どうもこんばんは。
最近は通勤のお供にAvril(アブリル)とKarajan(カラヤン)を聴いているsugi-sugu(スギスグ)です。
さて今回は、ちょうど1年前に紹介した大人気のコスパ最強イヤホン『final E3000』を1年間じっくりと使用してみた実体験レビュー!
この記事では“final E3000”に関する次のことを確認することができます。
イヤホンの生命線である『音』についてはどこよりも深くフォーカスした内容となっています。
良いところも、気になる点も掲載しているので「“final E3000”のことをもっと知りたい方」や「どのイヤホンを購入しようか迷っている方」には特に参考になる記事です。
この記事がもっと楽しい音楽ライフのご参考になれば幸いです。
私は15年以上オーディオを楽しんでいますが、イヤホンなどのオーディオアイテムを選ぶときに大切にしている点は、そのアイテムに「好き」があるかどうかです。
私は“final E3000”が大好きです。
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目次
“final E3000”を1年間使用した実体験レビュー
ここでは“final E3000”の基本情報に加え、1年間使用してみた実体験に基づく音質評価、特徴、おすすめのジャンルなどをご紹介します。
なお、1年前に書いた購入直後のレビューはコチラ
ちなみに私の1年間の主な使用環境は通勤中の徒歩や電車、夜の散歩、読書中のBGMなどです。
基本情報のおさらい
基本情報はメーカーのスペック情報に加え、実使用に基づく情報もまとめています。
「数値を見てもよく分からん!」という方は読み飛ばしても問題なしです。
【気になる項目へジャンプ】
[スペック]※メーカーHPより引用
型番 | FI-E3DSS (E3000) |
筐体 | ステンレス 鏡面仕上 |
ドライバー | 6.4mmΦダイナミック型 |
感度 | 100dB/mW |
インピーダンス | 16Ω |
重量 | 14g |
コード長さ | 1.2m |
ケーブル | OFCケーブル |
音質 | コンサート会場にいるかのような響き。 広く奥行きのある空間表現と高い解像度を両立。 |
[実使用に基づく追加情報]
- ステンレス製の筐体は丁度いい重量感。装着時のストレスはほとんどない。
- 歩行や軽運動の振動程度でのイヤーピースのずれはほぼナシ。
- インピーダンス(抵抗値)の割に音量は若干小さめ。
- 暗い場所で「L/R」の表記が見えなくてもイヤーピースの一部に左右で違う配色があるので分かりやすい。
【セット内容一式】
左上:ポーチ | 中央上:本体(イヤピースはMを装着中)
左下:イヤーフック(1セット) | 中央下:付属イヤーピース(SS/S/L/LL) | 右:元箱
“final E3000” 音質評価&おすすめのジャンル&音の特徴
ここからは実際に使用してみて分かった音質的な評価や特徴、おすすめの音楽ジャンルなどを紹介します。
音質評価
音質の評価を一覧にまとめました。
1年間じっくり使用した感想を詳しく記載しています。
基本性能 | 音質表現 | ||
高域 | 音像定位 | ||
中域 | 音場表現 | ||
低域 | 暖かさ | ||
解像度 | 鋭さ |
なお、レビューはこれまで多数のイヤホン・ヘッドホン・スピーカーなどを聴いてきた経験に基づく評価です。
おすすめのジャンル
次に主観に基づくおすすめのジャンルをまとめました。
こちらは私の好みも入っている割と主観性の強い評価なのでご参考程度にどうぞ。
ジャンル | おすすめ度 | 聴いた割合 |
ポイント |
クラシック | ○ | 25/100 | 解像度や定位感、交響曲などの大編成は並。空間表現や弦楽器などの美しさに感動。 |
ロック | ○ | 25/100 | 曲によって良さの差異あり。アタック感や重量感より全体のノリや雰囲気が楽しい。 |
ジャズ | ◎ | 20/100 | 感情豊かなステージを再現。Vocalや楽器の感情がみるみる伝わるステキな音質。 |
EDM | ◎ | 10/100 | 空間が広がる雰囲気。思わず乗ってしまう表現が音楽の楽しさをさらに向上。 |
