失敗しない選び方 イヤホン/ヘッドホン/スピーカー 

スピーカー・ヘッドホン・イヤホン オーディオ
・この記事は丁寧なリサーチと筆者の体験・経験に基づき執筆しています。
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どうもこんにちはsugi-sugu(スギスグ)です。

 

みなさんはスピーカー派ですか?それともイヤホン?ヘッドホン?

多くの場合、スピーカー・イヤホン・ヘッドホンに分けられますが、例えばイヤホンひとつとって見ても、世に送り出されている機種は無数にあります。

この中から自分に合った製品を選ぶのは一見大変そうですね。

でも、少しのコツで案外簡単に選べたりもするし、選ぶことも一つの楽しみになっていたりします。

今回の記事はシリーズ『星屑のレビュー』の姉妹記事として、楽しくて失敗しない理にかなった音選びについてご紹介していきたいと思います。

あくまで、音質で選びたい方向けの“スギスグ流 失敗しないイヤホン・ヘッドホン・スピーカーの選び方”です。

 

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“イメージと違う”体験

みなさんはイヤホン・ヘッドホン・スピーカーを購入した時に、「イメージと違う」という体験をしたことありませんか?

例えば、レビューやオススメ記事の『大迫力の重低音』という表現に期待して、いざ購入したものの、自分が想像したほどの迫力ではない…。なんてことありませんか?

せっかく購入した製品なのにイメージと違う音が鳴った時は“テンションダダさがり”なんて悲しい体験をした方も少なくないはずです。

では、なぜレビューやオススメ記事とイメージが違うなんて事態が発生してしまうのでしょう。

 

イメージを言葉で表すのは難しい

オススメ記事で『どこまでも美しく伸びる空間表現』と書かれていたらどんな音をイメージしますか?

大きなチャペルに鳴り響く天使が舞い降りそうなパイプオルガンの音?

新しい未来を予感させる遠くまで透き通るようなシンセサイザーの音?

似たようなイメージをした方もいるでしょうが、全然違った音をイメージした方も多いのでは?

音のイメージは人それぞれ違い、そのイメージを言葉で表現する場合にはどうしても抽象的になってしまいます。

美しさや楽しさなどを数値で表すのはとても難しいのでそれぞれのイメージを抽象化する。

だって、『硬度○○の値の木材で作成されたヴァイオリンに密度○○kg/m3の弦を張り、○○Nの力で張られた弓を○○Paの圧力で斜め45度の方向に引いた音』と書かれても、私の想像力ではどんな音なのかまったくイメージすることができません。

抽象的でも『どこまでも美しく伸びる空間表現』と書かれた方が何となくしっくりきます。

つまり、音の表現は感覚に依存しているので他人の感覚で書かれたレビューは何となくしっくりくるけれど、自分の好きな音と完全に合致させるのは難易度が高そうです。

 

期待値はどれだけ?

イヤホン・ヘッドホン・スピーカーの紹介文に『大迫力の重低音』と掲載されていたらどの程度の低音を期待をしますか?

カーオーディオから響くゴリゴリのウーファー音みたいなのを期待しているのであれば、恐らくあなたの期待値を満たすことは難しそうです。

イヤホン・ヘッドホン・スピーカーなどのオーディオ機器は基本的に原音をきちんと再生するための機材です。

それぞれの製品が持つ特徴やコンセプトは、原音という素材を活かすためにプロのメーカーが施したスパイスのようなもの。

メーカー秘伝のスパイスが低音をより引き出すチューニングである場合に『大迫力の重低音』となるわけです。(あくまで一例です)

 

失敗しない選び方

ここからは失敗しないイヤホン・ヘッドホン・スピーカーの選び方をご紹介します。

スギスグ流ですので購入は自己責任でお願いします。

ステップ① 基準を確認しよう

このような抽象的な表現が飛び交うの中で、失敗しない音選びをするためのコツはズバリ

≪自分の好きな音≫を知ることです。

それではどのように自分の好きな音を知ればよいのかなのですが、例えば音楽を聴いていて次のような感覚を感じたことはありますか?

  • 単純にすっごく気持ちのいい瞬間
  • ゾクッとするほど熱いフレーズに出会った瞬間
  • 遠い思い出を懐かしむようなノスタルジックなメロディーに浸る瞬間

それぞれのシーンで心を揺さぶる音楽に出会った記憶ありませんか?

この“記憶に残る音楽”が好きな音の基準になってくれるんです!

