どうもこんばんは。
長年フラットなオーディオしか買わないもん!と強がってたのに、重低音ヘッドホン「ULT WEAR」を購入しちゃったsugi-sugu(スギスグ)です。
モンスター級の超重低音が大人気のSONY「ULT WEAR」。
ゴリゴリの大迫力で音楽を轟かすヘッドホンですが、クリアな音質、強力なノイズキャンセリング、多彩な機能も備えたハイコスパなモデルです。
この記事では、SONY「ULT WEAR」について、実際に購入した私の体験を含む情報を掲載しています。
SONY「ULT WEAR」のことを知りたい方、重低音ヘッドホンを探している方、重低音も音質も機能も充実のヘッドホンがほしい方などに役立つ内容です。
ULT WEARの重低音に魅せられました。加えて高音質で高性能な姿は、長年のオーディオ経験による遊び心をくすぐりました。(そして気づいたらやっぱり買っていました…)
ということで、私の体感値や口コミなどからULT WEARの本性をくわしく解説しま~ス!
\ULT WEAR「ULT 2」の音色/
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目次
SONY ULT WEARはこんなヘッドホン
まずは、SONY ULT WEARの基本スペックやデザイン、スゴイところ(特徴)をまとめました。
ULT WEAR 基本スペック比較一覧
ULT WEARのスペックを、わかりやすいように下位モデルWH-CH720N、上位モデルWH-1000XM5と比較してみました。
項目 | WH-CH720N |
ULT WEAR(WH-ULT900N) | WH-1000XM5 |
カラー バリエーション |
ブラック/オフホワイト/ブルー | ブラック/オフホワイト/フォレストグレー | ブラック/プラチナシルバー |
ドライバーユニット | 30mm ダイナミック型 | 40mm ダイナミック型 | 30mm ダイナミック型 |
周波数特性 | 7Hz〜20,000Hz | 5Hz〜20,000Hz | 4Hz〜40,000Hz |
音質強化機能 | DSEE | ULTモード/DSEE | DSEE Extreme |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC/AAC | SBC/AAC/LDAC | SBC/AAC/LDAC |
ノイズキャンセリング性能 | |||
外音取り込み機能 | ○ | ○ | ○ |
バッテリー持続時間 |
最大35時間(NC ON時) 最大50時間(NC OFF時) |
最大30時間(NC ON時) 最大50時間(NC OFF時) |
最大30時間(NC ON時) 最大40時間(NC OFF時) |
充電時間 | 約3.5時間 | 約3.5時間 | 約3.5時間 |
重量 | 約192g | 約255g | 約250g |
アプリ | Sony | Headphones Connect | Sony | Headphones Connect | Sony | Headphones Connect |
マルチポイント | ○ | ○ | ○ |
音声アシスタント | Google Assistant/Amazon Alexa | Google Assistant/Amazon Alexa | Google Assistant/Amazon Alexa |
付属品 | ヘッドホンケーブル/USBケーブル 保証書/リファレンスガイド |
キャリングケース ヘッドホンケーブル/USBケーブル リファレンスガイド(保証書付き) |
キャリングケース ヘッドホンケーブル/USBケーブル 保証書/リファレンスガイド |
重低音レベル | |||
発売日 | 2023年3月3日 | 2024年4月16日 | 2022年5月13日 |
価格 2024/10/7現在 |
22,000円(ソニーストア) 14,100円(Amazon) |
33,000円(ソニーストア) 23,858円(Amazon) |
59,400円(ソニーストア) 42,500円(Amazon) |
ULT WEARのデザイン
[本体正面]
・スマートなシルエット
・ハウジングは少し大きめ
[本体側面]
・SONYのロゴがカッコいい
[キャリングケース]
・適度な硬さで衝撃にも強い
[キャリングケース]
・収納した状態
[折りたたんだ状態]
・手のひらサイズでコンパクト
[ULT WEAR&スピーカー]
・ULT WEAR/B&W “685”
[ULT WEAR&ヘッドホンアンプ]
・ULT WEAR/FIIO “K7”
[ULT WEAR&LP]
・ULT WEAR/BUCK-TICK “異空”
ULT WEARのスゴイところ!(特徴)
スペックやデザインの次は、ULT WEARのスゴイところ!をチェックしてみましょう。
選べる2つの重低音モードがスゴイ!