J-POP | ◎ | 10/100 | Vocalなど特に最高。この国の固有で多様なmusicをもっと深く楽しみたくなる音。 |
アニソン | ○ | 5/100 | 基本は良。ただテーマをより深く表現するアニソンでは曲によって他の選択肢も有。 |
ゲームミュージック | △ | 5/100 | FPSなど効果音の影響が大きいゲームなら、より写実的なイヤホンがおすすめ。 |
※聴いた割合は分母を100とした場合の数値です。
アコースティックな音の表現が抜群。
取り分けジャズや小編成のクラシックとの相性に感動ですが、EDMなどの広大な空間を体感できる音楽もすごくきれいな響きで再生してくれますよ。
“final E3000”音の特徴
“final E3000”の音色のポイントは暖色系よりのフラット。定位より音場表現の方が得意。
比較的どんな音楽もオールマイティーに楽しませてくれますが、歌声やウッドベース、ヴァイオリン、木管楽器などは特に素敵に聴かせてくれます。
どちらかといえば、「Shure」や「Sennheiser」などのひとつひとつの音の正確性が求められるモニター系イヤホンとは違い、音楽の雰囲気や空気感などを深く届けてくれるリスニング系イヤホンの部類です。
写真と絵画の違いに似ているかもしれません。
“final E3000”で注目したいのは、解像度と固有の特徴をハイレベルで共存させている点です。
解像度を求めすぎるとより写実的になり、イヤホンが持つ良い意味での固有の風味を減少させてしまいます。
かと言ってイヤホンの特徴を出し過ぎると、音の再生機であるイヤホンとしての基礎性能は失われます。
(※ちなみに、無味無臭を追求するのがモニターイヤホンの特徴とも言えます。)
“final E3000”のスゴイところは基礎性能として重要な解像度を充分に保ったまま、特徴である暖かみや感情表現を最大限に引き出している稀有なイヤホン。
そしてこのネイロを5,000円以下で表現できるコスパの高さは驚異的です。
使い方のワンポイントアドバイス
“final E3000”のメーカーホームページには次のようなことが書かれています。
イヤーピースを左右に振ることができる、スウィングフィット機構により、耳道の傾きにジャストフィット。イヤーピースの開口部が耳道にあたる事による変形を防ぎます。音がダイレクトに鼓膜に伝わり、クリアな音を実現しています。
引用元:株式会社final ホームページより
実際に使用してみると耳に負担が少ない心地よいフィット感です。
押さえておきたいポイントとしては“耳に入れた時の角度によって音の大きさや音質に違いが出る”ということ。
つまり、耳に入れた時に少しずつ角度を変えることでより“自分の好みの音に近付くように微調整”ができます!
私の使用範囲ではしっかりフィットしているので角度を調整した後も簡単にずれることがないのはgood!
このあたりの細かい仕様もユーザーとしては嬉しいですね。
他のイヤホンとの音質比較
“final E3000”の特徴が分かりやすように、他のイヤホンと比較してみます。
100円ショップで購入したイヤホンや試聴経験のある雰囲気系、描写系のイヤホンを比べていますので参考にしてみてください。
他のイヤホンとの比較
個人的に試聴経験のある、好きなイヤホンをエントリーさせてみました。
選出の基準として、なるべく広義的な比較ができるよう、比較的価格帯や特徴が偏らない5機種を同じ項目で比べています。
ちなみに、エントリーNo,1・No,5は所有。 No,2・3・4はショップで10回以上試聴ありでの体験レビューです。
【各機種のアピールポイント】
雰囲気系/コスパ最強イヤホンの一角/国内最大級のオーディオアワード『VGP』では5年連続金賞受賞!
価格:約4,000~
雰囲気系/ウッドドームユニットの唯一無二の音色/JVCの蓄積された技術と信頼が光る至高の逸品
価格:約32,000円~
描写系/描写的でありながら音楽の楽しさを再生/的確な音質と煌びやかな高音が音楽の甘さも鋭さも描く
価格:8,000円前後
描写系/リアルを描くハイコスパイヤホン/プロも唸らせる妥協なき描写がイヤホンのあるべき姿を体現!