 

ステップ② とにかく視聴しよう

まずは近くの量販店でもいいので、片っ端からイヤホンなどを聴いてみてください。

ここで重要なのはステップ①の“記憶に残る音楽”を持ってきて視聴することです。

スマホでもウォークマンでもCDでも何でもよいので、できれば違ったシーンの“記憶に残る音楽”を2~3曲を準備してください。

その2~3曲すべての曲をあなたの記憶に近い状態または気持ちがよい状態で再現できるイヤホン・ヘッドホン・スピーカーがあるとすれば、それはとてもよい出会いと言えます。

結局のところ音楽は心に響くものなので、スペックやレビューを見るよりも自分の心がどの程度感じることができるかが大切です。

よい出会いがあればそのまま購入でOKです。

あなたに時間があるのなら、よい出会いがあるまで、この作業を繰り返すと、いつか必ずよい出会いがあります。

 

ステップ③ 気になる音ワードチェック

ステップ②でよい出会いがなく、ショップに通い続ける余裕がなかったとしても問題はありません。

「この製品は何となくイイかも…でも何となく○○が足りない」など、漠然としたイメージが残っているはずです。

ここからはデジタルとアナログのコンビネーションで選んでいきます。

まず、「この製品は何となイイかも…」の製品レビューをたくさんチェックしてみましょう。

その中で、あなたの気になるワードが多く使われていませんか。

『柔らかい音』『スピード感のある音』『高い解像度』『暖色系の音』…etc.

多くの方が述べているワードと印象に残った表現が一致していればその表現はあなたの好きな音を表している確率が高いと言えます。

この時点で、自分の感覚とレビュー表現の相違を確認すると良いでしょう。音ワードの確認です。

 

ステップ④ 気になるワードを検索

次にあなたの好きな音を表している表現が多用されている製品を探してみます。

例えば気になるワード『高解像度 スピード感 イヤホン』などで検索するとよいです。

検索でヒットした製品のレビューや口コミをできるだけ多く確認してみてください。

確認していると気になるワードに加えて、ステップ②の視聴で「何となく○○が足りない」の部分が補われている製品が見つかります。

ここまでレビューや口コミで多くの表現を目にしてきたあなたは、音に関する大体の表現を理解しているはずです。

ステップ③で気になる製品をそのままポチるのもアリですが、失敗しない製品を選ぶには最後にもうワンステップ踏むことでより再度が上がります。

 

ステップ⑤ 音の確認。そしていざ購入へ

ここまでくればあなたの欲しい製品はほとんど絞られているはずです。

あとはその製品が置いてあるショップをさがして最後に好みの音かどうかを視聴するだけでOK!

“記憶に残る音楽”が心に響けばイヤホン・ヘッドホン・スピーカー選びは大成功です。

購入はネットでもショップでも、お好きなところでどうぞ。

 

(参考例)スギスグ流 イヤホン選び

遠い昔、祖父の家のレコード盤から流れていたBruno Walter指揮のBeethoven第6交響曲[田園]

レコード針の音さえもセピア色の記憶の一部になっています。

レコード

このノスタルジックな心の風景を表現する為には、輪郭を鋭く描きわずかな不確実性もゆるさないスピード感のある現代的な機材では再現するのが難しかったのです。

だから私は、丸い輪郭と遠くどこまでも続くグラデーションを自然に表現できるイヤホンを選びました。

この日の購入予算は2万円迄だったのですが、私にとって最もよい出会いだったのは4千円のfinalのE3000だったのです。

ステップ②で購入したパターンです。値段はあまり関係なかったですね。

 

選び方の手順まとめ

  • ステップ① 基準を確認しよう   記憶に残る音楽が製品選びの基準
  • ステップ② とにかく視聴しよう   基準の音源(記憶に残る音楽)で製品チェック
  • ステップ③ 気になる音ワードチェック  製品のレビューで自分の好きな音のワードを確認
  • ステップ④ 気になるワードで検索   好きなワードで色んな製品チェック 絞り込み
  • ステップ⑤ 音の確認。そしていざ購入へ   できれば絞り込んだ製品を視聴して購入

※どのステップでも自分の満足がいった時点で購入してOK!

 

まとめ

音や音楽にあまり興味のない方にしてみれば、そもそも選ぶ行為が無駄なのかもしれません。

だけど、少しでも音にこだわりたい方は、納得いく製品を選択することで確実の音楽を聴くことの満足度をアップすることができます。

納得いく製品とは、すなわち自分の好みに合うかどうかです。

そして、好みは誰かが教えることも作ってあげることもできません。

まずはあなた好みの音を愛でることが失敗しないイヤホン・ヘッドホン・スピーカー選びの一歩となります。

あなたの“記憶に残る音楽”はどんな音色をしていますか☆

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