【安くて簡単】スピーカーの音をグレードアップ!手軽に音質を向上させる5つの方法

スピーカー オーディオ
・この記事は丁寧なリサーチと筆者の体験・経験に基づき執筆しています。
・記事にはプロモーションを含む場合があります。

こんにちは。

オーディオと耳掃除が好きなsugi-sugu(スギスグ)です。

 

忙しい毎日にちょっとだけ“ホッとする時間”を提供してくれる『音楽鑑賞』。

自宅に帰ってSiriやアレクサに話しかける(プレーヤーのスイッチを入れる)と流れてくる音楽。

  • しっとりと演奏されるジャズの息づかいを堪能する
  • 心躍るポップスの空気感から元気を手に入れる
  • 部屋が華やかなクラシックの雰囲気で満たされる

こんな音楽による至福のひと時を過ごしていると、ふと…

 

『もっとリアルに』

『もっと幻想的に』

『もっと情熱的に』

 

そう思う方も多いのではないでしょか?

 

音質向上のカギを握るのは “再生する機器のポテンシャルを引き出せているか”です。

 

この記事では音質向上を感じられやすい

『スピーカーの音質向上』について次の内容を確認することができます。

  1. スピーカーの魅力
  2. ヘッドホン・イヤホンとの比較
  3. よい音が出る仕組み
  4. 手軽に音質を向上させる5つの方法

 

特に4番目の手軽に音質を向上させる5つの方法では

 

“誰でも0円から数千円程度で手軽に試せる方法”を紹介しているので必見です。

 

グダグダと趣味のオーディオ続けて15年のsugi-suguがスピーカーの楽しさをご案内します!

 

会社員
sugi-sugu

オーディオ記事でありがちな「とりあえずウン万円のケーブル買いましょう」的な、『庶民のささやかな願い』を踏みにじる記事ではないのでご安心ください。

\わからないスピーカー用語をチェック/

 

 

\組み合わせによるグレードアップを紹介/

 

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スピーカーの魅力

 

システム

昨今では音楽を聴く手段としてSpotifyなどのストリーミングを使えば一昔前のように「CDを入れ替える」なんて作業は必要ありません。(我が家ではCDも現役です…)

 

自宅ではアレクサに「○○かけて~」とお願いすれば、そのままBGMが流れてきます。

 

せっかく便利な世の中で、音楽を鳴らす箱『スピーカー』の役割をチェックしておきましょう。

空間表現

天空を奏でる音楽。大地の営みを伝える音楽。地の底から湧き上がる音楽。

 

音には空間が存在します。

 

この空間を表現するのはスピーカーの得意分野です。

 

ピュアオーディオからサラウンドスピーカーまで、今いる場所から別の空間へいざなってくれる。

これは部屋とスピーカーが一体となって音を奏でる空間をつくり、体で音を感じることができるからなんです。

 

『百聞は“一聴”に如かず』

 

手元にスピーカーとイヤホン、ヘッドホンがある方はちょっと聴き比べてみてください。

 

ナクソス・ジャパン株式会社の公式チャンネル

 

 

Perfumeの公式チャンネル

※もちろんイヤホンの直接鳴る音の方が好きって方も多いと思います。

 

ステージを再現

ジャズ演奏

目の前で奏でられるライブ演奏。

ほとばしる魂がステージから溢れてくる時、心が揺さぶられ感動を呼び覚ましてくれます。

そんな演奏を目の前で展開してくれるのもスピーカーの魅力の1つでしょう。

 

瞳を閉じれば、そこにはステージが広がり、あなたの好きなミュージシャンが音楽を奏でる

 

これには、空気を媒体とするスピーカーのリアルな定位感が優位に働きます。

頭上で展開するイヤホンやヘッドホンの音像定位とは少し違う楽しみ方ですね。

 

ひと手間を加える面白さ

スピーカーもイヤホンやヘッドホンもケーブルかBluetoothでつなげれば音が出てきます。

ただし、スピーカーはカスタマイズ性が高いのも特徴です。

しかも、“専用のソフトで調整する”なんて洒落たカスタマイズではありません。

 

『ものを敷く』『ネジを締める』『位置を動かす』などアナログ的な方法

 

そして自分の工夫次第!

