どうもこんばんは。
次から次にいいヘッドホンが生まれる幸せをかみしめている散財気味のsugi-sugu(スギスグ)です。
2025年2月と3月、あのオーディオテクニカより「R」シリーズの最新モデルATH-R70xa、ATH-R50x、ATH-R30xが発売されました。
ようやくしっかり試聴できたので、ATH-R70xa、ATH-R50x、ATH-R30xの音質、装着感、デザイン、注意点などを個別にレビューし、価格やコスパも含めて徹底比較していきます。
この記事では「R」シリーズを次の4つのポイントでチェックすることができます。
- 開放型ヘッドホン「R」シリーズとは
- ATH-R70xa、R50x、R30xを個別に解説
ATH-R70xa / ATH-R50x / ATH-R30x
※音質・音色・装着感・ケーブル・注意点 - ATH-R70xa、R50x、R30xを徹底比較
音質 / 装着感 / デザイン / 価格&コスパ - こんな人におすすめ!ATH-R70xa、R50x、R30x
オーディオテクニカのヘッドホン(Rシリーズ)が気になっている人、高音質な有線ヘッドホンを探している人に役立つ内容です。
モニターヘッドホンの位置づけですが、オーディオファンからすればリスニング用としての活躍にも期待したいところ!
長年のオーディオ歴と音楽制作の経験から、オーテク「R」シリーズの本質的な部分に迫っていきたいと思いま~す。
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目次
オーディオテクニカ開放型ヘッドホン「R」シリーズとは
(出典:Audio-Technica Corporation 公式HP)
オーディオテクニカ(audio-technica)は1962年創業の国内老舗オーディオメーカーで、ヘッドホン事業においても50年以上の歴史があります。
同社のヘッドホン、「R」シリーズの「R」はReference(リファレンス)のこと。つまり「プロ向け」や「基準となる」ヘッドホンシリーズといえます。
「R」シリーズは「トゥルーオープンエアー(真の開放型)オーディオ」を追求し、リアルな音場表現を目指した開放型ヘッドホンシリーズです。
2015年にリリースされた人気モデル「ATH-R70x」から10年の時を経て、2025年2月にはフラッグシップのATH-R70xaとミドルレンジのATH-R50xが、3月にはエントリーモデルのATH-R30xが発売されました。
3モデルともに、マットブラックで統一された高級感のあるデザインです。
いずれもプロ用スタジオモニターを意識した高音質設計ですが、リスニングなどユーザーそれぞれの用途や予算に応じたモデル展開となっています。
なお、オーディオテクニカは開放型ヘッドホンの開発で古くから実績があり、定番の「AD」シリーズ、フラッグシップに位置する「ADX」シリーズ、そして今回ご紹介する「R」シリーズなど、ラインナップも豊富です。
\オーディオテクニカ “真の開放型”へ至る技術系譜/
遍歴 | 型番 | カテゴリー | 主な技術・トピック |
1974 | AT-701 | ATシリーズ | 同社最初期のヘッドホンで開放型。 |
2003 | ATH-AD500 / AD700 | Air-Dynamic(AD)シリーズ | 3Dウイングサポート+開放アルミグリル |
2004 | ATH-AD2000 | ADシリーズ フラッグシップ | CCAWボイスコイルで軽量化&高解像度 |
2015 | ATH-R70x | Rシリーズ初代(プロ向け) | 45 mm新開発ドライバー/199 g超軽量 |
2017 | ATH-ADX5000 | ADXフラッグシップ | 58 mm一体成型ドライバー+Core Mount |
2024 | ATH-ADX3000 | ADX下位モデル | 50周年記念、“真の開放型”を普及価格帯へ |
2025 2月 | ATH-R70xa | Rシリーズ 新フラッグシップ | トゥルーオープンエアー設計を刷新 ☆今回の主役です! |
2025 2月 | ATH-R50x | Rシリーズ ミドル | |
2025 3月 | ATH-R30x | Rシリーズ エントリー |
ATH-R70xa、R50x、R30xを個別に解説
「R」シリーズ3モデル、ATH-R70xa、ATH-R50x、ATH-R30xのそれぞれを徹底解説していきます。
個別の特徴を押さえながら“どんなヘッドホンなのか?”を詳しくチェックしていきましょう。
ATH-R70xa
45mmの大口径ドライバーを採用し、全音域において正確でナチュラルな圧倒的にクオリティの高い音を展開します。

