どうもこんばんは。
今夜は星空を眺めながら煌めく音を楽しむsugi-suguです。
ピアノやヴァイオリン、アコースティックギターなどを透きとおるような音で聴きたくなることはありませんか?
今回は鮮明な解像度で綺麗な高音を奏でる、audio-technica(オーディオテクニカ)のハイレゾイヤホン「ATH-CKR70」を実機レビューしていきます。
この記事のポイントは次の6つ
この記事では愛用してみて分かる直感的なレビューやジャンル別の評価に加え、他のイヤホンとの相対的な比較や他の方の口コミや感想のまとめまで「オーディオテクニカ ATH-CKR70」を多角的に分かりやすくレビューしていきます。
1万円以下でハイレゾ対応、美しい高解像度、ハイコスパなイヤホンをお探しの方にチェックしてほしい内容です。
昔から単純に解像度を追求するような音質は苦手ですが、ATH-CKR70のしっかりとした解像度を基本とした煌めく高音とメリハリがありニュートラルな音像が気に入り約4年前に購入しました。(コスパもね…)
目次
ATH-CKR70の基本情報
まずはATH-CKR70の基本情報を押さえておきましょう。
ハイレゾに対応するATH-CKR70のスペックや形状、付属品までをまとめています。
2016年からのロングセラーである点についても着目です。
スペック&カラー
ATH-CKR70の基本スペックは次の通りです。
ポイントとしてハイレゾ対応の所以でもある“再生周波数帯域”や、音色を特徴づける“ドライバー”“出力音圧レベル”などにもご注目ください。
型式 | ダイナミック型 |
ドライバー | φ11.8mm |
出力音圧レベル | 108dB/mW |
再生周波数帯域 | 5~40,000Hz |
最大入力 | 200mW |
インピーダンス | 19Ω |
質量(コード除く) | 約8g |
プラグ | φ3.5mm金メッキステレオミニ(L型) |
コード | 1.2m(Y型) |
※上記スペックはメーカーHPより引用
カラーバリエーション
ATH-CKR70は5つのカラーバリエーションがあります。
5色あるので好みの色から選べるのはうれしいポイントですね。
エメラルドブルー
ATH-CKR70はこんな感じ
オーディオテクニカATH-CKR70の実機画像です。
イーヤピースは紛失してしまっているのでここでご紹介するのは本体と付属ポーチになります。
私が所有しているカラーは「グラファイトブラック」です。
◆箱と本体はこんな感じで収納されています。
◆本体はアルミ筐体で全体的にマットな高級感のある仕上げです。
◆R/Lの表記と型番が刻印されています。
◆アルミ筐体の後部にはaudio-technicaの文字とロゴがさらりと刻印
◆イーヤピースを外すとこんな感じです。(イヤーピースはSサイズ)
◆付属品のポーチです。
◆ポーチの左右を軽く押さえるとこんな感じで開きます。
◆イヤホンを入れた様子です。
ATH-CKR70の使用レビュー
ここからは、実際にATH-CKR70を使用している私の実感レビューをご紹介します。
オーディオテクニカには“音本来の豊かさ”を追求した「Sound Reality」というシリーズがあり、ATH-CKR70も中核モデルとしてリアルな音質を楽しめる製品に仕上がっています。
音質、使用感、見た目などの気になるポイントを徹底チェックしていきましょう。
音質評価 | |
高音域 | |
中音域 | |
低音域 | |
解像度 | |
音像定位 | |
音場表現 | |
音色の濃淡 |
音質レビュー
イヤホンは音楽を耳に届ける機器なので音質にはこだわりたいところ。
ハイレゾ対応で再生周波数帯域も5Hz~40,000Hzと広く、私はこのイヤホンの中音から高音にかけた煌めく音色が好きです。
星の夜、涼風に吹かれながらATH-CKR70の奏でるメロディーに想いをよせる時間が宝物です。
高音域
ATH-CKR70の最大の特徴ともいえる「煌めく音色」が高音域に現れます。
重要なのは、無理に色づけされている不自然な高音ではなく、解像度に裏打ちされたクオリティの高い高音域になっていること!