 

実はこんなアナログな方法がおうち時間が増えた現代で人気を獲得してきています

 

「もっとよい音と思う人は何かアクションする」

「もちろんそのままでOKなら何もしない」

手を加えても、加えなくても、満足させてくれるスピーカーは結構ユーザー寄りのガジェットです。

 

ヘッドホン・イヤホンとの比較

スピーカー ヘッドホン

古来から音楽は人々の身近にあり、方法は違えど『音を楽しむ』文化は変わらず残り続けています。

聴くことに関する『音を楽しむ』方法は、“生演奏” “ヘッドホン・イヤホン” そして“スピーカー”が現在のところ主流です。

 

生演奏はどうしても機会が少なくなりがちですが、“ヘッドホン・イヤホン”と“スピーカー”に関しては身近なものであり、用途や好みで選ぶことが可能ですね。

 

ここでは、“ヘッドホン・イヤホン”と“スピーカー”の比較を見ていきます。

 

音像定位

  • 音像とは音が描く像のこと。

瞳を閉じた時にあたかもが目の前で楽器が鳴っているかのような感覚です。

 

  • 定位とはその音があるべき位置にあること。

演奏者の位置やゲームなどでは敵の位置などを知るのに重要なポイントです。

 

  • ヘッドホンやイヤホンは頭上にリアルな疑似音像定位をつくるのに適しています。

頭上に疑似ステージを作り上げ前後左右の音を正確に展開してくれるイメージです。

音が聴覚に直接届くので、細かい音や正確性、スピード感などはヘッドホン・イヤホンの方が相対的に得意分野と言えそうです。

 

  • スピーカーは目の前にリアルな疑似ステージをつくるのに適しています。

目の前の左右のスピーカーはそのままステージを展開してくれるイメージです。

空間を鳴らすので、ライブ感や迫力、エネルギーを体感するのはスピーカーの方が得意と言えるかもしれません。

 

解像度

音における解像度とはノイズなどを排除し、クリアな音質、鮮明さを表す度合いのこと。

 

スピーカーでも超高解像度なものは多く存在します。

ただ、解像度は遮るものがなく直に聴覚に語りかけるヘッドホンやイヤホンが最も得意とするところ。

 

次のような理由が挙げられます。

  • スピーカーに比べて比較的小さなユニット(音を鳴らす部品)なので制御しやすい。
  • 直接鼓膜に届くので余計なノイズや技術的な問題が入る余地が少ない。

モニター的な使用やFPSゲームなどにはヘッドホンやイヤホンが向いていると私は考えています。

 

音場

音場とは音が表現する場のこと。

前述の“スピーカーの魅力”の“空間表現”で紹介した内容と類似します。

 

●ヘッドホンやイヤホンには空間の余裕がない分、エネルギーを部屋いっぱいに広げることはできません

その代わり、ありのままの音場を頭上に展開させることが可能です。(一般論です)

 

●スピーカーは設置の仕方により音場を部屋いっぱいに広げることも可能です。

条件が揃えばコンサートホールに近い状態を再現することもできるんです。

ただし、部屋の反響や振動などの特性が音質に影響を与えることもあります。

 

よい方に転べば吉。

わるい方に転ぶのなら部屋の調整を楽しんじゃいましょう

 

よい音を鳴らす3つのポイント

ギター

スピーカーでよい音を出すためにはいくつかの条件があります。

スピーカーのポテンシャルを引き出すための仕組みです。

主に3つの大きなポイントをチェックしていきましょう。

①振動

音は振動です。

そしてスピーカーは音を出すために振動します。

ここまではそのスピーカーが振動を音に返還する仕組みなので何も問題ありません。

 

しかし、スピーカーを設置しているボードや床もスピーカーと直に接することで振動を受けて不要な固有振動を発生させてしまうのです。

 

この不要な固有振動ノイズの原因になったり、スピーカーが発している音の振動を相殺してしまったりと厄介です。

 

つまり、ポイントは次の2つ

  • 不要な振動を制御
  • スピーカーが発する音の振動を自由に鳴らせてあげる

 

②位置

スピーカーの位置にはベストポジションがあります。

 

注意する点は次の2つ

  • スピーカーを壁から離して設置する。
  • ブックシェルフ型ならスタンドなどで床から離して設置する。

 

こうすることで良くなるポイントは2つ

  • 壁や床にこもる必要以上の低音の響きを抑える
  • スピーカーを自由に鳴らせてあげる

 

もう一つ、リスニングポイントにも注意してみてください。

 

例えば2ch(スピーカー2つ)ならば2つのスピーカーの中央を起点に2等辺三角形を描いた頂点をリスニングポイントにしてみてください。

 

