どうもこんばんは!
ヘッドホン鳴らすならデジタルにアナログの香りを求めるオーディオライターのsugi-sugu(スギスグ)です。
個人的には、 “好き”な音質・デザイン・機能であることを前提に、価格とのバランスを考えることがオーディオ選びの基準となっています。
そして、FiiO K7は私のオーディオ選びの条件にピッタリはまるDACヘッドホンアンプだったので購入決定!
購入した理由は、FiiO K7は3万円台のDACヘッドホンアンプなのに…
つまり、音質や機能面に圧倒的なコスパの良さを感じました。
今回はFiiO K7について次の内容をご紹介します。
- FiiO K7のスペック
- FiiO K7の外観
- FiiO K7の特徴
- スイッチや端子の役割・仕様
- FiiO K7の音質・音色 実機レビュー
※音質・音色・音域別・ジャンル別など詳しく解説 - FiiO K7 口コミのまとめ
※大手サイトなどの口コミポイントをまとめて紹介 - FiiO K7のメリット/デメリット
- FiiO K7はこんな人におすすめ
- 他製品との比較
この記事は、FiiO K7のことを詳しく知りたい方や、DACヘッドホンアンプのグレードアップを検討中の方の参考になる内容が盛りだくさんです。
オーディオ機器の中でも名脇役といえるDACアンプ「FiiO K7」を、オーディオ歴16年のsugi-suguが詳しく解説していきます。
ちなみに、FiiO K7を日常使用している私の感想は「音よし」「使い勝手よし」「コスパよし」のDACアンプ!
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目次
FiiO K7のスペック
まずは、FiiO K7のスペックを見てみましょう。以下は、公式サイトから引用した表です。
特に音質に影響するスペックは青色で表記しています。
項目 | スペック |
カラバリ | ブラック/レッド |
DACチップ | AK4493SEQ ×2 |
アンプ回路 | THX AAA-788+ ×2 |
USBデコードチップ | XMOS XUF 208 |
入力端子 | デジタル:RCA同軸 ×1/TOS光 ×1/USB Type B ×1 アナログ:RCAライン |
出力端子 | RCAライン ×1 |
ヘッドホン出力 | 4.4mmバランス ×1 6.35mmシングルエンド ×1 |
対応サンプリングレート | USB:PCM 384kHz/32bit, DSD 256 (Native) RCA同軸:PCM 192kHz/24bit TOS光:PCM 96kHz/24bit |
ヘッドホン推奨インピーダンス | 16~300Ω |
出力 | ≥2000mW (バランス, 32Ω負荷時/THD+N<1%) ≥1220mW (シングルエンド, 32Ω負荷時/THD+N<1%) |
S/N比 | ≥120dB (A-weighted, USB入力時) |
THD+N | 0.00028%未満 (ヘッドホン出力時) 0.0005%未満 (ライン出力時) |
ノイズフロア | 7.7uV未満 (バランス, A-weighted, USB入力時) 4.4uV未満 (シングルエンド, A-weighted, USB入力時) |
出力インピーダンス | 1Ω(32Ω負荷時) |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 120mm x 168mm x 55mm |
重量 | 約610g |
FiiO K7の外観
FiiO K7のフォトギャラリーです。
外箱&開封
●外箱
●開封
●付属品
アダプタ/コンセント/USBケーブル/6.35mmヘッドホンジャック
※私は中国版を購入したのでコンセントの先を日本版に変換するアダプタを数百円で購入しました。
●電源アダプタ
本体
●本体
●天板写真
●本体底部
本体サイズ
手のひらよりひと回り大きなサイズです。
フロント&リア
●フロントパネル
●電源入れるとこんな感じ
●リアパネル
FiiO K7の特徴
次に、FiiO K7の特に注目すべき3つのポイントをご紹介します。
ハイクラスチップ&回路を搭載
FiiO K7のパーツはハイエンド機に匹敵する贅沢なラインナップです。
DACチップに旭化成エレクトロニクス製の「AK4493EQ」が採用されています。しかも、フルバランスなので2つも!
