「判断が苦手」を克服!仕事の楽しさ向上“判断力”が身につく3つの方法

仕事お役立ち
・この記事は丁寧なリサーチと筆者の体験・経験に基づき執筆しています。
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仕事や日常生活で判断することはとても重要です。

そして判断できるようになれば実は仕事の楽しさが大きく向上します。

だけど「判断するのは苦手…」「判断したくても自信が持てない…」という人も多いのでないでしょうか?

“判断力”を身に付けましょう!とよく言われますが、そんなに簡単なことではありませんよね。

でも大丈夫!

この記事では判断力を身に付けるために知っておきたい次のことを確認することができます。

仕事の精度を上げたい」「仕事のペースをつかみたい」「もっと楽しく仕事をしたい」など、仕事力の向上を目指す方の参考になる内容となっています。

 

会社員

この記事は、判断すら許されないブラック企業や、既定の範囲での判断が求められる企業、私の判断を求めてくれる現在の職場まで、色んな判断をしてきた経験をもとにsugi-suguがご案内します。

 

仕事に役立つ記事はこちら

 

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そもそも“判断する”ってどういうこと?

「判断」って何ですか?とたずねてみて、みんな“それっぽいこと”を答えてくれるでしょうが、詳しく説明できる人は少ないのかもしれません。

ここでは仕事や日常で使われる“判断”が何なのかについて、確認をしておきます。

言葉をしっかりと定義することで全体像が分かりやすくなるし、判断の意味を知ることはそれだけで勉強にもなります。

 

“判断する”ってどういうこと?

「判断とは」と検索すると次のように記載されています。

 物事の真偽・善悪などを見極め、それについて自分の考えを定めること。

引用:デジタル大辞泉

 

この言葉を仕事に置き換えると

仕事の進捗や情報、結果などを見極め、それについて自分の考えを定めること。

 

ここで重要なのが“判断は自分が主体”であることです。

自分の考えを定めることで仕事の方向性を定める効果があります。

 

判断することの重要性

次の表は社会人に必要だと思うスキルをビジネス・パーソン2084人(20代~40代を対象)にアンケート調査した結果です。

仕事に必要だと思うスキル

画像:MONOistより引用

 

表の第2位に注目してください。90%を超える人が「優れた判断力」を必要なスキルと考えていることが分かります。

 

仕事は判断の連続ともいえます。

今ある状況を適切に分析して判断するから、次の一手を打つことができると言っても過言ではないでしょう。

 

「判断」と「決断」の違い

判断できずに悩んでいるときに混同しがちなのが「決断」という言葉です。

「判断」と「決断」の違いについて確認しておくと悩みの核心に迫ることができます。

「判断」は“仕事の進捗や情報、結果などを見極め、それについて自分の考えを定めること”でした。仕事を進めるための重要な要素です。

一方で「決断」は判断も含む情報をのもと、責任をもって大きく舵を切る行為といえます。

 

決断に関する次の3つの要素に着目します。

  1. 決断は大きな責任を伴う場合がある
  2. 決断は強い意志を持つ場合がある
  3. 間違った判断や情報が決断を左右することがある

 

つまり、道筋を決めるために「決断」し、物事を適切に進めるために「判断」する。

このサイクルは会社や社会の組織としてだけではなく、個人の人生においても重要になるでしょう。

 

以下は決断と判断の具体例です。

【決断】

  • 新しくプロジェクトを立ち上げることを決断した。
  • 大規模な人事異動を決断した。
  • 転職を決断した。

大きな責任を伴うことが多くなります。

 

【判断】

  • メールでは伝わりにくいと判断したので、Zoomに切り替えた。
  • 一人では対処できないと判断し、協力を要請した。
  • 雨が降ると判断し、傘を持っていくことにした。

立場に関係なく日常的に必要な行為です。

 

こう見ていくと、判断」ってとても身近で、実は日ごろから何かしらの判断に携わっていることが分かります。

そして、あなたが判断することのリスクは比較的小さいものです。

気軽に判断しても問題なさそうな気がしませんか?

 

なぜ判断が苦手なのか?