例えば、弦楽器の倍音では音の粒子の1つひとつがきめ細かく描かれた上で、基音と重なり合う心地いい繊細なラインを上手く表現してくれます。
また、これだけきめ細かい高音ですが、キンキンと耳に刺さるようなこともないので、安心して聴いていられるサウンドです。
特徴ある高音が中音域や低音域との調和によりうまれる「煌めく音色」は夜の散歩にピッタリです。
中音域
特に女性ボーカールにうっとりしてしまう中音域の美音調は、日常使用しているfinalに比べると、歌声が一変します。
美しいヴォーカルの狭間にやどる“ブレスが持つ繊細な感情”までが伝わってきそうな音色(ネイロ)は、単に解像度が高いというだけでは得られないオーディオテクニカの技術の高さを垣間見ることができるでしょう。
ヴァイオリンやチェロ、アコースティックギターなどのナチュラルな音源から、シンセサイザーなどの直感的な音源まで、アンダー1万円でこれだけの魅せる中音域は必聴ものです。
低音域
11.8mmの使用し、このクラスとしては十分な低音域を再生してくれます。
ただし、個人的には低音域がATH-CKR70の弱点と感じる場合もあり、重低音がズンズン鳴る楽曲においては物足りなさを感じることもあるかもしれません。
パイプオルガンの深い低音や、迫力のあるバスドラ、ベースラインを求める方には別の選択肢もありそうです。
とは言え、よくまとまった低音域は、ドラムやベースラインのアタック感や疾走感をありのままに描き出し、全体のサウンドをまとめ上げてくれる質の高い音質に仕上がっています。
音像定位
ATH-CKR70は音像の定位くっきりタイプです。
しっかりと楽器やヴォーカルなどの1つひとつが分離され、左右上下の音像がはっきりと見えてきます。
もちろん、ハイエンドモデルやモニターイヤホンに及ぶほどではありませんが、アンダー1万円として非常に高いレベルで定位感を楽しめるイヤホンのひとつです。
音場表現
ATH-CKR70の音場表現は広く展開するタイプではなく、目の前のステージをしっかりと再現するところに魅力があります。
ポップスなどをテンポよく楽しんだり、クラシックならフルオーケストラ向けではなく、四重奏曲やヴァイオリンソナタなど小編成の楽曲がすぐそばで奏でられる様子に触れることができます。
広さでなく、アーティストの懐に寄り添う音場表現を楽しみましょう。
色付け
ATH-CKR70は色付けが少なく、音源を素直に表現してくれます。
とは言え、モニターライクでもなく、中音から高音にかけて微かに滲む色はユーザーが心に触れるきれいな音質を奏でてくれます。
低音域は解像度の高さを活かす、フラットな表現に落ち着いています。
音質の総評
ATH-CKR70の音質について詳しく見てきました。
音質の特徴をまとめると、全体的に解像度が高く、量より質を体現するスピード感のある低域と、中音から高音にかけての煌びやかな表現に魅了されるイヤホンです。
高い解像度により形成される定位感や音場は、アーティストの想いを感じるには十分なレベルで「Sound Reality」シリーズの中核として安心の音質を楽しむことができます。
ATH-CKR70はアンダー1万円の中にあって美しさや煌めきをまとうコスパの高いイヤホンです。
実は、購入した直後は高音キレすぎ、低音不足で肌にあわないと感じていました。
その後イヤーピースが合ってないことが分かり、交換後、夜の散歩で使っていると、弦の鳴りがだんだん癖になってきて、スピード感のあるリアルな表現が楽しくなってきたのを覚えています。
なんとなく、合わないと感じる音質でもイヤーピース交換や耳を馴らしてあげると、おもしろい発見に出会うことがあります!
