こんばんは。
ソニーの最新ヘッドホンを試聴しました!3年間の進化をしっかりお届けするsugi-sugu(スギスグ)です。
いよいよシリーズ最新モデルWH-1000XM6が登場!
世界最高クラスのノイズキャンセリング、著名なサウンドエンジニアとの共創などなど、パワーワードがならび注目度も上々のワイヤレスヘッドホンですが、ほんとのところどうなの?
ということで、この記事では実際に視聴して体感したWH-1000XM6の実力に迫っていきます。
\この記事で分かること/
最高峰のワイヤレスヘッドホンを探している人、1000Xシリーズの新作を首をなが~くして待っていた人などに役立つ内容です。
ウワサのノイキャンや高音質チューニングをようやく試聴できました!
WH-1000XM6はシリーズ最高峰というだけでなく、ワイヤレスヘッドホンの集大成ともいうべき能力を余すところなくご紹介します。
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目次
WH-1000XM6 基本スペックと主な特徴
まずは2025年5月30日に発売のSONY最新ヘッドホンWH-1000XM6の基本スペックと主な特徴をチェックしていきます。
WH-1000XM6 基本スペック
項目 | スペック |
メーカー | SONY(ソニー) |
モデルナンバー | WH-1000XM6 |
カラーバリエーション | ブラック プラチナシルバー |
ドライバーユニット | 30 ㎜ |
再生周波数帯域 | 4Hz~40,000Hz |
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC, LC3 |
バッテリー | NC ON時:最大30時間 NC OFF時:最大40時間 |
充電時間 | 約3.5時間 クイック充電:3分間/1時間再生 |
ノイズキャンセリング | ○(世界最高クラス) |
音声通話 | ○ |
有線接続 | ○ |
専用アプリ | ○ |
重量 | 約254g |
販売価格 | 59,400 円(2025.5.22現在) |
WH-1000XM6 主な特徴
- 高音質設計
著名なサウンドエンジニアとのチューニング
30mmカーボンファイバー振動板とソニー独自開発のボイスコイルボビン構造 - 世界最高クラスのノイズキャンセリング
高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN3(前モデル比約7倍の処理性能)
ノイキャン用12個のマイクによる高い解析精度 - 映画館のような体験
360 Reality Audio Upmix for Cinemaで映画館で聴いているような臨場感 - 対応コーデック
SBC/AAC/LDAC/LC3(LE Audio)をサポートし、Auracast送信にも対応 - 長時間・急速バッテリー
ANCオンでも最大30時間再生、3分充電で約1時間再生できる急速充電に対応 - 折りたたみ構造で抜群の携帯性
折りたたみ構造の復活で携帯性が大幅に向上
前作 WH-1000XM5 からの主な進化
WH-1000XM6は前モデルのWH-1000XM5から進化した点がいくつもあります。
大きく“よくなった“といえる部分を中心にご紹介していきます。
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1. ノイキャンは QN3 & 12マイクで世界最高クラスに
1000XM6のノイズキャンセルは、完全に1000XM5の上位互換。
1000XM6は新しい高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN3」を搭載し、前モデル1000XM5に搭載されるQN1の7倍以上(33,000回/秒の演算)の処理能力を実現しました。
さらに、前モデル1000XM5では8基だったマイクを、12期まで増加したマルチノイズセンサーテクノロジーにより、ノイズ解析の精度も向上しています。
最強クラスなのに自然なノイズキャンセルは、ソニーが「世界最高クラス」をうたうに相応しい進化です。

1000XM5でも強力だったノイキャンがさらに強くなっています。
ほとんど音質劣化もしないなら、単純に強力な方がいいですよね。
2. 著名サウンドエンジニアとの共創チューニング
1000XM6の音づくりは、1000XM5のサウンドチューニングとは別物。
「アーティストの意図した通りの音を届ける」ことをコンセプトに、1000XM6では世界的エンジニア4名の知見をふんだんに活かしたサウンドチューニングが施されています。
ポイントは、モニタリングやミキシングなど音楽制作の過程ではなく、最終的な音の調整を行う“マスタリング”エンジニアが起用されていること。
音楽制作の仕上げを行うマスタリングエンジニアが携わることで、より自然にアーティストの想いが届くヘッドホンとして進化を遂げています。
アリアナ・グランデや宇多田ヒカルの楽曲を手掛けたランディ・メリル(Sterling Sound)、リアーナやBLACKPINKの楽曲を手掛けたクリス・ゲーリンジャー(Sterling Sound)、ボブ・ディランやジェームス・ブラウンの楽曲を手掛けたマイク・ピアセンティーニ (Battery Studios)、そして、アリシア・キーズの楽曲やスター・ウォーズのサウンドトラック(エピソード4,5,6)を手掛けたマイケル・ロマノフスキ(Coast Mastering)の4名のサウンドエンジニアが音質の調整に携わりました。
引用:SONY公式サイトより
3. 折りたたみ構造の復活と新ケース
1000XM5では廃止されていた折りたたみできる形状が1000XM6で復活!
