こんばんは。
最近、ゼンハイザーの音に吸い寄せられているオーディオライターのsugi-sugu(スギスグ)です。
ヘッドホンを選ぶ時に“クオリティの高い音質”・“聴き疲れしない装着感”・“最強のコストパフォーマンス”を求めてしまいがちですが、すべてを満たすヘッドホンは簡単には見つかりませんよね?
しかし、今回ご紹介する「ゼンハイザー HD 599 SE」なら、音質・装着感・コスパの3つを高いレベルで満たしてくれます。(Amazonセールは重要なポイント※詳細)
この記事ではゼンハイザー HD 599 SEについて次のことをチェックすることができます。
「ゼンハイザー HD 599 SEのことを詳しく知りたい人、購入を検討している人」、「1万5千円~2万5千円で高音質・ハイコスパなヘッドホンを探している人」におすすめの内容となっています。
Amazonセールを活用すれば、通常2万円後半のHD 599 SEが1万5千円くらいで買えるのは単純にスゴイ!
音質・音色や使用するシーンがハマれば、ぜひおすすめしたいコスパとクオリティのヘッドホンです。(コスパの良さは15年以上オーディオやってる中でもTOP5に入ります!)
※オーディオライター sugi-sugu(スギスグ)の自己紹介
HD599 SEはこんな人におすすめ
- クラシックやジャズ、歌モノが大好き
- 音場が広くフラットなバランスの音が好み
- 自宅用ヘッドホンの購入を検討している
- 長時間の使用でも疲れにくいモデルがほしい
- リラックスした映画や音楽ライフを楽しみたい
- 圧倒的にコスパの良いヘッドホンを探している
目次
ゼンハイザー HD 599 SEどんなヘッドホン?
HD 599 SEはドイツの人気音響メーカー「SENNHEISER社」から発売されるヘッドホン500シリーズの最上位モデルです。
オリジナルのHD599が2016年11月に発売され、その後2019年6月にAmazon限定モデルとして発売されたのが「HD 599 SE」となります。ちなみに「SE」は“Special Edition”の略。
※オリジナルのHD599との違いは見た目だけで、スペックは同じです。
なお、HD 599 SEは音質重視の有線接続となっておりリケーブルが可能です。Bluetoothなどのワイヤレス接続には対応していません。
時々、Amazonのセールで大幅に値下げされることがあります。圧倒的なコスパも見逃せないポイントです!
【HD599 SEはこんなヘッドホン】
- HD 599 SE はゼンハイザー500シリーズの最上位モデル
- HD 599 SE はAmazon限定モデル
- HD 599 SE は音質重視の有線接続(ワイヤレス非対応)
- Amazonのセールでお得に購入できることがある
ゼンハイザー HD 599 SEの外観&スペック
まずは外観とスペックをチェックしていきます。
けっこう使用しているのでフォトには多少使用感がありますがご了承ください。
HD 599 SE の外観
●正面から見た様子
●右側
●左側
●左の外側にはSENNHEISERのロゴ入り
●右の内側にはHD 599 SEのモデル名が記載
●バンドを片方だけ伸ばした様子
※6㎝くらい伸びます。
●付属ケーブルと変換プラグ
※1.2mのケーブルは紛失中
HD 599 SEの主なスペック
HD 599 SEの音質 | |
タイプ | オーバーヘッド |
構造 | 開放型 (オープンエアー) |
駆動方式 | ダイナミック型 |
インピーダンス | 50Ω |
感度 | 106dB |
再生周波数帯域 | 12Hz~38.5kHz |
重量 | 250g(本体のみ) |
ケーブル長 | 3m(6.3mmステレオ標準プラグ) 1.2m(3.5mmステレオミニプラグ) |
付属品 | 6.3mm-3.5mmアダプター |
リケーブル/バランス接続も可能
ケーブルは脱着が可能なので、他のケーブルに付け替えることができます。
ヘッドホンのトラブルとして、ケーブルの断線などが時々発生しますが、HD 599 SEならケーブル系のトラブルが発生しても交換してしまえば大丈夫です。
また、リケーブル(ケーブル交換)によって音質の向上や好みの音を目指したりと、別の楽しみ方ができます。
バランスケーブル対応のアンプをお持ちの場合は、バランスケーブルと差し替えてより精度の高い音質を追求していくことも可能です!