ULT WEARには「ULT 1」と「ULT 2」という2つの重低音モードが搭載されています。
ULT 1では深くてスピード感のある重低音、ULT 2では空間ごと揺さぶるようなマシマシの重低音を体感でき、標準モードとあわせて3つのパターンを楽しめるヘッドホンです。
\重低音モードのスゴイところ/
- 2つのULTモードでULT WEARの高音質を守りながら超重低音を実現!
- 1台のヘッドホンで3つの音質を楽しめるコストパフォーマンスの良さ!
高音質な設計や技術がスゴイ!
専用設計の「40㎜ハウジング」や上位モデルWH-1000XM5にも搭載される「統合プロセッサーV1」で低音域から高音域までをバランスよくクリアに再生します。
さらにソニーの独自の「DSEE」では、圧縮音源をCDレベルまで補完し音楽をより豊かに表現してくれます。
\高音質設計・技術のスゴイところ/
- ソニーの設計やテクノロジーで、重低音でも壊れない強固な高音質を実現!
やっぱりソニーのノイキャンは高性能
ULT WEARには上位モデルWH-1000XM5の「統合プロセッサーV1」とWH-1000XM4の「デュアルノイズセンサーテクノロジー」が搭載されています。
車などの騒がしい環境でも効果は抜群です。
\ノイキャンのスゴイところ/
- 極めて評価の高い上位モデルのノイキャン技術が惜しげもなく投入されているのがスゴイ!
その他の特徴
- 高音質コーデックLDACに対応
Bluetooth接続でも高音質を実現するLDACコーデックに対応。 - 最大50時間の長時間再生バッテリー
ノイキャンON時は最大30時間、OFFなら最大50時間の長時間バッテリー。 - 使いやすい本体操作やアプリ
タッチセンサーによる操作や充実したアプリで操作性も良好。 - 疲れにくい装着感
柔らかクッションと適度な側圧で長時間でも疲れにくい装着感。 - 環境に配慮した材質
本体の一部に再生材を使用、パッケージはプラスチックフリーに。
みんなの口コミを紹介
ULT WEARがどんなヘッドホンなのかは、実際に使用しているみんなの口コミが参考になります。
大手ショッピングサイトや価格比較サイトの口コミをまとめてみました。
良い口コミのまとめ | 残念な口コミのまとめ |
|
|
最大級の重低音については良し悪しの意見が分かれています。
パワフルな重低音がほしい方には高評価ですね!(私も含めて)
私がSONY ULT WEARを選んだ“目的と理由”
私がULT WEARを選んだ理由は、超重低音+高音質+ハイコスパだったから。
割とよくばりましたが、ULT WEARは◎!
実際に私がULT WEARを選んだ“目的と理由”をご紹介します。同じような目的でヘッドホンを探している方はご参考にされてください。
目的は「好きな曲をゴリゴリの重低音で聴きくこと!」
ULT WEARを購入するきっかけは「ゴリゴリの重低音でzilchの『3・2・1』(アルバム)を聴きたい!」という動機からです。
そこから、重低音でAdo聴きたい、Perfume聴きたい、アリアナグランデ聴きたい、ほかにも色んなロックやEDMなどの大好きな曲を重低音で聴きたい…とふくれあがって重低音ヘッドホン探しをはじめました。
結果的にULT WEARの低音マシマシな感じがドストライク!
重低音ヘッドホンを持っていないからというのも理由のひとつです。
重低音だけど高音質なヘッドホンがほしい!
もう一つ重要なポイントは「重低音だけど高音質なヘッドホンがほしい!」ということ。
ただの重低音ではすぐに飽きてしまうし、せっかくなら色んな音楽をクオリティの高い音質で楽しみたいですよね。
でも、低音が強大になるほど、全体の音質はくずれがちになります。
ULT WEARを実際に聴いてみると、基本の音は解像度が高めのクリアでフラットな高音質。
そこに「ULT 1」と「ULT 2」の2つの重低音モードが上手にプラスされるので全体の音質が破綻することなく楽曲の魅力をひきだしてくれます。
他ではなかなか真似できないソニーならではの音づくりを感じました。
コスパも高く永く愛用できそうなULT WEARに決まり!
ULT WEARのコスパを考えても、1台で「スタンダード」「ULT 1」「ULT 2」の3つのパターンで様々な音楽を楽しめるのはとってもお得!