前々モデルの1000XM4から、よりシンプルなデザインに進化した1000XM5では、折りたたみ構造がなくなっていました。
ところが、最新モデル1000XM6ではデザインはシンプルなまま折りたたみ構造が復活し、新しいケースは若干丸みを帯びさらにコンパクトになっています。(収納時の付属ケース比で約40%減)
洗練されたデザインに機能性を加えた、目に見える大きな進化です。
4. その他にもたくさん!進化したところ
その他にも進歩した内容がたくさんあります。
ざっくりとまとめていますのでチェックしてください。
- 360 Upmix for Cinemaで、まるで映画館のような立体音響を疑似体験。
- キャリングケースは ファスナー式からマグネット式に変わり、片手で開閉が可能で便利。
- ヘッドバンドがより幅広になり頭頂部の荷重を分散し、イヤーパッドは 簡単に着脱できる構造に改良。
- 通話用に6基のビームフォーミングマイク と風切り音抑制アルゴリズムを搭載し、屋外通話の明瞭度が向上。
- Bluetooth LE Audio と Auracast に新対応し、低遅延再生や公共ブロードキャスト受信が可能。
- アプリ「Sony | Headphones Connect」 EQが10バンドに拡張、個人最適化ANCなど新機能も追加。
- シリーズ初! 充電しながら音楽再生ができるようになり、長距離移動中も途切れずに使えてる。
WH-1000XM6 実機レビュー:じっくり試聴しました
量販店のWH-1000XM6特設ブースでじっくりと視聴しました。
今回のレビューでは、じっくり聴いてみた音質レビューとウワサのノイズキャンセリング性能を中心に、見た目や装着感、外音取り込みなどを詳しく解説します。
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音質チェック(コーデック/LDAC)
1000XM6の音質を細かくチェックしたのでまとめました。
- 高音域
美しく煌びやかに鳴る高音。刺さる印象はなく倍音の自然な空気感が好印象。
バイオリンソナタではピアノとバイオリンのかけあう様子の表情が豊か。 - 中音域
明瞭で雰囲気を大事にした中音。立ち上がりやボーカルに“作り物感”がない。
BUCK-TICK/New Worldでは櫻井さんのボーカルと楽器の旋律が浮かんで美しい。 - 低音域
オーケストラもこなす深く渋みのある低音。適切な量感で風格や品位が良い。
muque/cheersでは沈むようなベース音がタイトに鳴りカッコよさがUP。
- 解像度
全体的に高解像度でキメ細かい。分離や定位感にもナチュラルさが出ている。
アコースティックギターの瑞々しく響く様子、余韻までも描く解像度の高さ。 - 音場/音像 表現力
そこそこ広い音場。欲張らずに素直に空間を描写することで音像もくっきり鮮明。 - サウンドチューニング
自然で上品な聴きやすいサウンド。ジャンルを問わず音楽のポテンシャルを引き出す。
※コーデック:LDAC
音質の路線は前モデル1000XM5を継承していますが、より解像度が向上し音像がくっきりと定位します。
ただし単純に解像度が高いだけではなく、音の粒子を丁寧に紡いでいくので全体がより上品に仕上がり、ずっと浸っていたくなる聴きやすいネイロです。
各帯域のサウンドバランスはフラットから若干中音~低音寄り。