高級オーディオ機器でもお馴染みの高性能なDACチップで、S/N比が128dB、THD+Nでは-115dBとスペックを見ると最高クラスの低歪みを実現していることが分かります。
また、アンプ回路にはFiiO社の最上位モデル「K9 Pro ESS」と同じ「THX-AAA 788+」をフルバランス設計で贅沢に2基搭載し、雑味を排除した極めて精度の高い出力を体現する音質です。
さらに、USBデコードチップにもご注目!XMOS製の「XUF208」により、PCMは最大で384kHz/32bit、DSD256の再生能力があり、精度の高いD/Aコンバーターとして使用可能となります。
最上位モデルと同じフルバランス設計
FiiO K7は、フルバランス設計のDACヘッドホンアンプです。
そもそも、フルバランス設計ってなに?という方も多いと思うので簡単に解説します。
フルバランス設計とは信号伝送やアンプ回路などが左右のチャンネルで独立していることを意味する言葉です。
左右のチャンネルが独立することで余計な干渉が排除され、ノイズなど音の歪みが低減されることにより、とてもクリアでダイナミックな音質を得ることができます。
ただし、フルバランスのデメリットとしては回路やチップなどのパーツが2倍必要ということです。
本来、FiiO K7のように高性能パーツをしっかりと使用した上でフルバランス設計にするのであれば、価格が跳ね上がることは避けられません。
実際に同社のフルバランス上位モデルは実売で7万円台と一気に倍以上の価格になりますし、フルバランス設計アンプの多くは5万円を超えるものが多くなっています。
つまり、3万円台でありながら贅沢なフルバランス設計で高品質パーツを使用した“FiiO K7のコスパがやばい!”
多彩な接続端子
FiiO K7は同価格帯のDACやヘッドホンアンプと比べても多彩な接続端子が魅力です。
入力端子には、USB Type-C / 光デジタル / 同軸デジタル / RCA(ラインイン) ←これが良い!
出力端子には、 ヘッドホン端子の 6.35mm(シングルエンド) / 4.4mm(バランス)の他に出力にもRCA(ラインアウト)があります。
これらの接続端子を使った組み合わせは例えば…
- USB入力でPCやスマホと接続し、ヘッドホンで音楽を聴く
- RCAアナログや同軸デジタル入力でCDやレコードプレーヤーと接続して音楽を聴く
- 光デジタル入力でテレビやゲームと接続し、アクティブスピーカーやサウンドバーに出力する
などなど、多彩なシーンでFiiO K7をフル活用することができます。
我が家ではPCからUSB入力、CDプレーヤーからRCA入力できるのが理想だったので、最後までiFi Audioのデザイン性と迷いましたが、実用性をとってFiiO K7を購入しました。
スイッチや端子の役割・仕様
フロントパネルとリアパネルに設置されるスイッチの仕様や接続端子の役割について解説します。
フロントパネル
①入力切替:接続している入力端子の切り替えを行うボタン。
ボタンを押すと上の表示ランプが「USB→RCA同軸→TOS光→RCAライン」の順番で切り替わる。
②ゲイン切替:入力信号の増幅切替スイッチ。音量や解像度などに影響。
通常はL(LOW)音が足りなければH(HIGH)という使い方でOK。
③出力切替:ヘッドホン出力とRCAライン出力の切り替えスイッチ。
・LO→RCAライン(ボリューム調整できない※常時MAX)
・PRE→RCAライン(ボリューム調整できる)
・PO→ヘッドホン(ボリューム調整できる)
「LO」は本機をパワーアンプとして使う場合に使用。ヘッドホンの場合は「PO」に切替。
④電源&ボリューム:電源ON・OFFと音量調整。
最左で電源OFF。最右で音量MAX。
⑤ヘッドホン出力端子:ヘッドホン(イヤホン)を接続する端子。
