こんばんはsugi-suguです。
オーディオを楽しんでいるとよくわからない言葉を目にすることがあります。
この記事ではスピーカーに関する用語を、誰でも簡単にイメージできるようにコンパクトに要約して解説しています。
検索は以下の「カテゴリー検索」「50音順検索」をご利用ください。
【この記事のカテゴリー】
【この記事でチェックできる用語一覧】(50音~数字順)
オーディオをもっと楽しむ、新しいオーディオ機器を選ぶときなどにお役立てください。
【その他のオーディオ用語集】
\オーディオの選び方/
スピーカーとは
スピーカーとはオーディオにおける音の出口のこと。
電気信号を音波に変換して再生し、ユーザーの耳(体)に直接伝達するデバイスです。
オーディオの中でも音質や音色の違いを最も楽しむことができるアイテムのひとつとなっています。
また、スピーカーの歴史は古く、蓄音機を起源とするのなら今から約150年も昔に産声をあげたことになります。
\オーディオの歴史や楽しみ方/
スピーカーのスペックを表す言葉
スピーカーのスペック表には専門用語が並んでいることがよくあります。
深く知る必要はありませんが、スピーカー選びや使用上の注意点として参考になります。
インピーダンス
スピーカーの抵抗を示す値は「Ω(オーム)」で表記されます。
音を再生する際に電気信号がどれだけの抵抗に遭遇するかを示す値です。アンプとスピーカーのインピーダンス適合に注意!
- スピーカーのΩよりもアンプのΩが低ければ問題なし
例)スピーカー8Ω アンプ4Ω - スピーカーのΩよりもアンプのΩが高ければ問題あり
例)アンプ4Ω スピーカー8Ω
許容入力(定格/最大)
スピーカーが受け取ることができる電力を示す言葉で単位は「W(ワット)」で表記されます。
許容入力を超える電力が加わるとスピーカーが破損する可能性があるため、スピーカーを選ぶ際はアンプの出力との適合性を確認しましょう。
なお関連ワードもチェック
- 定格入力:連続して流し続けても問題のない入力値
- 最大入力:瞬間的に流れても問題のない入力値
SN比
信号(Signal)とノイズ(Noise)の比率を表す言葉で単位は「㏈(デシベル)」で表記されます。
SN比の数値が高いほどノイズが少なくクリアな音質とされています。
能率
スピーカーが同じ電力を入力した場合にどれだけの音量を出力できるかを示す値で単位は「㏈(デシベル)」。
高い能率を持つスピーカーは、低い能率のスピーカーよりも同じ音量を出力するためにより少ない電力を消費する。
- アンプからスピーカーに1Wの信号を流したときに、スピーカーから1m離れた場所での音量
周波数帯域
スピーカーがどのような周波数範囲で再生できるかを示す値で単位は「㏈」。
スペック上は再生領域を数値で示すことが多い値ですが、低音、中音、高音各帯域をバランスよくフラットに再生できると高音質に近づくとされています。
クロスオーバー周波数
2ウェイや3ウェイのスピーカーではそれぞれのユニットによって担っている周波数(音の高さ)が異なります。
ユニットの周波数の境界となる部分がクロスオーバー周波数と呼ばれ「Hz」で表記されます。
スピーカーの形状を表す言葉
スピーカーは大きさ、設計方式やユニット数などの形状によって分類することができます。
形状の違いによる名称の分類ごとに見ていきましょう。
ブックシェルフスピーカー
ブックシェルフ、つまり本棚にも置けるようなコンパクト設計のスピーカーの総称。
設置の際にインシュレーターやスピーカースタンドを活用することで高音質化を図りやすいスピーカーでもあります。
トールボーイスピーカー
ブックシェルフスピーカーに比べると大型のスピーカーで、スタンドなどを使わずにそのまま床に設置することを想定しています。
大型のユニットを搭載しやすく、容積にも余裕があるので高い低音再生能力を有するものが多いタイプです。
バスレフ型スピーカー
スピーカーの前(フロント)や後部(リア)に「バスレフポート」と呼ばれる穴が開いています。
低音域の再生に不向きといわれる小型のスピーカーでも、十分な低音再生能力を確保するために設計された形状です。
密閉型スピーカー