量感たっぷりのウッドベースや激しいリフもかっこよく鳴らしてくれるし、高音域のきらめきがすっと高く抜けるような余韻はとてもきれいでした。
苦手なジャンルはありません。楽しくも鳴るし、艶やかにも歌うし、重厚にも響くし、これ一台で十分に満足させてくれるワイヤレスヘッドホンといえます。
【試聴曲と印象】
- Ado/桜日和とタイムマシン with 初音ミク(J-pop Rock):◎
- BUCK-TICK/New World(J-Rock):◎
- muque/cheers(J-pop Rock):◎
- Ariana Grande/One Last Time(R&B EDM):○
- Avril Lavigne/Contagious(Rock Pop-Punk):○
- Priscilla Ahn/Dream(Acoustic Folk):◎
- zilch/ELECTRIC CUCUMBER(Alternative Rock):○
- Bill Evans/Waltz for Debby(Jazz):○
- WALTER LANG TRIO/Sete(Jazz):◎
- Bruno Walter/Beethoven Symphony No.6(Classical):○
- Hiro Kurosaki/Beethoven Violin sonata No.9(Classical):◎
※ジャンル/楽曲名(ジャンル):印象

技術面だけでいえば1000XM5と大差はないようですが、サウンドエンジニアとのチューニングが効いているのでしょうか…、1000XM6では音づくりがより丁寧に感じ感情表現も飛躍的にうまくなっている印象です。
ノイズキャンセリング
1000XM6の12マイク×QN3によるノイキャン実力は強烈です。これが世界最高クラスのノイキャンか…と感激。
試聴が量販店なので周囲のBGMやアナウンスなどかなり雑音が多いのでノイキャンチェックには良い環境したが、音楽を聴いているとほとんど気にならないほど高性能なノイキャンでした。
視聴環境は家電量販店です。
- BGM
うっすらと聞こえる程度。音楽再生時は聞こえない。 - 店内アナウンス
耳を澄ませが何を言っているかわかる。音楽再生時は聞こえない。 - 会話
遠くに聞こえる。音楽再生時は聞こえない。
隣にあった1000XM5と比較してみましたが、1000XM5でも優秀なのに、より静寂をつくってくれる1000XM6のノイズキャンセリングはシンプルにすごいという感想でした。

SONYの重低音ヘッドホンULT WEARを所有していてノイキャンもかなり優秀なはずなんですが…、1000XM6は3割増しくらいに感じました。
外音取り込み
1000XM6はとても自然に外音を取込んでくれます。
イヤホンを装着していない状態と同じ…とまでは言いませんが、周囲のBGMなどが違和感なくクリアに聞こえるのが素晴らしい!
こちらも1000XM5と比較しましたが、量感や質感がより自然で外音取り込み会話もスムーズでした。
技術面では、声を認識して外音取り込みモードに切り替わったり、右手を本体にかざしている間は外音取り込みモードが作動したりと、利便性も抜群です。

外音取込みはノイズキャンセリングとは表裏一体ともいえる関連の深い技術です。ノイキャンと同じくとてつもない精度の高さでした!