単純に高音質ヘッドホンというだけなら有線ヘッドホンが選択のテーブルにあがります。
ただし、今回のヘッドホン選びはゴリゴリ重低音で好きな音楽を聴くことが目的です。
ULT WEARなら、モンスター級の重低音に加えて高音質、さらに1台で3つの音を切り替えられる汎用性があります。
他にも高いノイキャン性能やワイヤレスの利便性など、多くのシーンで活躍してくれることまちがいナシ!
ということで、ULT WEARを購入するに至りました。
本来、私はフラットで自然体な音が好きなのですが、曲によってはゴリゴリの重低音で聴きたくなることがあります。
だけど過剰な低音は、解像度や音場など重要な要素を犠牲にすることがあるので、納得のいくヘッドホンを選ぶのが大変でした。
\ヘッドホンの選び方解説記事/
SONY ULT WEARの音質・音色レビュー|40時間使用
購入後、実際に40時間以上使ってみたULT WEARの実力を“音質”と“音色”に分けてレビューしていきます。
ULT WEAR 音質レビュー
ULT解除 | ULT1 | ULT2 | |
高域 | |||
中域 | |||
低域 | |||
解像度 | |||
定位感 | |||
音像 | |||
音場 |
低音域|3つの低音
ULT WEARはモードごとに低音の量感が大きく異なり質も変容します。
それぞれのモードごとに低音域の音質を詳しく確認していきましょう。
- ULTモード解除:ふつうにクリアな低音
ULTモードを解除した状態の低音量は、ふつうから若干強め。
解像度高めのクリアな音質でアタック感や深みのある低音です。クラシックからJ-POPまでオールジャンルの低音が難なく再生されます。
- ULT 1:深くてスピード感のある重低音
解像度をしっかりと保持したまま、低音の深みやうねりをアップさせる印象です。
ロックやジャズ、J-POPなどのベース、ドラムのパワーが心地よく増加しスピード感もさえわたります。
ボーカルをぐんぐん後押ししてくれる感じも、ものすごく好印象です。
クラシックではオーケストラの重厚な響きがgood!フラットな有線ヘッドホンやスピーカーとはひと味ちがう演出がたのしいですよ。
- ULT 2:モンスターの咆哮のような超重低音
これは…まさにモンスターですね。
ライブハウスのスピーカー真正面で全身に爆音を体感しているような感じです。
スピーカーならいざ知らずヘッドホンで空間を揺らすような強大な重低音は、モンスターの咆哮!
オルタナティブロックの激しいリフやEDMの重厚なビートが心臓に迫ってくる感じがたまりません。ベースラインでは重力を一身に背負ったような異次元の重低音を体感できます。
これだけの低音を放出しときながら、解像度や音場の劣化を最小限に抑えている点には感心させられます。
とはいえ、ULT2でキレイに整った美音は期待しないでください…。
注意!ULT 2モードの長時間使用は疲れちゃうかも…
時々休憩して耳を休めながら、適度な音量でお楽しみください。
中音域と高音域
ULT WEARは低音に注目が集まりがちですが、中音域と高音域の再生能力の高さもULT WEARたらしめる重要なポイントです。
ボーカルは少し前に展開し、息づかいなどの繊細な表現までしっかり描いてくれます。楽器の一音いち音を丁寧にひろいあげて聴かせてくれる様子が印象的。
シンバルのスピード感や弦楽器の細かいニュアンスもきれいに再生してくれます。
低音重視型のヘッドホンですが、中高音域においても手抜きはまったく感じられません。
この基本があるから、強力なULTモードでも破綻しない中・高音質を保持できているようです。
解像度/定位/音場/音像
ULT WEARの解像度、定位、音場、音像をモードごとにチェックしてみます。
- ULTモード解除
高い解像度で定位も抜群、広めの音場にゆったりと展開する音像で余裕があります。
ボーカルはやや前面にでるイメージ。 - ULT 1モード
力強い低音が付加される分、音場に若干の制限がかかった印象。解像度はしっかり保持され音像の定位もしっかり展開されます。
男性ボーカルやチェロ、ウッドベースなどの表現力が素晴らしい。 - ULT 2モード
解像度や音場が多少犠牲になるのは否めませんが、劣化は最小限に抑えられている印象です。
低音の嵐により空間の広さはやや狭まりますが、臨場感が増し音像もはっきり描けているのでライブ感が一気に加速していきます。
ULT WEAR 音色レビュー
音色についても低音の支配力が強いためモードによって色合いが全く異なってきます。
各モードごとの音色の変化をくわしくチェックしていきましょう。
ULTモード解除
ULTモード解除の音色が、ULT WEARの基本となります。
暖色でも寒色でもないフラットで中庸、全体的にトゲがなくとても聴きやすい音色です。
低音には少し押し出し感があることで楽曲全体に活力を送るようになり、その活力をしなやかにコントロールしながら端正に紡がれることで、色彩が豊かな美音系の音色を形成します。
丁寧で心地よい音づくりがオールジャンルでイイ感じのネイロです。
\ULT解除はこの曲がおすすめ!/
- Beethoven:「Violin Sonata ‘Kreutzer’」
- Bill Evans:「Waltz for Debby」
- Cocco:「秋雨前線」
上位モデルにも迫る聴き心地のよいサウンドはさすが!
