こんばんは。
今宵も音楽と読書を楽しむSUGI₋SUGUです。
おすすめの書籍とその本に合う音楽を勝手にコラボして紹介してしまうコーナー第3弾となります。
『読書と音楽を一つの体験として感じてほしい』そんな思いから始めてみたシリーズ投稿です。
今回もよい体験になりますように。
おすすめの書籍
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いやぁ~生きるってほんとうに素晴らしいものですねぇ~(真面目に)
- 読みやすさ:
- 感 動:
- 役に立った:
生命や科学に興味のない方にとって、この手の分野の本は開いた瞬間から頭痛の種になってしまいがちですね。
しかし、細胞生物学者でノーベル賞受賞者でもある著者ポール・ナース氏が『WHAT IS LIFE?(生命とは何か)』について、生物学的に哲学的にそしてシンプルに教えてくれる本です。
さて、本書はポール・ナース氏の体験談。12歳か13歳のある春の日の1羽の蝶との出会いから始まります。
著者の体験や携わる研究者の功績、歴史などから導き出された生命の物語は“細胞”または“遺伝子”という目に見えないものが繋がる世界。
生きる目的を達成するために必要な情報を共有する生命の関わり。
関わり合う世界のなかで、生命のそして人間の役割についても語りつくしています。
なお、必要最小限の専門用語のみが使用されておりとても読みやすい構成となっています。
専門的な知識がなくても、あらゆる人が単に科学や生命、細胞や遺伝などの情報を得る目的ではなく、今を生きている自分の“立ち位置”を確認する物差しにもなり得るといえます。
本書を開いてあなたが得るものは、もしかすると著者の1羽の蝶との出会いに似た体験になるのかもしれません。
以前投稿した“【仕事楽しむ】モチベーションとパフォーマンス向上コツ おすすめビジネス本5選”もご参考にされてください。
[印象に残った言葉]
本書からの引用
恐らく、人間はこうした深い絆を理解し、その意味に思いを馳せることができる、唯一の生命体だ。
おすすめのBGM
19世紀のピアノが届けてくれる“生きる”輝き。
言わずと知れた楽聖ベートーヴェンの生命が宿った交響曲を19世紀のピアノで語りつくす企画です。
ベートーヴェン 生きることの苦悩と喜び
ベートーヴェンは生涯で9つの交響曲を残しました。
彼は音楽の世界に身を置くものとして、命そのものともいえる聴覚を失っています。
そんな絶望とも言える世界でどのように苦悩し、どのように生きる証を灯すことができたのでしょう。
我々にはきっと想像もできないくらいの光と闇があったのではないでしょうか?
そして、残された音楽はベートーヴェンの生誕から250年が経過した今でもまったく色あせることなく、まさに生命の輝きとしてこの世界に光を放ち続けています。
リスト 天才の功績
その偉大なる交響曲を美しきピアノの旋律に編曲した天才がいました。ピアノの魔術師フランツ・リストです。
リストはそのピアノの技巧と容姿でアイドル級の人気を誇りヨーロッパ各地で遠征ライブを行っていました。
そんな彼の残した功績はピアニストとしての実績に止まらず、数々の作品群や若手の発掘や、音楽教育の推進など数えればきりがありません。
その光を放つ功績の1つにベートーヴェン交響曲、ピアノ版への編曲があります。
余談ですがこのリスト氏、11歳の頃にある1人の音楽家と出会っています。ベートーヴェンです。
ベートーヴェンと言葉を交わしたその時のことをリスト氏は生涯の宝物とし「この出来事は私の最大の誇りとなっている」と述べたそうです。
おすすめの書籍『WHAT IS LIFE?(生命とは何か)』の著者ポール・ナース氏の春の日の蝶との出会いと同じ年の頃の出来事。恐らく2人の人生を左右するきっかけになったであろう出会いなのかもしれません。
19世紀のピアノの音色
最もお気に入りの交響曲6番“田園”で使用される楽器は1837年製のリスト氏も愛したパリ、エラール社のピアノ。
現代の豪華な響きとは一味違い、こじんまりとした中にも煌びやかさや力強さを醸し出す音色はリストがイメージし、編曲した音色そのものなのかもしれませんね。
コラボしてみた感想
ベートーヴェンの交響曲はドラマがあります。
鋭い眼光で本質を見据え、苦悩と慈愛に満ち、真の喜びを歌います。
その交響曲がピアノという一つの音色でまとまることにより、読書と共鳴しながら自然に心に響く感覚がありました。
特に田園の2楽章「小川のほとりの情景」では、あたかもベートーヴェンが愛した散歩道、ハイリゲンシュタットの小川のほとりで読書をしている?ような錯覚に陥るほどでした。
お好きな音楽をどうぞ
その他にも色んな楽曲があなたの読書の友人になってくれるはず。
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