キャビネットが閉じられた構造のスピーカー。正確でコントロールされた音、クリアな音質を再生しやすいが、低音域の再生は迫力重視ではなく、スマートな感じになりがちです。
フルレンジ
全ての周波数を再生する単一のスピーカーユニットを持つスピーカー。
高品質なフルレンジスピーカーは2ウェイ、3ウェイにも勝るとも劣らないと言われる形状です。
「フルレンジ一発」と表現をすることもあります。
2ウェイ
2つのスピーカーユニットで中高音域と低音域を再生するスピーカー。主にツイーター、ウーファーの構成で成り立ちます。
3ウェイ
3つのスピーカーユニットで中音域、高音域、低音域を再生するスピーカー。主にツイーター、スコーカー、URLのユニット構成で成り立ちます。
参考例
上記のようなスピーカーの場合、
- ユニットがツイーターとウーファーの2つなので「2ウェイ」スピーカー
- バスレフポートが前面のフロントに設置された「フロントバスレフ」スピーカー
- 本棚にも収まるような形状の「ブックシェルフ」スピーカー
となります。
スピーカーのパーツを表す言葉
スピーカーの部位に関する言葉はよく出てきます。
オーディオの紹介動画やネット記事や雑誌などであたりまえに出てくる言葉ですが初心者には?な言葉ばかりです。
キャビネット(エンクロージャー)
スピーカーを収める箱型の筐体。
楽器と同じようにキャビネットの形状や材質はスピーカーの性能に大きな影響を与えています。
スピーカーの特色に大きな影響を与えている部位のひとつです。
ユニット
スピーカーの音を出す部品で、音楽信号に基づいてユニットが動くことで空気を振動させ、私たちに音を伝えてくれます。
ユニットの素材や大きさ、設計、技術など、様々な要素が音に影響しているのでキャビネット同様、音に与える影響は絶大です。
高音担当のツイーター、低音担当のウーファー、3ウェイでは中音担当のスコーカーなどがあります。
ツイーター
高音域を担当するスピーカーユニットのこと2ウェイや3ウェイスピーカーに使用されています。
形状としてドーム型、リボン型、ホーン型などがあります。
スコーカー
中音域を担当するスピーカーユニットのことで3ウェイスピーカーに使用されています。
形状としてはコーン型が多く使用されています。
ウーファー
低音域を担当するスピーカーユニットのこと。一般的にはコーン型が多く使用されています。
バスレフポート
スピーカーの低音を強化するための穴です。
外から見るとただの穴ですが内部では共鳴などの作用を活用できる設計になっていてスピーカーの低音の量を確保するために使用されることが一般的です。
バスレフポート付きのスピーカーではバスレフを塞ぐなどして低音や音の締まりを調整することもできます。
スピーカーの種類を表す言葉
スピーカーには仕組みや用途に応じて種類分けを行うことができます。
アクティブスピーカー
スピーカーにアンプが内蔵されているスピーカー。
アンプとスピーカーが一体化しているので省スペースや接続の手間も省けます。Bluetooth機能などを内蔵するものもあるのでコスパもよく便利です。
ただし、一つの箱にスピーカー、アンプ、その他の性能がひしめき合うため、音質はパッシブスピーカーが有利とされています。
デスクトップオーディオやゲーミングなどでよく使用されています。
パッシブスピーカー
スピーカーの機能しか持っておらず外部アンプと接続して使用するスピーカー。
アンプとスピーカーが分離されているため音質的に高い優位性があり、アンプやケーブルなどを組み合わせるカスタマイズ性も備えたスピーカーです。
スピーカーシステムの基本でありピュアオーディオで必須のアイテムです。
サブウーファー
低音域を強調するスピーカー。
ホームシアターやゲームミュージックなど様々な音楽再生において、迫力のある重低音を提供アイテムです。
ただし、強力な低音再生能力持つので、原音再生を目的とするスタジオモニターやピュアオーディオなどではあまり使用されません。
まとめ
今回はスピーカーの用語に特化した記事です。
このサイトではその他の用語やオーディオの楽しみ方などをご紹介していますのでお楽しみください。
【その他のオーディオ用語集】
姉妹サイト
コメント