上が6.35mmシングルエンド、下が4.4mmバランス。
リアパネル
①RCAライン入力:CDプレーヤー、レコードからの接続など
②RCAライン出力:各種オーディオ機器への接続など
③RCA同軸入力:RCAでデジタル接続できるオーディオ機器からの接続など
④TOS光入力:オーディオ機器、TV、ゲーム機器からの接続など
⑤USB Type-B入力:パソコン、スマホからの接続など
FiiO K7の音質・音色 実機レビュー
ここからはFiiO K7の「音質」や「音色」に関する実機レビューです。
ちなみに「音質」については、FiiO K7の解像度や定位、低音から高音の質やバランスなどを、「音色」はFiiO K7が持つ音の雰囲気や個性などを紹介しています。
※今回のレビューの試聴環境や使用ヘッドホンはこんな感じです。
【試聴環境】 | 【使用ヘッドホン】 |
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FiiO K7の音質
FiiO K7は、解像度が非常に高く、細かい音のニュアンスや表情がよく伝わるクリアな音質です。
解像度が高いので楽器やボーカルの輪郭がとてもはっきりしていて、音の重なりや分離など、きめ細かな部分も一歩抜きんでて表現してくれます。
ずっしりと深い低音域から伸びやかでクリーンな高音域まで楽曲の個性を如実に再生する質の高いフラットなバランス。
音楽の細部にわたるニュアンスから迫力のある響きまでを余すところなく描ききるダイナミックなレンジは音楽好きにはうれしいポイントですね。
全体的な音像と音場のリアリティも申し分なく、楽器やボーカルを目の当たりにするような定位、広がりや奥行までも再現する表現能力は同じ価格帯のDACアンプの中でもハイレベルです。
ヘッドホンのポテンシャルを十分に引き上げてくれるDACアンプです。
FiiO K7の音色
解像度に振ったモデルは、どこか無機質で温度を感じにくい音色になりがちですが、FiiO K7はほのかにぬくもりを感じさせる暖色系。
アナログの系譜を持つデジタル音といった感じでしょうか。
FiiO K7のナチュラルな響きはほとんどすべてのジャンル、楽曲にエナジーを与えます。
安定的な解像度の高さによって、しっかりとした輪郭(芯)が形成され、音楽が持つ感情(曖昧さ)を抱擁する余裕が生まれているようです。
ヘッドホンが持つ個性が上手く表現されるDACアンプといえます。
音域ごとの音の特徴
FiiO K7の低音、中音、高音それぞれの音質、音色の特徴を見ていきましょう。
重厚な低音が好き、クリアな高音が好きなど、音域の好みがあったりしませんか?
FiiO K7の音域ごとの特徴をチェックすることで、好みの音域の様子を知ることができ、自分の好きな音楽との相性も見えてきます。
高音域
ピアノの最高音や倍音まで伸びやかに再生されます。
解像度の高さからか、繊細なタッチまで十分に表現できているので、楽曲によっては音源に眠る音の豊富さに新たな魅力を感じることもできます。
もちろん、しっかりと制御された音質なので、FiiO K7そのものは耳に刺さるような高音ではありません。
高音中心のミュージックでは、どこまでも透きとおるクリアな音色を楽しむことができます。
中音域
中音は自然に心地よく人の耳に触れる音域です。
中音域にはボーカルをはじめ、チェロやヴァイオリン、ピアノ、ギター…様々な音楽の要素が集中します。
FiiO K7を通して聴こえる音質はとても情報量が多く、中音域で心地よく鳴る楽器そのものがあたかも目の前で演奏されているような音像を描きます。
そして、デジタルアンプでありながら、音が生まれるその場所で温度感まで感じられるようなアナログ的な音色(ネイロ)を奏でてくれるのも魅力です。
低音域
低音域の表現力は、その楽曲の全域に強く影響します。