例えばこんなケーブル
ゼンハイザー HD 599 SE 音質&音色
高音質といわれるHD 599 SEの音質や音色の特徴を詳しくレビューしていきます。
フラットで解像度の高い高音質、温かさに陰影が加わり馴染みやすい音色。
一般価格では値段相応の音、Amazonセール中のコストパフォーマンスの高さを考えると唖然としてしまう表現力です。
フラットで解像度の高い音質と広い音場
ゼンハイザーHD 599 SEの音質を一言で表現すると「ミュージシャンの意図がよく伝わる音質」です。
低音から高音までかなりフラットなバランスで鳴らしてくれるので、音源に含まれる情報が正確に伝わる印象です。
また、正確性を担保する解像度がとても高く、音楽の細かいニュアンスまで余すところなく鮮明に描いてくれます。
開放型ヘッドホンなので音場が広いのも特徴。
横方向や奥行まで無理なく展開していく低音から中音までの鳴りや、倍音までも気持ちよく抜けていく質の高い高音によって造られる立体感のある音は、ぜひ聴いてみてほしいポイントです。
HD 599 SEの音質 | |
高域 | |
中域 | |
低域 | |
解像度 | |
音像定位 | |
音場表現 | |
音の特色 |
低音・中音・高音と全体の音色
各音域のバランスはフラットですが、それぞれの音域にはゼンハイザーの良さがコスパよく表現されています。
開放型なので、どうしてもあっさりしがちな低音ですが、HD 599 SEの低音は深みがあり、しっかりと響いてくれます。スピードが速いので気持ちの良い響き方です。
中音はクリアで自然な鳴り方が好印象。ボーカルや楽器の持つ豊かな表情にうっとりしてしまいます。
高音は遠くまでスムーズに伸びていき、煌びやかだけど耳に刺さることのないきれいなネイロです。
全体的には、温かさと陰影を兼ね備えた落ち着いた音色となっています。
開放型を得意とするゼンハイザーの中でも低音の量感や深みに余裕を持たせた音色なので、楽曲を選ばず安心して聴いていられます。
おすすめのジャンル
前提として、HD 599 SEはどんなジャンルの音楽にも合います。
その上で、私が特におすすめなジャンルはクラシックやジャズです。
オーケストラやバンドが広い音場を展開し、それぞれのパートが音像によってバランスよく鑑賞できる様子は、実寸大の感動を覚えます。
ロックでは、熱いボイスや重心の低いリズムが感情表現をストライクに叩き込んでくるし、ポップスでは、しっとりとした楽曲から軽快な楽曲まで不足を感じることはありません。(人によっては物足りなさがあるかも…)
なお、HD599 SEはフラットな音質なのでEDMなどでも悪くはないけど、密閉型のヘッドホンやBeatsなど低音に強いメーカーの方が満足度は高いかも…。
HD 599 SE ジャンル別 おすすめ度 | |
クラシック | おすすめ!オーケストラも気持ちよくこなしてくれる懐の深さ。 |
ジャズ | こちらもベストマッチ。繊細なタッチや4ビートの熱量まで伝わる。 |
ロック | ギターリフやボーカルのパワー、リズム楽器の低いところがたのしい。 |
J-POP | 幅広い楽曲で音源そのまま情報を楽しめる。 |
EDM | 空間が広いので楽しく聴けるが、ドンシャリ感がもう一つほしいかも。 |
ゼンハイザー HD 599 SEの使い心地
ヘッドホンを選ぶ際に、音やデザインも重要ですが“使い心地”も忘れてはいけない要素ですよね。
ヘッドホンを長時間使う場合は疲れにくいことが大切だし、デメリットなどもチェックして使用環境とのマッチングを考慮することも重要でしょう。
快適な装着感
HD 599 SEの装着感については、頭の大きさなどが関係するので一概には言えませんが、個人的にはかなり快適なヘッドホンという印象を持っています。
↓こんな感じでふかふか↓
イヤーパッドはベルベット生地で、優しい肌触りとソフトなクッションが気持ちいい!というのがファーストインプレッションです。
さらに、強すぎない適度な締め付けなので圧迫感が少なく、長時間の使用でも痛くならず快適な着け心地でした。
ヘッドバンドのクッションや伸縮するイヤーカップ部分も、ストレス軽減になります。
重さは約250gなので、同じクラスの開放型ヘッドホンと大差はありません。
パッドの優しい触感と圧迫感の少ない適度な締め付けが、快適な装着感につながっているようです。
レビューによっては締め付けが緩いと記載される場合もありますが、私(Mサイズ)は丁度良い感じでした。
なお、ヘッドバンキングには耐えられませんでした…。
有線接続で安定した信号伝送
HD 599 SEは有線接続のヘッドホンなので、ワイヤレス環境に依存することなく使用できます。
とにかく音質重視の音楽鑑賞、迫力ある音響での映画鑑賞、正確性を必要とするゲームプレイなどに最適です。