使用感レビュー
音質と共に重要な“使用感”についてレビューします。
長く愛用するためには、なるべくストレスなく使用できることが重要です。
各部位の解説や装着感などをチェックしていきましょう。
イヤピース
ATH-CKR70に付属のイヤピースはXS・S・M・Lの4種類。
本体にけっこうキッチリはまるので取り換えはわりと大変です。ということは簡単には外れないというメリットがあります。
以前使っていたイヤホンは、イヤピースの交換が簡単だった分すぐに外れてしまい、落としてなくしたことがあります。
なので個人的には、交換しにくくてもしっかりと取りつけられるイヤピースがうれしいのでATH-CKR70はGoodです。
イヤーピースの交換で音質が大きく変わるので、各サイズを試してみましょう。
ケーブル
ATH-CKR70のケーブルは、おおむね一般的な太さですが、ケーブルの被膜がしっかりしているので安心して使用できます。
取り回しは被膜がしっかりしている分、若干硬めですが使用に困るような難しさはありません。
癖がつきにくく絡まりにくいケーブルなので、だれでも使いやすい仕様です。
ただし、ケーブルが硬めなので、歩行に合わせて服とケーブルが接触する際のタッチノイズは若干気になります。
歩くときはタッチノイズ対策として襟やパーカーに引っ掛けて、ケーブルがなるべく動かないように使用しています。ほとんどに気になりません。
装着感
イヤピースが4種類なのでフィットするものを選べば問題はないでしょう。
本体の重量は約8gと一般的な重量ですが、しっかりフィットして落下の心配や装着疲れを感じることはありません。
私は30分から1時間以上、通勤や散歩に使用していますが、違和感もないので長く装着して楽しむことができます。
遮音性&音漏れ
ノイズキャンセリングはありませんが、しっかりフィットするので遮音性はあります。
ただし、耳栓のようにしっかりと遮断するわけではないので“おまけ程度に遮音性能あり”という感じです。
音漏れについては密閉型なので多くはありません。
周りをあまり気にせず使用できるのはうれしいポイントですね。
使用感の総評
じっくり使ってみた総合的な使用感は「大きな問題なし」という感じです。
イヤピースは可もなく不可もなく、ケーブルは個人的に取り回しと丈夫さを両立しているのでいい感じ。
ただし、人によっては「もっと遮音性がほしい」、「タッチノイズ対策が面倒」などを感じるかもしれません。
音質が魅力的なので個人的にはひと工夫で問題ない使用ができています。
他のイヤホンとの比較
ここでは人気のイヤホンとの比較を一覧にまとめてみました。
傾向が近いイヤホンをお持ちの方や「そのイヤホン聴いたことがある!」という方には特に参考になるし、聴いたことないけどなんとなく雰囲気をつかむのにも便利です。
種類 | リスニングイヤホン | モニターイヤホン | ダークホース |
||
音調 | 雰囲気を楽しむ |
描写を楽しむ | |||
特徴 | final E3000 |
Victor HA-FX150T |
audio-technica ATH-CKR70 |
SENNHEISER IE 100 PRO |
ダイソー ステレオイヤホン |
高域 | |||||
中域 | |||||
低域 | |||||
解像度 | |||||
音像定位 | |||||
音場表現 | |||||
音の特色 | |||||
コスパ |
\final E3000のレビューはコチラ/
ジャンル別の評価/得意なところ苦手なところ
※箱は汚れていますがあしからず。
各音楽ジャンルの中でも多様な楽曲があるので一概にいえないところもありますが、分かりやすいように傾向としておすすめの度合いをまとめました。
また、得意なところ、苦手なところも詳しく解説しています。
好きなジャンルを中心にチェックしてみてください。
ジャンル | おすすめ度 | ポイント |
クラシック | ○ | フルオーケストラは△だけど、弦楽器は最高◎/倍音までしっかりとキレイ。 |
ロック | ○ | 迫力がもう一つ欲しいところ。クリーントーンのギターはかなりおすすめ。 |
ジャズ | ○ | ヴォーカルが素敵に歌う。編成が大きくなると少し厳しめ。グルーヴは楽しい。 |
EDM | ○ | 帯域が広いので低い帯域では迫力がほしい。高揚感を感じるには十分。 |
J-POP | ◎ | スピード感がありヴォーカルも楽しく聴ける。明るめの曲やバラードは特に最高。 |
アニソン | ◎ | キメるときはキメる、声の特徴はしっかりと描く。楽曲のいいところが抜群に伝わる解像度。 |
ゲームミング | △ | 定位はしっかりしているが、銃撃や爆発音など迫力はイマイチ。リスニング向き。 |
ATH-CKR70はココが得意
弦楽器は旋律を美しく描くので聴いていて心が躍る感覚がたまりません。
倍音が見事に調和してくるニュートラルな美しいイメージ表現もGood!
