標を達成するためにいくつかのポイントを設定する
- 達成したらその理由を確認する(指標ができ、自信につながります。)
3.承認欲求に要注意
誰かに認められたい。誰かに褒めてほしい。とは多くの方が少なからず持っている感情です。
この欲求を満たすために人は努力し大きな力を発揮することがあります。承認欲求は大きな原動力となり得るので悪い感情であるとは言えません。
しかし、この欲求は重たい足枷になることもあります。
誰かに承認されることで満たされる承認欲求は常に他人の評価、周囲の環境に依存している状態。
この状態で起こることは次の通り。
モチベーションが上がるパターン
- 認められたい ➡ 努力する ➡ 評価される ➡ モチベーションアップ
- 自分だけが褒められた ➡ 優越感を感じる ➡ モチベーションアップ
仕事が楽しいと感じるパターンでこのループに入ればどんどん自信がついてくるでしょう。しかし、何十年も生きていく中で、いつまでもよい状態を周りが継続してくれることはあり得ません。
モチベーションが下がるパターン
- 認められたい ➡ 努力する ➡ 評価されない ➡ モチベーションダウン
- 自分だけが叱られた ➡ 劣等感を感じる ➡ モチベーションダウン
これが続けば、自信を喪失しモチベーションはだだ下がり。やる気なんて出るわけありませんよね。
さて、ここで重要なのは“モチベーションが上がるパターン”と“モチベーションが下がるパターン”の共通点に注目することです。
どちらも周囲から与えられたものだということ。つまり、自分の感情を自分でコントロールできていない状態だと言えます。
承認欲求を満たすために周囲に依存している状態ではあなた自身があなたのモチベーションを上げていくことは難しいでしょう。
周囲からのアクションに一喜一憂しないために…
【ポイントとアクションプラン】
- 他人からの全ての評価に明確な理由を持たせる
- その理由を基に自分の目的(前述の目的論を参照)に対して適切な行動かどうかを評価する
- 自分の目的に対する評価であなたのアクションの成否をジャッジする
安定したパフォーマンスを発揮する
ここまで見てきた【ポイントとアクションプラン】を基に安定したパフォーマンスで仕事をする方法を見ていきましょう。
実際の職場では複数の人があなたと関わり合って仕事をしてます。
その中で、モチベーションに左右されずに安定したパフォーマンスで仕事をこなすための行動を“具体例”で見ていきます。
まずは目的を明確にする
例えば、事務職ならば自分の仕事で職場環境を向上させ、働く人のサポートをする。
営業職ならば、顧客の幸せを創出するためにより多くの方に自社の有益な製品を広めていく。などが挙げられます。
この2つの目的はどちらも自分の『やりたいこと』に基づいていることに注目してください。
次に目標を設定する
事務職ならば、事務作業の速度を上げる、効率を上げる。その結果これまで1日50件できていた処理を翌週までに55件にするなど。
営業職ならば、前述の[高すぎる目標を設定していないか]のBさんの件を確認してみてください。
ここではなるべく実行可能な目標を確実にこなすことが重要です。
確実にこなすことが重要なので、目的に基づいていれば難しい目標である必要はありません。
例えば、ケーキ屋さんの店長が、『自分のお店にお見えになる皆さんを少しだけ幸せにしたい』という目的を持っていた場合、『すべてのお客様に最高の笑顔で接客をする』でもいいわけです。
ただし、定量的な目標の方が達成感があり、自信につながりやすいでしょう。
ここまでくればあなた自身の環境は整いました。
最後に目的と環境を対比する
あなたの周辺環境は大なり小なり必ずあなたに影響をもたらします。
あなたのパフォーマンスを安定させるにはこの周りの環境になるべく影響されないことが重要です。
次の例を“あなた”に置き換えて考えてみてください。
さてあなたはどうします?接客スタイルを変えますか?
この時、あなたが承認欲求に従い行動すれば、周りの評価や報酬UPを求め同僚や店長の言う通りに接客スタイルを変えていくでしょう。
そうするとスタイル変更に成功したあなたは評価が上がり、成績トップになるかもしれませんし、更に報酬がアップすれば言うことなしのようにも見えます。
しかし、その後は周囲との売り上げ競争や上司や会社からの評価の枠の中で仕事をすることになり、『もっと評価が欲しい』『もっと報酬が欲しい』と渇望することになるかもしれません。
そして、その欲求が満たされないと感じた時にモチーベーションを保つことができなくなってしまいますね。
ここで、あなたが“目的“にしていた『お客様に良いものを届けて喜んでもらうこと』を基準に考えてみて下さい。
そうすると、『周りの言うことは理解できるけど、私の目的からは外れるから接客スタイルは変えない』と判断することになります。
あなたは余計な承認欲求に縛られずに自分のやりたいことを大切にできるのではないでしょうか?