SONYが人気な理由が分かります。
ULT 1モード
力強い低音が惜しげもなく押し出されることで中高音域まで全体の活力が一気に倍増する印象です。
そもそも色彩豊かな美しいネイロをこわさずにパワーをプラスし、楽曲そのものが持つ迫力も強調されるので白熱した音色を展開します。
深みのある芳醇な低音で感情のコントラストをより強調させてくれるのもULT1の音色の特徴です。
ULT 1でも低音は強力なので、これまで聴いていた楽曲の表情が大きく変わっていく様子を楽しむのがおもしろかったりもします。
\ULT1はこの曲がおすすめ!/
- YOASOBI:「あの夢をなぞって」
- Avril Lavigne:「Sk8er Boi」
- LUNA SEA:「LOVELESS」
- Anime That Jazz:「ルパン三世のテーマ」
感情表現が深まる低音で全体の雰囲気が一変する様子に感動。
ジャズやうたモノではULT1が一番好き!
ULT 2モード
荒ぶる重低音が全体の雰囲気を一気に変えます。
ULTモードを解除した状態では優秀なできるヤツという印象ですが、実のところその本性は重低音を司る“荒ぶる神”です。
ULT 2の重低音は尋常ではない激しさがあり、最大級の激情を込めた強力なインパクトを表現します。
楽曲全体を支配するようなゴリゴリの重低音の圧力がすごい!
ただし、芯にあるのはULT WEARの丁寧な音づくりのネイロなので、どれだけ躊躇のない重低音で覆われても、キレイなサウンドはキレイに鳴らすのがULT2です。
\ULT2はこの曲がおすすめ!/
- zilch:「Electric Cucumber」
- Ariana Grande:「yes, and?」
- Camila Cabello:「DREAM GIRLS」
- Perfume:「TOKYO GIRL」
“荒ぶる神”的な音…。ULT2は音色という概念を超越しています。
でもこれがクセになって一番おもしろい!
ジャンル別 ULT WEARのおすすめ度
ULT WEARは音質モードによって音が大きく変化するので、得意なジャンルも異なってきます。
ULT解除 | ULT1 | ULT2 | |
クラシック | ○ | ○ | △ |
ロック | ○ | ◎ | ○ |
ハードロック | ○ | ◎ | ◎ |
ジャズ | ◎ | ◎ | △ |
EDM | ○ | ○ | ◎ |
J-POP | ◎ | ◎ | ○ |
ボカロ | ◎ | ◎ | ◎ |
ゲーミング | ○ | ○ | ○ |
こうして表にまとめてみると、クラシックとゲーミング以外では3つのモードのどれかに◎が付いています。
クラシックは繊細さとダイナミックレンジでその他の選択肢もあり「○・△」、ゲーミングは音質的にはULTモードで十分おすすめですが、遅延等についてゲーミングヘッドホンの方が優る部分があり「○」としています。
ULT WEARは、ULTモードの切り替えによって最適な音楽体験が得られるので満足度もアップです!