とても身近である「判断」をなぜ苦手と感じてしまうのかについては、いくつかの理由が考えられます。

苦手と感じる理由を明確にすることで、判断をするために必要なことを的確に見つけることができます。

次の①~⑦の理由のうち自分に当てはまりそうなものをチェックして見てください。

もちろん、複数の理由が挙げられることもあります。

 

①視野を広く持てない

誰もが「なるべく広い視野で見ましょう」という言葉を一度は耳にしたことがありますよね。

視野を広げれば選択肢が増え、選択肢が増えれば判断の要素が増えます

 

例)目的地まで車で移動していたが、視野を広げてみると移動手段は電車もバスもあったので再検討した。

視野を広げていくつかの選択肢を持った例です。

 

視野を広げる方法

 

②多角的に考えていない

「多角的な視点を持ちましょう」こちらもよく聞く言葉です。

同じ物事についていくつかの方面から考えてみると、これまで見えていなかったことが見えてきます。

多角的に考えることは判断の正確性を向上させるために有効です。

 

例)費用面だけで移動手段を車から電車に変更しようと考えたが、効率や業務上の汎用性を考えると車の方が生産性が高いことが分かった。

多角的な視点から本質的な要素を見出した例です。

 

多角的に考える方法

 

③人の意見にばかり左右される

辞書による「判断」の説明の多くは“自分の考えを定めること”と結ばれています。

人の意見を聞くことは重要ですが、人の意見は自分の意見ではありません

人と自分では状況も立場も考えも行動も見える景色も抱えるものも違います。似ているものがあっても違うのです。

なのに他人の意見にばかり耳をかたむけ、他人の意見を自分の行動基準にしていると自分が判断する機会が失われます

「判断」する経験がなければ判断が苦手(得意ではない)と感じるのは当然のことです。

 

他人に左右されない方法

 

④エビデンスを活用していない

判断は行動の基準になります。

可能な限り的確でなければなりません。

判断が苦手と感じる人のなかには「判断した結果がよくなった」「判断を採用してもらえない」という経験をした人も多いのではないでしょうか?

その原因としてエビデンス(根拠)に乏しい中で判断してしまったという状況が考えられます。

エビデンスを活用しない判断では、良い結果を得られる可能性が低下するということです。

 

根拠を活用する方法

 

⑤固定観念や無意味な決まり事に縛られている

“こうでなくてはいけない”という考え方に疑問を持つことが重要です。

なぜなら、正しいと思っていることや決められていることが必ずしもその時の最適解とは言えないからです。

 

例)マニュアルが正しいと考えているから、どんな時もマニュアル通りお客様に接している。

例)サービス残業するのが当たり前の会社で上司も仲間も残業しているから、とりあえずダラダラとサービス残業している。

これでは問題解決もできないし全体の生産性もあがりません。自分の成長にも繋がらないので良い判断とは言えないでしょう。

 

固定観念に縛られない方法

 

⑥自分の意思がない

③人の意見にばかり左右される と似ていますが、より主体的な話です。

「こうしたい!」という意思がなければ判断に迷うことも多くなります

なぜなら、自分の意思は判断の源になるからです。

温泉に行きたい、映画を見たい、ゲームをしたい、勉強したい、という意思がなければ、せっかくの休日に「何をしようかなぁ…」と考えて一日が終わってしまうようなものです。

 

自分の意思を持つ方法

 

⑦自信が持てない

『なぜ判断が苦手なのか?』の①~⑥までに説明してきた内容は結局ここにつながることが多いようです。

①視野を広く持てない
②多角的に考えていない
③人の意見にばかり左右される
④エビデンスを活用していない
⑤固定観念や無意味な決まり事に縛られている
⑥自分の意思がない

これらすべてに「~から自信が持てない」とつけることができます。

つまり、判断するためには「自信」が大きな要素であることが分かります。

 

次の『判断するために重要な考え方』と『今日から実践!簡単に判断力をアップさせる3つの方法』では、判断力を向上させるためのステップですが、同時に判断するために「自信」を持つためのステップでもあります。

 