シリーズのフラッグシップだけあった完成度…。5万円台のモニターヘッドホンとしては最有力の実力です。
原音を大切にしたいリスニングにも最適!
音質
ATH-R70xaは全音域をとおして非常に純度の高いピュアサウンドヘッドホンです。
一聴して驚くのは極めて高い解像度と分離感。
例えばアコースティックな音源では、楽器の響きや残響や倍音の成分が自然な余韻をもって広がり、空間の雰囲気まで見事にとらえていく様子がスゴイ。
左右だけでなく上下にも広がる音場が大編成のオーケストラの響きも上手に描き切ります。
極めて自然な響きに徹しているため、音像、定位感、量感もニュートラルに再生し、楽器それぞれの音や演奏の“リアル”を体感するのに相応しいヘッドホンです。
項目 | 音質&レベル | イメージ |
高音域 | フラット/ナチュラル | |
中音域 | フラット/ナチュラル | |
低音域 | フラット/ナチュラル/タイト | |
解像度 | 極めて高い/繊細 | |
音 場 | とても広い(縦も横も十分) | |
音 像 | クッキリ/写実的 | |
色付け | 無色(純水※硬水) |
音色
ATH-R70xaの音色は無色。そして飾り気のない透明感があります。
低音から中音、高音にかけてクリアであり、硬さや誇張のない自然で清涼感のあるネイロが特徴です。
ありのままを届けるエンジニア向けのモニターヘッドホンという位置づけですが、心地よいナチュラルサウンドはリスニングにも最適。
このへッドホンでは、クラシックやジャズが良く似合うし、弦楽器の響きがほんとに素晴らしい!
美しいものは美しく、歪むものは歪んで鳴らす、当たり前のことを愚直に体現する様子が「R」シリーズ頂点の音色です。
装着感
ATH-R70xaの本体重量は、ケーブルを除いてわずか約199gと非常に軽量です。
この軽さのおかげで装着時はヘッドホンを着けていることを忘れてしまうほど快適で、長時間の装着もまったく問題ありません。
ヘッドバンドは前モデルATH-R70xの「ウイングサポート」ではなく、一般的な形状でふわりと頭に乗っかる感触です。まぁ極端に軽いので余計な構造にしないのが最善だと感じました。
イヤーパッドはふっくらとしたベロア素材で側圧は普通です。
「つけた心地がしない」とか「軽さを感じられる」といった表現がぴったりな装着感です。
ケーブル仕様
ATH-R70xaのケーブルは“左右独立の着脱式”(ツイストロックコネクタ)で長さは3m。
ヘッドホン側:φ2.5mmミニステレオプラグ → プレーヤー側:φ3.5mm金メッキミニプラグです。
φ6.3mmステレオ標準プラグアダプターが付属します。
注意点
- インピーダンスが470Ωで高いのでDAPやアンプ接続を推奨。
- ほんとうにフラットだから、重低音好きには物足りない。
ATH-R50x
ATH-R50xのドライバーは45mmで再生周波数帯もR70xaと同等ながら、インピーダンスは50Ωと鳴らしやすい!
上位モデルのモニターライクな高音質を継承し、リスニング的な楽しみにも触れるドライブしやすいヘッドホンです。