そして、これまで通りのパフォーマンスを維持し目的もノルマも達成して行けそうです。
※念のためですが、どちらの方法も間違いではなく何に価値を見出すかという話です。
環境はなかなか変えられない
では、周りの環境がそれを許さない場合はどうすればよいのでしょうか?環境なんてそう簡単に変えられるものではありません。
肩身の狭い思いをして自分を貫いたらそれこそ心が疲れてしまいそう…。
その場合にできることは次の3つです。
- 周りに理解を求める
- 成果を出して認めさせる
- 転職する
1と2はそのまま記載の通りです。それが無理な環境ならば3です。
3の転職については不安でなかなか踏み出せない人もいるでしょう。
しかし、あなたのパフォーマンスを維持できない環境が続くのなら、国内の就職事情が極端に悪化しない限り、より良い環境を求めて転職する方があなたの幸せに近づく可能性が高いと言えます。
なので、こういう時は気軽に転職すればよいです。(私もこの理由で転職経験ありです!)
※転職については別の記事をアップする予定です。
そもそもモチベーションって必要?
さて、みなさんお気付きでしょうか?
この記事ではモチベーションが必要とは書いてありません。
確かにモチベーションが高いに越したことはないし、モチベーションが下がると仕事をする上でよい影響とは言えませんね。
しかし、前項の内容の要点を思い出してください。
『目的を明確にし、目標を設定し、それに従い行動すれば、周囲に左右されずにパフォーマンスを維持できる』
そして、これはモチベーションに対しても言えることなんです。
こう置き換えてください。
『目的を明確にし、目標を設定し、それに従い行動すれば、モチベーションに左右されずにパフォーマンスを維持できる』
やりたいことをやっている!という自発的なモチベーションではなく、報酬などにより与えられるモチベーションならば承認欲求になってしまうことがあります。
楽しく仕事したいなぁ
さあ、あなたのスキルや能力が最良のパフォーマンスで発揮されようとしています。
そのためにはこれまで見てきたように、あなたが目的(想いや信念)を基軸にする必要があります。
そうすれば、他者からの影響や自分の感情など様々な“環境や状況”と“目的という基準”を対比しながら行動することができます。
あなたの基準に対してあなたが信じる行動をとることでそれはあなたの自信に変わっていきます。
その自発的な自信は本来あるべきモチベーションを向上させ、あなたのパフォーマンスを維持してくれるでしょう。
まるで飛行機を操縦するように、環境を見据え自分のパフォーマンスをコントロールし、目的を乗せ安全に航行するあなたの姿が、“仕事の楽しさ”という目的地をとらえていることは容易にイメージできそうです。
仕事が楽しくなるおすすめの本 5選
ここからは今回の投稿と合わせて読んでみてほしい、仕事が楽しくなるおすすめのビジネス本を紹介します。
なお、本を選ぶときは、“おすすめだから読んでみよう”では失敗することが多いです。
本屋さんまたは、リンク先の解説をしっかり確認して購入して頂けると嬉しいです。
本選びに関するこのサイトの別の投稿も参考にしてください。
●仕事は楽しいかね?
最初にご紹介するビジネス本は『仕事は楽しいかね?』です。
2001年に初版が発行されてから現在も再版されている名著。
物語形式で進んでいきとても読みやすいです。
“同じ毎日の繰り返しで面白さを感じられない”や“アイデアが思い浮かばない”などモチベーションが低くなってる方には特におすすめ。
[印象に残った言葉]
引用:新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ。
●FACTFULNESS(ファクトフルネス)
次にご紹介するビジネス本は『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』です。
2019年のベストセラーです。
実は世の中は思い込みだらけ。それをデータを確認しながら諭してくれる本です。
30年前と比べて「世界の貧困は増えた?」「ジャイアントパンダの数は減った?」などなど目からウロコの情報満載。ファクトに基づく大切さを教えてくれます。
[印象に残った言葉]
引用:事実に基づいて世界を見れば、世の中もそれほど悪くないと思えてくる。
●ニュータイプの時代
次にご紹介するビジネス本は『ニュータイプの時代』です。
本書では“正解を出す力にもはや価値はない”と述べられています。
オールドタイプの仕事を一喝し、新しい時代の到来と生き抜く術を教えてくれます。
直感的に試すことの重要性、肩書や権威性を超えたフラットな思考、組織の規範に縛られない自らの倫理観。その他、これまでの社会を形成していたものが新しい時代にアップデートされていく必要性を詳細に学べます。
[印象に残った言葉]
引用:賢人とは人生を楽しむ術を心得た人
●がんばらない働き方
次にご紹介するビジネス本は『がんばらない働き方』です。
がんばることが目的になっていないでしょうか?
無駄ながんばりが蔓延する社会で生産性を上げる大切さが満載の本です。
仕事とは上司に従うこと?To Doリストをこなすこと?不要な仕事を捨てて余裕を持つことの重要性。バイアスを排除して直感的に考える思考など、これからの働き方に必要なことを紹介してくれます。
[印象に残った言葉]
引用:「~しなきゃ」から自由になろう
●2時間で折れない心を手に入れる アドラー心理学
次にご紹介するビジネス本は『2時間で折れない心を手に入れる アドラー心理学』です。
本編でも出てきたアドラー心理学について分かりやすく書かれた本です。
心理学はとっつきにくいイメージを持っている方も多いと思いますが、色んな日常生活の場面を引用し困ったときに目次を見ればすぐに適用できる実用的な本です。
[印象に残った言葉]
引用:何かを放棄する覚悟も時には必要です。
この投稿が、よい仕事のお手伝いになりますように…。
人生の選択肢にはこちらの記事がおすすめ
コメント