付属ケーブルは「3mの6.3mmステレオ端子ケーブル」「1.2mの3.5mmステレオ端子ケーブル」「6.3mm→3.5mm 変換アダプター」なので、一般的なオーディオ出力には問題ありません。
遮音性や音漏れに注意
HD 599 SEは開放型ヘッドホンなので、遮音性や音漏れに注意する必要があります。
開放型ヘッドホンはイヤーカップの背面が空気と直接触れるような設計です。
メリットとして、音場が広がり自然な音を再現することができる反面、デメリットとして装着時に外部音が入ってきやすく、内部からの音も外に漏れやすくなっています。
遮音性や音漏れへの配慮は開放型ヘッドホンの宿命でもあるので、HD 599 SEの魅力を堪能するためには、適切なシーンを選ぶことが重要ですね。
我が家ではリビングで使用していると、どうもうるさいようです。(私にはよくわかりませんが…)
HD 599 SEのおすすめポイント
HD 599 SEは高音質や装着感など、ポテンシャルの高いヘッドホンとなっています。
ここからはコスパ面でのおすすめポイント、音質評価やその他おすすめを裏付けるような各種口コミをまとめて紹介しています。
Amazon限定でお得な価格
HD 599 SEのおすすめポイントは音質だけではありません。
コスパの良さも大きな魅力の一つです。
HD 599 SEと無印のHD 599との違いは“カラーリングのみ”なのですが、Amazon限定のモデルとして発売されている「HD 599 SE」は度々値下げの対象になっています!
HD 599が約26,000円から28,000円で推移しているのに対して、HD 599 SEは20,000円を下回ることもあるんです。
【Amazon.co.jp限定】ゼンハイザー 有線 オープン型ヘッドホン ブラック HD 599 SE【国内正規品】
Amazonセールでコスパを最大化
Amazonで定期的に開催されるプライムデーなどのセールでは、HD599 SEがもっとお得に購入できます。
HD599 SEのAmazonでの販売価格は28,930円(2023.9.18現在)ですが、Amazonのセールでは15,000円前後で販売されていることもあります。
HD 599 SEの購入を検討している方はAmazonのセールを見逃さないように必ずチェックです!
28,930円
口コミからみるおすすめポイント
さて、HD 599 SEは価格だけでなく、音質や使い心地にも優れています。
そのため、Amazonや他のレビューサイトでも高評価を得ています。
以下は口コミコメントからHD 599 SEのおすすめポイントをまとめたものです。
これらのコメントからも分かるように、HD 599 SEは音質や使い心地に関しては非常に満足度の高い製品です。
開放型ヘッドホンの特徴を活かした良質でバランスの良いサウンドを楽しみたい、長時間ヘッドホンを使用する、そんな人にはぴったりです。
HD 599 SEはこんな人におすすめ
HD 599 SEはクオリティの高い音質、フラットで聴きやすい音色、コスパの良さから多くの人におすすめできるヘッドホンですが、もちろん注意すべき点もあります。
ここでは、好きな音、シーンや目的、環境と照らし合わせてどんな人におすすめなのか記載しています。
私の経験や多くの口コミから、HD 599 SEは特に次のような人におすすめです。
私はスピーカーでもよく音楽を聴きますが、HD 599 SEの自然で空間の広いネイロはスピーカー派の人にもしみる音だとおもいます。最近ゼンハイザーの音がかなり好きです。
HD 599 SEを選ぶ時の注意点
HD 599 SEに限らず、ほとんどの製品にはメリットもデメリットもあります。
そしてメリットもデメリットも使う人によって大きく異なる場合があります。
なので、注意点を把握して自分と相性の良い製品なのかどうかを見極めることが重要だったりもしますよね。
口コミからみる注意点
HD 599 SEを購入する際の注意点を口コミからまとめました。
デメリットや音質の好みなどには注意が必要です。
確かにHD 599 SEは評価の高いヘッドホンですが、用途やシーン、好みに合わなければよい選択にはならないこともあるので注意しておきたいところです。
こんなシーンではおすすめしない
HD 599 SEの特徴や口コミなどから、購入はおすすめしないシーン(他のヘッドホンも視野に入れてほしいパターン)などを以下にまとめてみました。
- 通勤や通学用のヘッドホンを探している
- ワイヤレスヘッドホンを探している
- 強いドンシャリサウンドや重低音が好き
- Amazonでは買い物をしない
- ヘッドバンキングしたい(念のため)
以上のような目的やシーン、好みの人は他のヘッドホンも選択肢に入れた方が良いかもしれません。
購入する際に自分のシーンや環境、そして『好き』かどうかに照らし合わせて判断すると、高い確率で失敗を防止できます。