モニターでもリスニングでも優秀な音。近年でも最強クラスの2万円台ヘッドホン!
個人的には3モデルの中で最もコスパが良いと感じています。
音質
ATH-R50xは、R70xaのリアルな音質設計を継承しつつ、タイトで豊かな低域の質感を再生します。
前提として、高解像度でナチュラルな「R」シリーズの特徴を基軸に、とても開放的のあるサウンドです。
全般的には微ドンシャリな印象で、クッキリとして自然な定位感とほどよい量感とスピード感のある低音が、EDMやロックのビート感と迫力を刻みます。
そもそもがプロの現場にも応え得る設計なので、全体域クリアで細部まできめ細かい音質がベースになり、よりタイトでパワーのあるサウンドを楽しむことができるヘッドホンです。
項目 | 音質&レベル | イメージ |
高音域 | フラット/美音 | |
中音域 | フラット/ナチュラル | |
低音域 | パワー/ナチュラル/タイト | |
解像度 | とても高い/繊細 | |
音 場 | とても広い(特に横方向) | |
音 像 | クッキリ/やや抽象的 | |
色付け | 無色(天然水) |
音色
ATH-R50xの音色は明るめで解き放たれたようなパワフルサウンドです。
ベースとなるのはモニター系の高解像度でクリアなサウンドですが、さりげなく迫力と煌びやかさを“添えて”くれます。あくまで“添える”ところが「聴く楽しさ」を肌感覚で感じられるポイント。
うまくつくり込まれた開放型なので、わずかにウォームさが加わり、気持ちの良い開放感の中で刻まれるリズムが迫力を身近に体感させてくれます。ロックやEDMに、とってもおすすめ。(オーケストラもかなり良かった!)
ATH-R50xはモニターとして一流、リスニングとしては超一流の「音色」を聴かせてくれるヘッドホンという印象です。
装着感
ATH-R50xの重量はケーブル除くと約207gで、ATH-R70xaより僅かに(ハイチュウ2個分)重いものの、やはり軽量です。
ヘッドバンドはATH-R70xaとは異なり、頭頂部のフィットパッドがフレームに直接付いている構造でフカフカ系。
側圧は普通で、ATH-R70xaよりも若干強めかな…、たぶん強めだろうな…、と比較すれば感じる程度。ベロアのイヤーパッドが心地よく長時間使用もまったく問題ありませんでした。
「軽くて心地よい装着感」のヘッドホンです。
ケーブル仕様
ATH-R50xのケーブルは“片側接続の脱着式”(ツイストロックコネクタ)で長さは3mと1.2mの2タイプのケーブルが付属します。
ATH-R70xaと同じく、ヘッドホン側:φ2.5mmミニステレオプラグ → プレーヤー側:φ3.5mm金メッキミニプラグです。
φ6.3mmステレオ標準プラグアダプターも付属します。

恐らく、インピーダンスが50Ωと高くないので、スマホ直挿しなども想定して1.2mケーブルが付属、というオーディオテクニカの心配りを感じます。
注意点
- わずかに低中音よりなのでモニタリング用なら一回聴いた方が◎
- とにかく解像度や音場を重視するならATH-R70xaがおすすめ。
ATH-R50x
ATH-R30xは「R」シリーズでは最もお手頃。とはいえ競合も多い1万円台後半の価格帯においては、高音質であることが前提となります。
カジュアルだけど実力派の音を体感できるヘッドホンです。