価格:約11,500円~
実はいいんじゃね⁉こだわりという概念を払拭させるかもしれないダークホース
価格:100円
【各機種の音質比較表】
種類 | リスニングイヤホン | モニターイヤホン | ダークホース |
||
音調 | 雰囲気を楽しむ |
描写を楽しむ | |||
特徴 | final E3000 |
JVC HA-FW02 |
audio-technica ATH-CKR70 |
SHURE SE215 Special Edition |
ダイソー ステレオイヤホン |
高域 | |||||
中域 | |||||
低域 | |||||
解像度 | |||||
音像定位 | |||||
音場表現 | |||||
音の特色 | |||||
コスパ |
それぞれに特色があるので、好みにハマりそうなものは要チェック。
選ぶポイントとしてイヤホンをはじめオーディオ全般に言えることですが、最も大切にしたいのは「好きな音や求める音は何か?」です。
私の場合は好きな音、求める音の次に大事にしているのは好きなデザインです。
デザインも含めて“好き”を重視することで、飽きのこない長期的にもコスパの良い製品選びができます。
“final E3000”の買ってよかった・使ってみて気になったポイント
買ってよかったポイント
1年間ほぼ毎日使用してみて、特に“買ってよかった”と思えるポイントは次の通り。
- 「音楽を聴く」という観点でみると不得意な分野はほぼないと言っていいオールマイティ。
- 音域や音色に極端な誇張のないフラットさが、飽きのこない音を再生。
- そっと添えられる“さりげない優しさ”のような抽象的な温度がクセになる。
- “聴き疲れしない音”という最初の印象が、使い続けている今も変わらない。
- 付属の小さなマジックテープが収納するときに地味に便利!
- どう考えても価格をはるかに超えた音質。(好みの部分も大きいんですけどね…)
結果ものすごくコスパのよい買い物をしました!
使ってみて気になったところ&ちょっと残念なところ
音質・音色については個人的に満足なのですが、用途や仕様については次の点が気になりました。
- ノイズキャンセリング機能がないので、電車や街中では周りの音が多少気になる。
- インピーダンス(抵抗値)は高くないけど、出てくる音は若干小さめなのでボリュームを上げがち。
- ケーブルが細めなので収納などにはちょっと気をつかう。(個人的にちょっと残念)
- 重要)FPSや音ゲーなどのゲーミングイヤホンとして使用するならモニターイヤホンの方がよい。
特に4つ目は音楽を聴くというよりもゲーム環境の向上なので、用途の違いに着目することがベター。
また、スピード感やアタック感、リズム感の強い音楽なら「Bose」や「JVCのXXシリーズ」などの一定の音を上手に調整したイヤホン。
解像度重視なら「Shure」「Sennheiser」「audio-technica」などの原音に忠実なモニター系がおすすめです。
“final E3000”はこんな人におすすめ!
“final E3000”は次のような方におすすめのイヤホンです!
- コスパよく音の良いイヤホンを購入したい。
- 鋭すぎる高音や誇張し過ぎた低音は苦手。
- 広がるような空間表現や優しい暖色系の音が好み。
- 音質、装着感共に聴き疲れの少ないイヤホンをさがしている。
- モニター系とは指向の違う音を楽しみたい。
すでに解像度重視のイヤホンやメインで使用するイヤホンを持っている方なら、サブのイヤホンやコレクションとして持っていても悪くない音質とデザインです。
購入を迷っている方も、もう一度この記事の
などで本当にあなたの「好きなイヤホン」に該当しているかどうかを再確認することをおすすめします!
「好き」を選ぼう(まとめ)
“final E3000”は2~3倍の価格設定でもよさそうな、まさにコスパ最強イヤホンと言っても過言ではない音質、音色です。
そして、使い続ける程に“好きになれるイヤホン”という驚異的な魅力を備えています。
もちろんお金を積めば“もっと高解像度”で、“もっと個性的”なイヤホンはいくらでもあるのだけれど、それでも“もっと好きになれる”イヤホンってどれくらいあるんだろう?って考えてしまいます。
今回はそんな“final E3000”を1年間使ってみて分かった特徴や、私が感じる“final E3000”の良いところもマイナスポイントもご紹介しています。
イヤホンやその他のオーディオも、何となく人気だから買っちゃうじゃ「こんなはずじゃなかったのに…」と後悔することが多いでしょう。
でも、自分の「好き」を基準に音の特徴や他製品との比較、デザインやマイナスポイントなどもチェックしていけば良い出会いも多くなります。
そういう意味で今回の記事は、私の「好き」な“final E3000”がイヤホン選びの役に立つことを目的に良いところもそうでないところも執筆しました。
みなさんも「好き」なイヤホンを選んで楽しい音楽ライフをお過ごしください!
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