判断するために重要な考え方

物事を判断するためにとても重要な考え方を紹介します。

ここで紹介する考え方は「自信」を持つためにも有効です。

なお『なぜ判断が苦手なのか?』では①~⑦項目がありましたが、ここで紹介する『判断するために重要な考え方』にも適合してます。

『なぜ判断が苦手なのか?』の項目番号を記載していますので併せてご確認ください。

思考停止をやめる

決まり事や思い込みが視野を狭くし、物事を一方面からしか見ることができなくなります。

思考停止に陥っている状態ともいえるでしょう。

そこで、一旦疑ってみることをおすすめします。

今の方法で良いのか、上司の意見は正解なのか、決まりや仕組みは古くなっていないか…

疑うことで見えないものが見えてきます。

見てきた課題や問題に取り組み、より良いものを探していくためには思考する必要があります。

「疑う」という行為は、思考を開始するためのトリガーになるんです。

思考することが判断に良い材料となることは言うまでもありません。

 

 

会社員
sugi-sugu
仲間を信じたい、疑うことはよくないと考える方もいるかもしれません。そんな方にお伝えしたい2つのことがあります。
「誰かのことを本当に信じるために疑ってみて!「誰が言ったかではなく何を言ったかに注目してみて!」

 

思考停止を回避する方法はこちら

 

分析する

分析することは判断するうえでとても重要!

なぜなら、分析することで判断に根拠を持たせることができるからです。

進めたい物事によっては詳しいデータ解析が必要なものもあります。人の話を鵜呑みにする前に一旦根拠を確認してみたり、疑うことで生まれた課題に取り組むために、市場データなどを確認することなどが挙げられます。

日常の判断においてはもっとシンプルで簡単な分析が行われます

「晴れそうだけど、念のため天気予報を確認しておこう」「電球の在庫が少なくなってきたから、安い業者を調べておこう」などなど、実は皆さん様々な分析や判断を行っていますよね!

 

 

会社員
sugi-sugu

判断するうえで重要なのは“その判断に信頼を持てるか?”
疑うことの重要性をお伝えしましたが、自分の判断も同じです。そして自分の判断を疑う効果的な方法は「分析する」ことなんです。
自分の判断を分析することで根拠を持たせられます。
自信を持って判断しましょう!

 

判断した後の結果を考える

判断をする上で欠かせないことは判断した後の結果を考えることです。

これは判断する目的を考えれば必然といえます。つまり、より良い結果をもたらすために判断するということです。

判断後にどうなるのかを思い描くのと、まったく何も考えずに判断するのとでは結果に大きな違いが出てくることは疑いようもありません。

結果を考えることで、そのためにどうしていくのかという自分の意思が発生します。

 

判断した後の結果を考えるとこれが解決!
⑥自分の意思がない
⑦自信が持てない

 

会社員
sugi-sugu

「思考し、分析し、結果を想定」するこの3連動作があなたの判断に大きく役立つことでしょう。

 

今日から実践!簡単に判断力をアップさせる3つの方法

ここからは「判断力をアップ」させる実践方法を紹介します。

判断力をアップさせるためには日頃の行動が一番の練習になります。

やることは難しいことでもなんでもなく、皆さんが実は当たり前にやっていることなのかもしれません。

当たり前のことをちょっとだけ意識して実行することで結果を意識するようになります。

結果は良ければ自信になり、悪ければ改善につながるという便利なものです。

 

ステップは次の3つです。今から実践できるアクションプランです。

 

【簡単に判断力をアップさせる3つの方法】
  • STEP1
    情報を集める
    判断する材料を集める行動です。[思考/分析/予測]
  • STEP2
    アウトプットする
    自分の考えをアウトプットし判断の正確性を確認します。[思考/分析/精査]
  • STEP3
    判断する
    最後に判断、これでOK![思考/判断]

これを繰り返すことで判断することに慣れて自信もついてきます

 

それぞれの詳細を確認していきましょう。

STEP1 情報を集める

やはり判断の基本は情報を集めることです。

集めた情報を基に思考し分析して情報の精査も行いましょう。

精査した情報から予測できるものを判断の軸にします

 