イイ感じの高音質モニター入門機です。
モニターライクでありながら、流行りの歌モノも楽しく鳴らしてくれますよ!
音質
ATH-R30xは「R」シリーズのエントリーでありながら、モニターライクなクリアな音を再現します。
解像度や定位感、音場の広さなど、上位2モデルに比べるとおよびませんが、この価格帯においての評価は上々、繊細さと迫力が両立しています。
3モデルの中では最も中音にフォーカスし、密閉型のようなクッキリ浮かぶボーカルやギターソロなんかが印象的でした。
モニター的なニュートラルさと、少しだけ強調された低音~中音域がカッコいい音を演出。
初心者にも聴きやすいサウンドでスマホやPCでストリーミングを気軽に高音質で楽しみたい人にもピッタリ!
項目 | 音質&レベル | イメージ |
高音域 | フラット/キラキラ | |
中音域 | やや前面/クリア | |
低音域 | パワー/タイト | |
解像度 | 高い | |
音 場 | やや広い | |
音 像 | クッキリ/写実的 | |
色付け | やや暖色系 |
音色
音色の印象は全体にスッキリしてシャープ、低音の迫力とリズム楽器はタイトに鳴ります。
ボーカル周辺の中域に力点があり、目の前で唄うようなメロディラインに仕上がっていました。
暖色系で明るいサウンドがオールジャンル楽しめますが、ポップスや90年代ロックが特にハマります。
感情表現も巧みで、多くの人に好かれそうなサウンドです。
装着感
ATH-R30xの本体重量はケーブル抜きで約210gで、重量は他の2モデルともあまり変わらず軽快。
見た目はATH-R70xaに似ていますが、ヘッドバンドは柔らかい布素材になっており、ベロア素材のイヤーパッドが優しくつつみ込む仕様も変わりません。
ふわっと乗せる感覚なので、普通に使っていれば「長時間つけて疲れた」という印象のない軽いつけ心地です。
ケーブル仕様
ATH-R30xは“着脱不可”で長さは3mです。
φ3.5mm金メッキミニプラグでφ6.3mmステレオ標準プラグアダプターも付属します。
注意点
- リスニング用としての位置付けも強い音質傾向です。
- 他の2モデルと違いケーブルが着脱式ではありません。
ATH-R70xa、ATH-R50x、ATH-R30xを徹底比較
出典:e☆イヤホン 商品ページ
ATH-R70xa、ATH-R50x、ATH-R30xの違いを比較しながら、相対的な特徴を深くチェックしていきます。
まずは基本スペックを見ていきましょう。
モデル | 価格 | ドライバー | 周波数帯域 | インピーダンス | 重量 | 特徴・音の傾向 |
ATH-R70xa | 約5万円 | φ45mm | 5 Hz – 40,000Hz | 470Ω | 199g | フラット/高解像度/広大な音場 |
ATH-R50x | 約2.6万円 | φ45mm | 5 Hz – 40,000Hz | 50Ω | 207g | 微ドンシャリ/高解像度/広い音場 |
ATH-R30x | 約1.7万円 | φ40mm | 15 Hz – 25,000Hz | 36Ω | 210g | 中域強め/解像度高め |

周波数帯域の差は人間の可聴領域を超えた数値なので、気にするかしないかはあなた次第です。
次に音質面や装着感、デザイン、コスパなどを比較した表です。
項目 | ATH-R70xa | ATH-R50x | ATH-R30x |
高音域 | |||
中音域 | |||
低音域 | |||
解像度 | |||
音 場 | |||
音 像 | |||
色付け | |||
装着感 | |||
デザイン (高級感/カジュアル感) |
|||
コスパ | 〇 | ◎◎ | △ |