解像度が低い量感だけの低音が全体に影響してしまえば、その他の音域までメリハリのない音楽に感じてしまいがちです。
FiiO K7から発せられる低音域は解像度と迫力が両立するクオリティの高い音。
高い解像度が輪郭を明瞭にし、膨大な低音のエネルギーまでもしっかり制御して描きだすので、全体のリズムやメロディーに圧倒的な活力を与えます。
ドラムやベースの締まったリズムはもちろん、パイプオルガンなどの底から響くような重量級のエネルギーまで、聴きごたえのある低音が、大好きな楽曲をまとめ上げてくれます。
FiiO K7 ジャンルごとの魅力
ジャンルごとの向き不向きの一覧です。
一覧で見ても分かる通り、FiiO K7を接続すればほぼオールジャンルで相性の良さが見られます。
ジャンル | おすすめ度 | ポイント |
クラシック | ◎ | 広いダイナミックレンジもバッチリカバー。繊細な音もすごくきれい。 |
ロック | ◎ | ドラムのアタックが爽快。ベースラインやギターリフの迫力がすごい。 |
ジャズ | ○ | 定位感がよく、目の前でライブ演奏に立ち会っているよう。 |
EDM | ◎ | 一気に立ち上がる高揚感がたまらない。空間表現やリズム描写に感動。 |
J-POP | ○ | バラードからアップテンポまであらゆる曲がたのしく、弱点はなし。 |
ゲームミング | ◎ | 定位や分解能が抜群。FPSや音ゲーでも高い精度でプレイできる。 |
実際にFiiO K7で各ジャンルの音楽を聴いてみると…。
温かみのあるアコースティックな響きや、艶やかな声のトーンまで生音の表現がホントにリアル!
ジャズでは、ボーカルや演奏が一体となって目の前で演奏している温度感がひしひしと伝わり、聞くのではなく感じることができる楽しさがあります。
EDMなどでは躍動感のある迫りくるようなリズムが気分を盛り上げてくれるし、ロックのギターリフではいつものカッコいいラインなのに、初めて聴いた時のような衝撃を思い出させてくれる場面までありました。
さて、ダイナミックレンジが広いクラシックはというと…。
ヴァイオリンの、今にもこと切れてしまいそうな悲しくも繊細な表情や、オーケストラの、千の音が響き合い大地を揺らすエネルギーまで、あらゆる感動がここにあることを改めて実感できます。
それぞれの楽曲に確かに宿るミュージシャンの意図に、FiiO K7を通じてなら触れられるような気さえします。
要するに、FiiO K7を導入してオールジャンル感動しまくった!という話です。
インピーダンスが高くても大丈夫
モニター系のヘッドホンやハイエンドヘッドホンでは、主に音質面への配慮として、多くのモデルで高いインピーダンスが設定されています。
インピーダンスが高ければノイズなどは発生しにくい反面、音量が上がりづらく、並みのヘッドホンアンプやPC直差しなどでは適正なボリューム制御が難しい場合があります。
しかし、FiiO K7なら高いインピーダンスのヘッドホンでも難なく鳴らしてくれます。
beyerdynamicのDT990 PRO:250Ωで試聴してみると、ボリューム面の不足は全く感じられず、9時方向まで回せばかなりの大音量です。
また、DT990 PROの特徴である重厚で密度の高い低音もボワつくことなくしっかり制御し、ワンランク上の音質に仕上がりました。
イヤホンでも低ノイズ
イヤホンをヘッドホンアンプ接続すると、よく「サー」というホワイトノイズが聞こえることがあります。
基本的には次の理由からです。
- インピーダンス(抵抗)が低いと流れる電流が多くなりノイズが発生しやすくなる
- インピーダンス(抵抗)が高いと流れる電流が少なくなりノイズが発生しづらくなる
そして、イヤホンは相対的にヘッドホンよりもインピーダンスが低い傾向にあるので、ノイズが発生しやすいのが現状です。
しかし、FiiO K7はインピーダンスの低いイヤホンやヘッドホンでもホワイトノイズが気になることもほとんどなく、集中してイヤホンが奏でる音楽を楽しむことができました。