例えば…

会社の外壁にヒビが入っている(情報収集)
→ 状況から何かが衝突したような形跡がある(情報収集/分析)
→ 防犯カメラを確認したら風による飛来物が原因のようだ(情報収取/分析)
→ 同じような事例を検索したところ保険が適用されるかもしれない(情報収取/予測)
※すべてに思考が関与しています。

 

STEP2 アウトプットする

思考し、分析し、予測した情報を自分の考えとしてアウトプットしてみましょう。

アウトプットする目的は内容に正確性を持たせ、より良いものにするためです。

自分の考えを誰かにアウトプットすると何かしらのアクションをとってくれるでしょう。

賛成か反対か、気付いていない問題点が分かることもあるし、もっと良い考えがあるかもしれません。

こういった他人の意見を判断の糧とすることで、正確な判断、より良い判断につながることはビジネスの常です。

ただし、誰かの意見を鵜呑みにするのではなく、自分の判断を整えることが重要です。

自分の考えが大きく間違っていた場合は考え直したり軌道修正することも大事ですね。

 

例えば…

会社の外壁にヒビが入っている(現状報告)
会社が加入している保険を使って処理しようと考えている(考えアウトプット)

賛成)せっかく加入しているのだから、ぜひ保険を申請しよう!
意見)飛来物に対応した保険なのか念のため確認したほうが良いです。
意見)保険金が下りなかったときは会社の雑費から支出します。
質問)そもそも補修の見積もりは取得済みですか?
このように自分の考えを軸とした多くの情報を取得することができます。

 

STEP3 判断する

精査した情報を基にした考えをアウトプットして、より良い内容になったところで対応方法を判断します。

この判断はあなたが軸になり、みんなで考えたことです。

間違いも修正したし、ひとりで責任をしょい込む必要はありません

気軽に判断しましょう!

 

例えば…

会社の外壁にヒビが入っている件についてみんなの意見を基に
・補修の見積もりを取得した。
・保険は飛来物に対応していることを確認した。
・保険ですべてを賄えない場合もあるので雑費からの支出も承諾を得た。
→結果)外壁補修のために保険を申請することを判断した。

 

会社員
sugi-sugu

STEP1~STEP3のサイクルを繰り返すことで間違いにも気付け、判断に自信も付いてきます

 

適度な判断は仕事を楽しくする

自由な選択や判断ができない環境ではストレスを感じることが様々な研究で知られています。

また、選択肢や判断が多すぎる環境でも脳はストレスを感じてしまいます。

つまり、適度な判断は楽しさを向上させるということです。

 

考える余地がないよりも、判断することで仕事に参加している感覚やコントロールしている感覚が“やりがい”につながることがあります。

 

また、仕事を楽しむコツのひとつとして情報を取捨選択してシンプルに判断することをおすすめします。

例えば、新しい協力業者を探す際に、ネットからひとつずつ業者の特性を調べるのは大きなストレスです。

しかし、対応エリアや予算など必要な条件で絞り込みをかければ少ないストレスで業者選択の判断を行うことができます。

 

このように、判断をコントロールしていくことでストレスを軽減して、やりがいのある仕事の楽しさを感じることができます。

 

参考になる研究として心理学者でカリフォルニア大学の客員教授を務めるバリーシュワルツ氏の提唱する「選択のパラドックス」というものがあります。

選択肢が多いと幸福感は増すけれど、選択すること自体にストレスを感じてしまい満足度は低下する。

これを実証したジャム理論というものがありますのでチェックしてみてください。→あむぶろ:ジャム理論

 

自信を持つことが重要(まとめ)

この記事では主に「判断が苦手になる理由」「判断することが苦手な方向けの判断するための考え方」「今日から実践できる判断力アップ方法」について紹介してきました。

重要な点をまとめると次の通りです。

判断することは仕事や日常生活でとても重要で、とても身近なことです。

だからこそ気軽に判断できることが重要です。

あなたが判断するための経験を積むことにマイナスはありません

そして、あなたと同じように他の人も判断します。

あなたの判断と他の人の判断が起こすシナジーで、今よりもっともっと良いモノやコトが創られていく世の中は未来予想図ではなく、今現在のできごとなのです。

 

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