音には好みがあるので、最終的には好き嫌いで判断することが重要です。
数値的に見るとATH-R70xaとATH-R50xの音質差は小さく、低音や音場に特徴が表れています。
ATH-R30xは相対的な音質に差が表れていますが、エントリーモデルとしての存在感は十分です。
以下は、ATH-R70xa、ATH-R50x、ATH-R30xの音質、装着感、デザイン、コスパの詳しい比較です。
音質を比較
【音質比較の総評】
- ATH-R70xa
全帯域で極めてトップクラスなフラット&高解像度&広く奥深い音場でパフォーマンスが非常に高い。音像の定位も正確で楽器の分離感が抜群です。低音の量感は最も少なめ。細かなニュアンスを分析的にじっくり聴き込むのにも最適。 - ATH-R50x
他の2モデルに比べて低音がしっかり出て重厚感がありつつ、中高域も明瞭で迫力があります。解像度の高さや音場の広さもハイレベルで、モニターもリスニングもバッチリ!迫力やリズム感をキレイな音やニュアンスで楽しむのに最適。 - ATH-R30x
3モデルの中ではコンパクトな音場ですが、中域の押し出しや明瞭さと高めの解像度で、デスクトップ用途や普段使いでの気軽な接続に最も向いています。ボーカルや楽器などのメロディーラインを楽しむのにもおすすめ。
3つのモデルを対比した場合のイメージを不等号で表しています。
【音質の対比】
- 解像度/音像:R70xa > R50x >> R30x
価格によって順当なクオリティ - 定位感/分離感:R70xa > R50x > R30x
価格によって順当なクオリティ
- 音場の広さ:R70xa > R50x >> R30x
価格によって順当なクオリティ
- 全体的な迫力:R50x > R70xa > R30x
量感+質感で比較 - 音域ごとの量感
・高音域:R70xa > R50x > R30x
・中音域:R30x > R50x > R70xa
・低音域:R50x > R30x > R70xa - 鳴らしやすさ:R30x > R50x >> R70xa
インピーダンスの低さ順
・音質の差(モニタリング):R70xa > R50x >> R30x
・音質の差(リスニング) :R50x ≒ R70xa > R30x

用途による選択は非常に重要です。
例えば、モニタリング的な使い方や音楽制作などならR70xaまたはR50xがおすすめ。リスニング用なら音の好みと予算を重視して選択すればOK!
装着感を比較
3機種とも約200g前後と軽量で、長時間使用時も疲れにくい設計。
装着感の差はほとんどありませんが違いをよく比較してみると次の通り。いずれもベロアのイヤーパッドで肌触りにわずかな違いはあるものの、どれも快適です。
【装着感・重量】
- ATH-R70xa
約199g。ヘッドバンドと超軽量フレーム、つけてる感覚がホントにない。 - ATH-R50x
約207g。固定式パッドで心地よいフィット感。R70xaと比較しなければ圧倒的な軽量感。 - ATH-R30x
約210g。R70xaに近い軽量構造や質感。R50xと同じくとても軽くて違和感なし。
・装着感の差:R70xa > R50x ≒ R30x

装着感に関してはどれも問題なし。強いて言えばR70xaが軽さや側圧の面で僅差でリード。
だけど、R70xaとR50xの差は約8g、R30xでも約11gでハイチュウ2.5個分以下(1個:約4.5g)なんですよね。
ためしに頭の上にハイチュウを2個のせてみましたが、鈍感な私では重さを感じられませんでした。
デザインを比較
3モデルの共通点は軽量設計なので、ウン十万円のヘッドホンのような重厚的な雰囲気ではなくスマートさの中に高級感があるデザインです。
マットブラック1色なので写真では分かりにくい部分もありますが、ATH-R70xa、ATH-R50x、ATH-R30xで比較しながらデザインの特徴を見ていきます。
【デザイン】
- ATH-R70xa
・金属製の上部ヘッドバンド、アーム、ハウジングで高級感あり
・2重構造のヘッドバンドは見た目もカッコいい - ATH-R50x
・金属製のヘッドバンド、アーム、ハウジングで高級感あり
・質感はR70xaに近いがヘッドバンド部分のデザインが異なる - ATH-R30x
・ヘッドバンドの構造など一見するとR70xaに類似
・アームなどプラスチック素材が増え質感はよりカジュアル
・高級感 :R70xa > R50x >> R30x
・カジュアル感:R30x >> R50x > R70xa