ちなみに、ノイズチェックには次のイヤホンを使いました。
・IE 100 PRO(20Ω)
・SE215SPE(20Ω)
・final E4000(14Ω)
・ATH-CKR70(19Ω)
・HA-FX46(16Ω)
ご参考までに。
バランス接続に対応
FiiO K7は、シングルエンドより高音質といわれるバランス接続にも対応しています。
フロントパネルの「BALANCED」ヘッドホンジャックは4.4mmのバランス接続に対応しているので、対応のヘッドホンなら、よりクオリティの高い音質を楽しむことができます。
SennheiserのHD 599 SEで試してみると、そもそもフラットで定位感の良いオールマイティーなヘッドホン本来の音質がより洗練された印象を受けました。
バランス接続ではより歪がなくなり解像度がアップするイメージですが、全体の雰囲気がデジタルなテイストに傾くので好みが分かれます。
個人的には曖昧さが残るシングルエンドの方がヘッドホンによっては好みだったりします。
FiiO K7 口コミのまとめ
FiiO K7を使用した人たちの口コミを大手通販サイトや価格比較サイトからまとめてみました。
当然、良かったという意見、良くなかったという意見がありますが、良い口コミには音質や接続の意見が多く、残念な口コミではリモコンなどの使用に関することやポップノイズに関する意見が見られました。
客観的な判断材料にもなるのでご参考までに!
良い口コミのまとめ
- 音質が良く、高解像度、ノイズが少なく、クリアな音
- 有機的でほのかに温もりがあり音場が広い
- バランス接続対応で、より高品質な音質を楽しめる
- 入力も出力も接続が豊富
- 音量が十分に出る
- デザインがシンプルでスタイリッシュ、LEDがきれい
- 比較的小型で場所を取らない
- 接続が簡単、PCから音楽を聴く際に便利
- 価格が手頃で、コストパフォーマンスが高い
残念な口コミのまとめ
- 電源を入れた際に、ポップノイズが発生することがある
- USB接続時に、ノイズが発生することがある
- リモコンがない
- 電源アダプターが少し煩わしい
- 価格が高い
FiiO K7 メリットとデメリット
どんな製品にもメリットとデメリットはつきもの。
そして、使う人によってメリット・デメリットも異なります。
ここでは相対的に見た「FiiO K7」のメリットとデメリットを箇条書きでまとめてみました。
FiiO K7のメリット
FiiO K7のメリットは主に音質と接続の多様性が挙げられます。
FiiO K7のデメリット
デメリットとしては携帯性や設置性など。
据置型DACアンプなので当然といえば当然ですが…。
FiiO K7はこんな人におすすめ
FiiO K7を「おすすめしたい人!」「こんな人には不向きかも…」を具体的に挙げてみました。
FiiO K7 こんな人におすすめ!
- 3万円台で高音質&ハイコスパなDACアンプがほしい
- 温かみやアナログ的な要素を含んだ音色が好き
- 繊細×パワーを両立したDACアンプがほしい
- 高インピーダンスのヘッドホンもきちんと鳴らしたい
- イヤホンもノイズを気にせずしっかり鳴らしたい
- 家のPCやオーディオと接続して音楽を聴くことが多い
- 多彩な接続端子が揃ったDACアンプがほしい
FiiO K7 こんな人には不向きかも…
- 外でも使えるコンパクトなDACアンプを探している
- コスパ度外視の高級ヘッドホンアンプがほしい
- もっとシンプルな機能でいい
- 操作はリモコンがないといや
- Bluetooth接続ができるアンプがほしい
ちなみに、FiiO K7はほしいけどBluetooth接続も外せない!という方こちらの記事をご覧ください。
Bluetooth対応 「FiiO K7 BT」も!