外観・質感・装着感
1000XM6を手に取るとマット感のある塗装仕上げで指紋も付きにくく、とても高級感があります。
プラチナシルバーは個人的に高級感マシマシな感じです。
イヤーパッドは、ふかふかというよりも、モチッとした感触で気持ちよく耳にフィットし圧迫感も感じません。ヘッドバンドも同じくソフトな仕様となっています。
装着している感覚がなくなるような違和感のなさが好印象でした。
また、折りたたみ構造が復活し、高級感のあるデザインのまま、よりコンパクトになった点は特筆すべきポイントです。
WH-1000XM6と競合機種の比較はこんな感じ
WH-1000XM6とその他の競合価格帯のヘッドホンを比較してみました。
モデル | 価格 (公式ストア) |
バッテリー (ANC ON) |
重量 | 音質傾向 | 特長キーワード |
SONY WH-1000XM6 |
59,400円 | 40 h | 約254 g | フラット/クリア | 世界最高クラスNC/共創チューニング |
SONY(前モデル) WH-1000XM5 |
56,100 円 | 40 h | 約250 g | フラット/クリア | 軽量スリム/高水準NC |
Bose QuietComfort Ultra Headphones |
59,400円 | 24 h | 約250 g | 迫力/クリア | 空間オーディオ/柔らか装着感 |
Sennheiser MOMENTUM 4 |
54,890円 | 60 h | 約293 g | フラット/柔らかい | 60 h長時間/aptX Adaptive |
- 1000XM6と1000XM5の違い
1000XM6は折りたたみ復活とANC強化が大きく、音場の明瞭度や質感も向上しています。1000XM5ユーザーでも買い替え価値を感じやすいモデルチェンジです。
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ノイキャン性能は僅差で1000XM6が上。
サウンド面ではQC Ultraの迫力あるBoseか、クセの少ない上品なSONYサウンドかで好みが分かれる。
1000XM6のコーデックがLDAC/LE Audio対応など多機能。
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XM6はANCと携帯性で優位、M4は60hの電池持ちが強みです。M4の自然で温かみのある音とXM6の高解像度で上質な音で好みが分かれます。
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WH-1000XM6はこんな人におすすめ/おすすめしない
実際に使用するうえで、WH-1000XM6はこんな人にはおすすめできる!こんな人にはムリにおすすめしない…というポイントをご紹介していきます。
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おすすめしたいユーザー
- 通勤・通学など騒音の多い環境で最強クラスのノイキャンが欲しい!
- 1000XM4やM5の正統進化で上質なクリアサウンドが好み!
- ワイヤレスで最強クラスの高音質を楽しみたい!
- LDACとLE Audioで高性能・次世代Bluetoothを一台で楽しみたい方。
- 高音質も機能も盛りだくさんの高性能なヘッドホンが欲しい!
見送りを検討してもよいユーザー
- 1000XM5を所有していて、音質やノイキャンにまったく不満がない。
→1000XM5が気に入っていれば無理に1000XM6に変える必要はナシ! - 迫力のある音、派手な音で音楽を楽しみたい。
→Bose QC Ultra HeadphonesやSONY ULT WEARが得意 - ノイキャンやワイヤレスにはこだわらないのでとにかく高音質が良い
→有線ヘッドホンは相対的に音質重視のモデルが多いので要チェック。

前々モデル1000XM4と前モデル1000XM5でおすすめを聞かれたら、折りたたみやデザインの好みでどちらでもOKという回答ですが、1000XM5と1000XM6なら、音質やノイキャンの進化が著しい1000XM6をおすすめします。
まとめ
待望の新作が期待されていたSONYワイヤレスヘッドホンのフラッグシップ1000Xシリーズ。
満を持して発売された、WH-1000XM6は「著名エンジニア共創サウンド」「世界最高クラスのノイズキャンセリング」「折りたたみ復活」という三拍子をそろえ、明らかな進化をとげたフラッグシップモデルです。
価格は5万円台後半とワイヤレスヘッドホンの中でも高めですが、音・静寂・機能すべてが納得できる最高峰ヘッドホンといっても過言ではありません
約2年前に1000XM5が発売された際、当時の前モデル1000X4との隔たりは大きくありませんでした。
しかし、1000XM5から1000XM6への進化は、まるで翼を手に入れた恐竜のように、1000Xシリーズが新たなステージに飛び立った印象を受けます。
同時に子供の頃からお馴染みの「SONY」が、最先端技術で羽ばたくワイヤレスイヤホンの世界も新たなステージに移行したのかもしれません。
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