HD 599 SEと他のヘッドホンとの比較
ここからは「SENNHEISER HD 599 SE」と、ロングセラーで名機と名高い「SENNHEISER HD600」「AKG K701」「beyerdynamic DT 990 PRO」の3モデルを比較試聴していきます。
人気のモデルなので、ひょっとしたらどこかで聴いたことがある方も多いかもしれませんね。
主に価格、音の傾向、装着感について比較していますので、ヘッドホン選びの参考にされてください。
「SENNHEISER HD 600」と「AKG K 701」は店頭で聴きこんだ感想。
「beyerdynamic DT 990 PRO」は私が愛用している感想です。
SENNHEISER HD 600との比較
SENNHEISER HD 600は今回の主役であるHD 599 SEの上位モデル。より高級感のあるデザインや素材が採用されています。
オーディオファンから絶大な支持を得ている開放型ヘッドホンですが、価格は約45,000円となかなかのものです。
音質は、HD 599 SEよりもさらに解像度が高くフラットなバランス。音源に含まれる微細な音の粒子までを丁寧にひろいあげ、極めて自然に再現します。
低音・中音・高音のバランスが絶妙で、どんなジャンルでも満足を得られるヘッドホンです。
また、インピーダンスは300Ωと高く音質に対しては有利ですが、パソコンやスマホからの直接接続では十分なパワーが得られないため、ぜひ良質なアンプで鳴らしたいところ。(高音質ヘッドホンアンプ“FiiO K7”レビュー)
装着感はHD 599 SEに比べてHD 600は重量があり締め付け感が強い分、HD 599 SEの方が快適で気軽に楽しめそうです。
どちらかで迷ったら…
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AKG K701との比較
K701はオーストリアの名門メーカーAKGが製造する開放型ヘッドホンで、クリアで透明感のあるサウンドに定評があるロングセラーモデル。価格はHD599SEと同じくらいの約20,000円前後となっています。
HD 599 SEと比較すると高音がかなり強く感じられ、明るく繊細で華やかなサウンドが特徴です。
また、AKG K701の低音はやや控えめで、ジャズやクラシックなどの高音が美しいが曲との相性は抜群ですが、ロックやEDMなどの低音域では物足りなさを感じるかもしれません。
装着感はHD 599 SEよりも若干硬い印象ですが、不快になる要素は感じられませんでした。
どちらかで迷ったら…
beyerdynamic DT 990 PROとの比較
DT 990 PROはドイツの老舗メーカーbeyerdynamicの開放型ヘッドホンで、プロフェッショナルな音楽制作にも使われるほどの高品質なモデル。価格は約25,000円前後です。
DT 990 PROの音質は非常に解像度が高く、細かい音のニュアンスまで再生してくれます。
最大の特徴である低音は深く力強く低い重心、アタック感も備えた響きがあり、量感はHD 599 SEよりもあります。
中音はわずかに控えめですが全体のバランスが良く、音場の広さはHD 599 SEと同等クラスで立体的なサウンドを楽しめます。(ただし、250Ωなのでヘッドホンアンプがほしいです。)
DT 990 PROとHD599SEの装着感を比較すると、イヤーパッドの肌触りや柔らかさで、わずかにHD 599 SEに軍配があがりそうです。
開放型ヘッドホンとしてはどちらも甲乙受けがたい、優秀でコスパの高いヘッドホンです。
どちらかで迷ったら…
DT 990 PROの詳しいレビューはこちらをご覧ください。
ゼンハイザー HD 599 SE まとめ
ゼンハイザー HD 599 SEの良いところも注意点もしっかりチェックしてきました。
HD 599 SEの音は、広い音場、高い解像度、深みのある低音、伸びやかでクリアな高音。これらがフラットに、そしてナチュラルにまとめあげられています。
ソフトで疲れない装着感もあいまって、自宅でゆっくりと音楽鑑賞、映画鑑賞するのに最適です。
こんな高音質&高性能なヘッドホンが28,000円でも妥当な価格ですが、Amazonのセールを活用すればなんと15,000円前後で手に入るというコスパ的ミラクルが音楽好きにはうれしい限りです。
余談ですが、オーディオを楽しんでいると時々ミラクルが訪れます。
自分の「好き」を探していれば、よい出会いにたどり着くことがあるからです。
もしもHD 599 SEに「好き」を感じられるのなら、ミラクルがすぐそばにあるのかもしれません。
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