Bluetooth接続が可能な「FiiO K7 BT」が、2023年6月16日に発売されました!
FiiO K7の性能はそのままにBluetooth接続が可能なのでレシーバーが必要ありません。
自宅でも普段からワイヤレスヘッドホンなどをお使いの方には便利です。
FiiO K7を所有していますが…、これ欲しいです。
※Bluetoothバージョンの「FiiO K7 BT」は残念ながら販売が終了してしまっていますね。販売が再開されたらご紹介します!
\Bluetoothレシーバーの紹介記事はこちら/
iFi audio ZEN DACとの比較
ここではFiiO K7の対抗馬となる価格帯や性能的に近いiFi audioのZEN DACと比較してみました。
購入の際に、個人的に最後まで迷ったDACヘッドホンアンプです。
以下の表にまとめています。
項目 | FiiO K7 | iFi audio ZEN DAC |
カラバリ | ブラック/レッド(新色) | シルバー系 |
DACチップ | AK4493SEQ ×2 | Burr-Brown DACチップ |
入力端子 | ・デジタル RCA同軸 ×1/TOS光 ×1/USB Type B ×1 ・アナログ RCAライン ×1 |
USB Type B ×1 |
出力端子 | RCAライン ×1 4.4mmバランス ×1 |
RCAライン×1 |
ヘッドホン出力 | 4.4mmバランス ×1 6.35mmシングルエンド ×1 |
4.4mmバランス ×1 6.35mmシングルエンド ×1 |
最大サンプリングレート | PMC:384kHz/32bit | PMC:384kHz/32bit |
推奨インピーダンス | 16~300Ω | 12~300Ω |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 120mm x 168mm x 55mm | 100mm x 117mm × 30mm |
重量 | 約610g | 約491g |
表から分かるように、「FiiO K7」は「iFi audio ZEN DAC」と比べて出力や入力の種類が豊富。フルバランス設計である「FiiO K7」が音質的にも一枚上手のようです。
ただし、音についてはスペックでは見えてこないのがオーディオのおもしろいところ。
解像度やパワーでは差は感じませんが、雰囲気として「FiiO K7」は、クッキリ系でリアルな低域の押し出しが強い。「iFi audio ZEN DAC」は、しっとり系で高音の空間表現が上手い。
なお、低インピーダンスのイヤホン接続時もノイズが少ないと感じたのは「FiiO K7」でした。
必要な接続端子や好みの音の雰囲気やデザインで選べばOK!
私の場合、最後の決め手は接続端子でした。デザインはZEN DACも捨てがたかったんですよね。
\ヘッドホンアンプをまとめて紹介/
まとめ
さて、ここまでDACヘッドホンアンプ「FiiO K7」のスペックや性能、良いところも、ちょっと残念なところもご紹介してきました。
かなり試聴したうえで選んだFiiO K7なので、自信をもっておすすめしたいオーディオ機器です。
DACアンプは音源とヘッドホン、イヤホン、スピーカーを結ぶ脇役的な存在ですが、好きな音楽を“もっといい音で聴きたい”という、音楽好きの私たちのわがままをかなえてくれるおもしろいアイテムです。
FiiO K7はハイスペックなパーツや設計から、高い解像度のDACアンプを探している方にとってベストな選択になりえます。
さらに、高解像度でありながら、ほのかに温かく自然体でアナログ的な曖昧さを表現できるので、解像度に全振りしたようなデジタル全開の音が苦手な方にこそおすすめの音色(ネイロ)です。
ただし、DACアンプはあくまで“名脇役”。
お持ちの音源の可能性を最大化し、ヘッドホンなどの再生機器のポテンシャルを引き出すことが「FiiO K7」に与えられた使命です。
もしも手元に「お気に入りの音源」と「お気に入りのヘッドホン」があるならば、そばで支えるDACアンプにその音楽を“もっと好きになる方法”を聴いてみませんか?
\FiiO K7にピッタリのヘッドホンレビュー/
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