使ってわかるSONY ULT WEARの機能・性能レベル
SONY ULT WEARを日常的に使用する中で、さまざまな機能とその性能をじっくり体感してみました。
ノイズキャンセリングのレベルは高い
ULT WEARのノイズキャンセリングはかなり強力。
ある程度騒音がある環境でも音楽に集中できるため、ストレスフリーな音楽体験ができます。
ノイズキャンセリングの性能を日常生活で実験してみました。
ノイキャンレベルを扇風機前や車の中などで実験
実際にどの程度のノイキャンレベルなのかを生活環境で実験してみました。
実験状況 | 効果 | 具体的な実感 |
エアコンの音 | ◎◎ | 気にならない。 |
扇風機前1m(弱) | ◎ | ほぼ気にならない。 |
扇風機前1m(強) | ○ | 若干風切り音が聞こえるが、あまり気にならない。 |
PCの冷却ファン | ◎◎ | 気にならない。 |
テレビの音声 | ○ | 曲の間の静かな部分でわずかに聞こえるが、あまり気にならない。 |
家族の会話 | ○ | 曲の間の静かな部分でわずかに聞こえるが、あまり気にならない。 |
子供たちのはしゃぎ声(3人分) | △ | 多少抑えられるけどそれなりに気になる。 |
車の走行音 | ◎ | ほぼ気にならない。 |
車の走行音+エアコン(中) | ○ | エアコンの風切り音は若干聞こえるが、あまり気にならない。 |
大通りの交差点 | ○ | 静かな曲では若干気になるが、全般的にあまり気にならない。 |
夜の散歩(住宅街~川沿い) | ◎◎◎ | ほぼ静寂。 |
いろんな場面でノイズキャンセルの威力を実感しました。
風切り音を低減する構造もありソニーのノイキャンは優秀!
音漏れ防止の性能を検証
音漏れ防止の性能は、周りにどのくらい迷惑をかけているのか?いないのか?という結果が重要です。
というわけで今回は、妻との日常生活に入り込み音漏れ防止の性能を検証してみました。
【検証環境】
接続:Bluetooth LDAC
モード:ULT 2
音量:約80%(かなり大きめ)
楽曲:Ado 「うっせぇわ」
妻の感想 | |
ソファーですぐ隣 | 少し聞こえるよ~(何の曲か分かる) |
テーブル挟んで対面 | なんとなく聞こえる |
リビングとキッチン | ぜんぜん聞こえない |
車の運転席と助手席(停車中) | 少し聞こえるよ~(なんとなく何の曲か分かる) |
車の運転席と助手席(運転中) | ほとんど聞こえない |
寝室(寝る直前) | もう少し小さくして…(当然の反応) |
寝室(寝た後) | ・・・ |
外音取込みモードが良好
外音取り込みモードはかなり良好です。
会話やテレビの音も十分に聞こえるので不自由なく使用できます。
特徴的なのは、イヤーカップ上部に風のノイズを軽減する構造が組み込まれているので、外音取込みモードでも余計な風切り音にじゃまされることなく使用できます。
外音取り込みのレベルは、アプリで20段階調整が可能です。
夜の散歩では右のイヤーカップに手をかざせば、虫の音まで心地よく聞こえてきました。
長時間つかってみた快適な装着感
[ふかふかで居眠りしそうな感触…]
装着感は抜群です。
しっかりホールドしてくれる割に、側圧は強くは感じられないのは、ふかふかのイヤーカップクッションの効果。
耳や頭の大きさはそれぞれちがうので一概には言えませんが、私の場合は2時間程度の連続使用でも疲れは感じませんでしたし、メガネをかけていても違和感がないのはうれしいポイントです。
直感的な操作感がうれしいセンサーとボタン
タッチセンサーと物理ボタンが分かれることで、直感的で迷わないカンタン操作がでます。
タッチセンサーで指先操作
右側(R)のハウジング部分にタッチセンサーが搭載されているので、指先ひとつで直感的な操作が可能です。
【タッチパネル基本操作】
- 再生/一時停止→中央をタッチ
- 曲送り/曲戻し→前後にスライド
- 音量上げ/下げ→上下にスライド
その他にも通話のON/OFF、スマホの音声アシスタント起動などの操作もできます。
タッチセンサーで個人的に使用頻度が高い機能は「外音取込み」の操作。
ハウジングの全体に指や手のひらで軽く触れるとその間は外音取込みが作動します。とっさの会話などにもすごく便利です。
物理ボタンでULTモード切替やノイキャン操作も簡単
ULTモードの切り替えは丸い「ULTボタン」、ノイキャンと外音取込みの切り替えは「NC/AMB」でとても簡単に操作できます。
物理ボタンがあれば、ULT WEARのイイところは存分に楽しめちゃいます!