左右のスピーカーの音が、丁度よく重なる位置が音像を浮かび上がらせるポイントになります。

 

下のリンクはイメージしやすいと思います。

スピーカー設置イメージ図(スギスグ作成PDF)

 

③空間

部屋=音が鳴る空間と考えてみましょう。

 

ちょっとイメージしてみてください。

“窓のないコンクリート打ちっぱなしの地下室”

こんな場所で声を出したらよく響きそうですね。

 

これは、発生した音の多くが消滅する前に一瞬で反射し響いたもので、『残響』と言います。

適度な残響は音をよくしてくれるのですが、多すぎる残響は次のような問題を起こします。

  • スピーカーから発する音の振動を相殺する。
  • 残響と原音が混ざり合い不協和音が発生する。

 

ただ、一般的な部屋では多すぎる残響はあまり発生しません。

また、残響の多い部屋でも工夫次第である程度対策ができたりします

 

手軽に音質を向上させる5つの方法

スピーカー

ここからは、スピーカーの音質を手軽に向上させる5つの具体的な方法を紹介します。

 

費用は0円~5000円まで。

 

数万円とか数十万円の対策を行う前にまずは試してほしいポイントです。

ぜひ、チェックしてください。

 

①インシュレーターを使う

“よい音を鳴らす3つのポイント”の“①振動”ではポイントとして

  • 不要な振動を制御
  • スピーカーが発する音の振動を自由に鳴らせてあげる

を掲載していました。

 

解決してくれるのが『インシュレーター』というアイテム。

言葉の意味は“絶縁”です。

 

インシュレーターの効果は次の通り。

  1. スピーカーの下にインシュレーターを挟みボードや床と“絶縁”する。
  2. スピーカーと置き場の振動を往来させないようにする。
  3. 不要な振動の交わりを軽減し音をクリアにする。

 

では、どんなものを使用する?次のようなものがおすすめです。

  • 同じ高さの10円玉のようなもの
  • 同じ高さのゴム板
  • 専用のインシュレーター

 

【詳細は次の通り】

 

  • 同じ高さの10円玉のようなもの

10円玉のような高さが同じ金属的なものをスピーカー下の4角または3点に挟みます。

  • 費用:約100円未満  
  • 費用対効果:4.5

 

  • 同じ高さのゴム板

ゴム板はホームセンターなんかで探してみるのもよいです。

ゲル状の耐震マットなどの柔らかいヤツは逆効果になりがちなので要注意。

  • 費用:約150円✕6個
  • 費用対効果:2.5

 

 

  • 専用のインシュレーター

専用のインシュレーターは安くて効果抜群のものを紹介しておきます。

 

●オーディオテクニカ製で長年人気のインシュレーター

『ハネナイトの柔』と『真鍮の剛』のバランスがしっかりと不要な振動を排除します。

  • 費用:約2500円
  • 費用対効果:4.0

 

●山本音響工芸のアサダ桜キューブインシュレーター

硬めの木材を使用し自然な響きと不要な響きをバランスよく整理します。

  • 費用:1000円✕2セット
  • 費用対効果:4.5

 

インシュレーターは色んな物を試してみるのがgood!

その際に“がたつき”がないようにするのがポイントです。

 

我が家のインシュレーター

我が家のインシュレーター設置例です。

ご参考までに…

 

スピーカー① Sonus faber : Venere 2.5

インシュレーター

スパイク付きのスピーカー

前2つ「アフリカ黒檀製」・後ろ2つ「ハイカーボンスチール製」

前は硬めの木材で振動の拡散、後ろはより硬い素材で低音の受け皿。

インシュレーターの下に御影石を敷いて振動対策してます。

 

スピーカー② B&W : 685

インシュレーター

アサダ桜のキューブで3点支持(前2つ後ろ1つ)

ボードにポン置きだけど、これだけでぜんぜん違います。

※上で紹介しているインシュレーターです。

 

②スピーカーの位置を調整する

スピーカの位置は“よい音を鳴らす3つのポイント”の“②位置”での説明がとても重要です。

特にスピーカーは壁から約30㎝から約50㎝程度は離して設置しましょう。

スピーカー設置イメージ図

 

音の伝搬の特性として、低音はスピーカーの周囲に広がり、高音は進行方向に向かって直進する傾向にあります。

つまり、ここで対策するポイントは低音の無駄な溜まり場をつくらないこと

 