R70xaとR50xは金属素材が多いので耐久性が高そうなデザインでもあります。
実際に触れてみた丈夫さの印象は、R70xa ≒ R50x > R30xという感じでした。
価格とコストパフォーマンス相対評価
価格は上位機種になるほど高くなりますが、コストパフォーマンスについては、「R」シリーズ内(3機種)での音質差や、同じ価格帯の他のヘッドホンとの比較も含めた相対評価です。
【価格・コスパ】
- ATH-R70xa
フラッグシップモデル、約5万円。
同じ価格帯の中でも特に高解像度&クリア、フラット指向で音質的に優れコストパフォーマンスはとても良好。 - ATH-R50x
ミドルクラス、約2.6万円。
R70xaに近いハイクラスな音質に迫力やパワーも備えオールジャンルOK。コストパフォーマンスは最強クラス。 - ATH-R30x
エントリーモデル、約1.7万円。
3モデルでは最も安いがR50xとの音質差は大きい。同価格帯での品質は上々。コストパフォーマンスはわりと良好。
・コスパの差:R50x > R70xa > R30x

じっくり試聴してみました…
・R70xaの音質、デザイン、質感は同じ価格帯の中でも一歩抜きん出ている印象。
・R50xはR70xaとの音質的な差が小さく、同価格帯でもかなりハイレベルな音質。
・R30xは同価格帯の中でのクオリティは高いけど、R50xとの差はそこそこ大きい。
ということで、コスパ最強は「ATH-R50x」に決定!
こんな人におすすめ!ATH-R70xa・R50x・R30x
出典:e☆イヤホン 商品ページ
ATH-R70xa、ATH-R50x、ATH-R30xはそれぞれ“どんな人におすすめなのか?”をまとめています。
●ATH-R70xaはこんな人におすすめ!
- ヘッドホンで音質や音場のリアルさをとことん追求したい!
- 業務用やホームスタジオで、細部まで忠実にモニタリングしたい!
- 高品質、高出力なヘッドホンアンプとの組み合わせを想定してる!
- 原音忠実再生にこだわったリスニングヘッドホンを探してる!
- クラシックやジャズ、アコースティックな音楽をいい音で楽しみたい!
●ATH-R50xはこんな人におすすめ!
- コスパよくプロ志向な音質やリアルさを求めている!
- モニターとリスニング両方で活躍してくれるヘッドホンがほしい!
- スマホやパソコン直挿しでもしっかり高音質を楽しみたい!
- 高解像度も広い音場も定位も迫力も85点以上を求めてるよくばりさん!
- ロックやEDMなどを中心にオールジャンル楽しみたい!
●ATH-R30xはこんな人におすすめ!
- 初めて本格的な開放型ヘッドホンを試してみたい!
- 自宅でのミキシングやDTMをなるべく低予算&高音質にこなしたい!
- ボーカルや楽器のメロディラインをハッキリと楽しく聴きたい!
- スマホやパソコン直挿しでも気軽に高音質を楽しみたい!
- とりあえずオーディオテクニカの開放型に触れてみようかなと思った!
●まとめると…
- 本質的な音を再生するプロの現場や玄人向けのATH-R70xa
- モニタリングもリスニングも高いレベルで幅広く使いたいATH-R50x
- 初心者のステップアップやカジュアルに高音質を楽しむATH-R30x
といった感じです。

もちろんここで紹介できていないパターンでも、好みや用途に寄ってバシッとハマる可能性十分です!
参考としてご活用ください。
まとめ
ATH-R70xa、ATH-R50x、ATH-R30xについて詳しくご紹介してきました。
オーディオテクニカの新製品として注目をあつめている「R」シリーズですが、試聴してみて感じるのは、本当に魅力満載のヘッドホンです。
ATH-R70xa、ATH-R50xはモニターとしてのクオリティの高さはもちろんですが、リスニングヘッドホンとしてのポテンシャルも高く、それぞれに得意なジャンルがあるのは印象深い一面でした。
ATH-R30xはエントリーモデルとしての立ち位置で最大のパフォーマンスを主張し、幅広いジャンルで活躍してくれるヘッドホンです。
共通して言えるのは、可能な限り正確であること。
そして正確な音はオーディオテクニカの得意分野であり、コンセプトである「トゥルーオープンエアー(真の開放型)オーディオ」の意図するところです。
開放型ヘッドホンの可能性を大きく示してくれた新しい「R」シリーズ。あなたが一番好きなモデルはどれですか?
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