アプリは機能が多い
Sonyの“Headphones Connect”という多彩な機能があるアプリとの接続が可能です。
普段使いでは“サウンド”と“システム”のカテゴリーがメイン使用する機能となります。
“サウンド”と“システム”の主な機能は次の通りです。
サウンド
- 外音コントロール
- イコライザー設定各種
- Bluetooth接続品質
- DESS設定
システム
- 2台の機器と同時接続設定
- 音声アシスト設定
- タッチセンサーON/OFF
- NC/AMBボタン設定
- Quick Access設定
- ソフトウェアダウンロード設定
その他にも、アクティビティーリスニングシーンにあわせてノイキャン等をコントロールする「アダプティブサウンドコントロール」設定や、使用時間やセーフリスニング機能を使えるアクティビティーなど機能が多彩です。
SONY ULT WEARのメリットとデメリット
ULT WEARは個性の強いヘッドホンなので、使う人によって感じるメリット・デメリットが大きく異なる傾向があります。
【メリット】
- 最強クラス「ULT2」の重低音を楽しめる
- 3つの音質モードで様々なジャンルを楽しめる
- 高音質コーデックLDACが使用できる
- 強力なノイズキャンセリングで音に集中できる
- 長時間使用でも疲れない装着感
- 最大50時間のロングバッテリー(急速充電も可)
- タッチセンサーと物理ボタンの直感的な操作
- アプリで最適なカスタマイズが可能
- 外音取り込みやマルチポイントなど機能が多彩
【デメリット】
- 「ULT2」の重低音は曲によってはやりすぎ!?
- 「ULT2」は中高域の音質が若干犠牲になりがち
- マルチポイントと「LDAC」は同じに使えない
- WH-1000XM5と比較すると音質は若干劣る
- イヤーカップが他のSONY製品よりも大きい
- 重量が約255gとSONY製品よりもやや重い
- アプリは機能が多い分ちょっと複雑
やはり、最強クラスの重低音「ULTモード」がULT WEAR最大のメリットです。
ただし、ULTモード(特にULT2)は強力なのでメリットにもデメリットにもなり、目的を明確にして購入しないと重低音がデメリットになる可能性もあるのでご注意ください。
SONY ULT WEARはこんな人におすすめ!
ULT WEARをおすすめしたい人はズバリ、
モンスター級の重低音に興味がある人!
次のような方に特におすすめです。
- 大好きな曲をもっともっと重低音で聴きたい
- 重低音でテンション爆上げなジャンルが好き
- 大迫力の重低音で映画やゲームを楽しみたい
- 最強クラスの重低音ヘッドホンを所有したい
ULT WEARはこんなシーンでコスパも爆上がり
ULT WEARは重低音を求める人にとってコスパの高いヘッドホンといえますが、次のようなシーンでは相乗効果でさらにコストパフォーマンス爆上がりです。
- 幅広いジャンルを聴く
土台が高音質な上に、3つのモード選択で音楽を楽しめるので、様々なジャンルを遊びつくせてコスパが良い! - 騒音の多い環境で聴く
強力なULTモード自体が外からの音を蹴散らすので、高性能なノイキャンとの融合で騒音に対するコスパが良い! - 多様な場面で活用する
外音取込み、マイク、マルチポイントなどなど豊富な機能でゲームやテレワークなど活躍の幅が広くコスパが良い!
ULT WEARには、超重低音という個性があるので、「個性✕活用シーン」でコストパフォーマンスや楽しみを、もっと向上させられるヘッドホンなんです!
SONY ULT WEAR まとめ
SONY ULT WEARは、モンスター級の重低音とクオリティの高い音質にくわえ、優れたノイズキャンセリング性能を持つワイヤレスヘッドホンです。
だけど「モンスター級の重低音」を差し引くと、ただの“いい感じのワイヤレスヘッドホン”とも言えてしまいます。
最大の特徴であるULT WEARの重低音は唯一無二だから、こんなにも圧倒的で、こんなにもおもしろい音楽ライフを届けてくれました。
20年以上前のテレビCMで流れていたキャッチコピー“It’s a Sony”(目の前にソニーがある)を思い出させてくれた、ずっと一緒に遊んでいたいワイヤレスヘッドホン「SONY ULT WEAR」のレビューでした。
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