小型のスピーカには次のようなスタンドが有効です。

●ハヤミ工業 定番の小型スピーカースタンド

  • 費用:5000円未満
  • 費用対効果:4.0
created by Rinker
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※私は自作でスタンドを作ったことがありますが値段は5000円くらい…、見た目がどうも…でした。素人がやるもんではないです。

 

③吸音・拡散をする

“よい音を鳴らす3つのポイント”の“③空間”では残響のお話をしました。

部屋がもしも響きすぎるようなら音の吸音や拡散を行うのは効果的です。

 

具体的には、最初のポイントとしてスピーカーの後ろ

ひとつ前の②スピーカーの位置を調整するにも関連するのですが、低音が響きすぎて全体のバランスを崩している場合などに有効です。

 

その他には天井の角。今回は詳細を割愛しますが、厄介な『フラッターエコー』の対策に有効です。

 

余計な残響対策には次の方法が有効です。

  • スピーカーの後ろにクッションを置く(吸音・拡散)
  • カーテンの面積を増やす(吸音)
  • ジュウタンを置く(吸音)
  • 壁に本棚を置く(拡散)

 

専用のアイテムは次の通りです。

●東京防音 ホワイトキューオン(吸音材)

手軽に吸音できるし、切って使うことも可能です。我が家でも大活躍しています。

  • 費用:3000円未満
  • 費用対効果:4.5

 

自作の吸音・拡散ボード

何となくDIYしてみた吸音ボードと拡散ボードです。

吸音 拡散

自作品はスピーカーの後ろや天井などで活躍中。

部屋の雰囲気をなるべく崩さないようにするのがsugi-sugu流です。

 

④スピーカーケーブルを交換する

使用しているスピーカーケーブルが付属品ならば、交換してみるのも良い方法かもしれません。

ケーブルは各社が様々な理論に基づき“電気信号による情報の伝達”をより的確に行うために開発・製造が行われています。

 

ここで注目なのは『各社が様々な理論に基づき開発・製造している事』

つまり、ケーブルの善し悪しの答えが定まっていないとも捉えられます。

 

簡単に言うとスピーカーケーブルのポイントは次の2つ

  • よい素材を使って信号の通りをスムーズにする!
  • しっかりしたシールドでノイズなどの影響を削除!

ケーブル交換には賛否もありますので、私は実体験から効果があるのでは?と考えています。

しかし、論理的に説明がつかない部分もあるので、これ以上ここにお金を掛けるのは一旦止めています。

 

スピーカーケーブルをとにかく変えまくる!的なやみくもな行動は推奨していません

 

●AET スピーカーケーブル

ちなみにおすすめのケーブルは私が最初に効果を感じたケーブルと同じ会社のケーブルです。

同じものは市場にはもうないのでご容赦ください。

  • 費用:2m✕2本で3000円未満
  • 費用対効果:たぶん2.5

 

ケーブル設置の工夫

ケーブルはなるべく干渉しないように設置する方がよいです。

ケーブル

ケーブル同士を平行に並べてしまうとノイズの原因になったりもします。

 

その他オーディオアクセサリーはこちら↓

オーディオ/AV機器の販売【フジヤエービック】

⑤耳掃除

場合によっては、この方法が最強かも…。

耳垢が溜まれば音の情報を遮り、よい音もかすんでしまうことがあります。

定期的な耳そうじで音楽を“聴く”だけでなく色んな“聞く”にも備えておきたいものです。

 

この耳かき最強です。

 

●関孫六の耳かき はいとれーる

よく取れる上に、しなりがよいので痛くないです。(私は竹のヤツが少し痛く感じます…)

そんなに耳かき詳しくないけど実体験でvery goodです。

  • 費用:約2500円
  • 費用対効果:4.5

自己管理は、何をするにもとても重要ですね。

 

まとめ ~音を楽しむ~

子ども

ここまで見てきたように、スピーカーは工夫次第で自分だけの音色を奏でてくれるようになります。

 

もちろんそのままでも音楽は流れてきます。

けれど、ひと手間を加えるとほんの少し新しい表情を垣間見ることができるのもスピーカーのオモシロイところです。

 

デジタルとアナログが融合する時代の狭間に私たちはいます。

100年前にこんな楽しみ方できたんだろうか…

100年後もこんな楽しみ方できるんだろうか…

Siriやアレクサでも答えに困ってしまいそうですね。

 

“聴くこと” 

“奏でること” 

そして “工夫すること”

 

音楽がいつの時代も『音を楽しむこと』であり続けますように…。

 

 

 

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