ピアノやヴァイオリンやギターなど、クリアでアコースティックな響きが素晴らしく、J-POPやアニソンなど各ジャンルの歌い手の表情が見えてきそうな描写もATH-CKR70はとっても得意です。
解像度の高さから、アタック感や疾走感も楽しく体験することができ、EDMのように高揚感が高まる透きとおるような音にも共感がもてます。
ATH-CKR70はココが苦手
迫力ある低域や重低音は得意とはいえません。
また、オーケストラやビックバンドのような大編成の楽曲も、もう一つ広がりがほしいところ。
ズンズン鳴るベースラインや、広大で厚みのある表現を求める場合は、ATH-CKR70以外の選択肢も有。
ATH-CKR70は量感のある低音よりも、スピード感やメリハリのあるリズミカルな得意を得意とします。
おすすめのアルバム 3選
ATH-CKR70を試聴した中で特によかったアルバムを3つご紹介します。
こういった感じの歌声や響き、音色はATH-CKR70が“ばえる”瞬間です。
ご参考までにチェックしてみてくださいね。
KOKIAの透きとおる歌声がやばい!優しい気持ちになれるアルバムです。
ATH-CKR70はKOKIAのヴォーカルとの相性もバッチリなのでずっと聴いていたくなります。
おすすめは2曲目「Hallelujah」、3曲目「Amazing Grace」、14曲目「Desperado」
[Perfume:Future Pop]
Perfumeの世界観が響いて楽しいです。
2曲目「Future Pop」のアコースティックな導入から、一気に盛り上がるリズムまで世界観がたのしいです。
7曲目「Let Me Know」もおすすめです。
[Fabio Biondi/Europa Galante:ヴィヴァルディ 四季]
ファビオ・ビオンディ率いる古楽オーケストラ、エウローパ・ガランテの四季では、それぞれの楽器が織りなす華やかな響きを楽しむことができます。
イチオシなんですがCDはもう販売されてないみたいです。
口コミなどのまとめ
客観的な評価としてAmazonや楽天などのユーザーレビューからメリットデメリットをまとめてみました。
全体的には今回の体感レビューとの一致点が多くみられますが、フィット感や得意ジャンルなどは個人差がある部分ですね。
購入の際の参考にされてください。
ATH-CKR70のメリット
- 音質が良く、特に高音が綺麗で鮮明に聞こえる。
- イヤホンが小さいため、持ち運びやすく、耳にフィットして遮音性も高い。
- コストパフォーマンスが良く、手頃な価格で購入できる。
- 長時間の使用でも疲れにくく、快適に使える。
- どんな音楽ジャンルでも楽しめる。
ATH-CKR70のデメリット
- 低音が物足りないと感じる人がいる。
- イヤホンのサイズが小さいため、耳にフィットしない場合がある。
ATH-CKR70はこんな人におすすめ
ATH-CKR70はこんな人におすすめ!なポイントをまとめていきます。
- 高音の表現がキレイなイヤホンがほしい
- 女性ヴォーカルをもっと楽しみたい
- 弦楽器を上手に奏でるイヤホンをさがしている
- 低音を誇張しない音色が好き
- 格安イヤホンからのグレードアップを考えている
アンダー1万で美しい表情を見せてくれるイヤホンをお探しの方にピッタリです。
まとめ
ATH-CKR70の音質や使用感、他のイヤホンとの比較などを詳しくチェックしてきました。
ATH-CKR70は、老舗オーディオメーカーaudio-technica(オーディオテクニカ)ならではの、アンダー1万円の良心を感じる製品です。
同社のサウンドリアリティシリーズではより高額な製品もありますが、シリーズのポイントを押さえた解像度と価格帯を超えたクオリティがナチュラルに音楽を奏でます。
装着感や遮音性も高いレベルでユーザーに応えてくれるのもうれしいですね。
「ATH-CKR70」
気兼ねなく弦の響きや透きとおる歌声を楽しみたい方は、手元にあって損はしないイヤホンです。
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