どうもこんばんは。
耳が痛くなるヘッドホンが苦手なsugi-suguです。
ヘッドホンで音楽を聴いていると、イヤホンやスピーカーとは少し違う世界観に引き込まれ、もっといい音で、もっと快適にと、自分にとってより良いものを探してしまうことがありませんか?
今回は私が10年以上愛用しているヘッドホンbeyerdynamic「DT 990 PRO」について詳しく紹介します。
この記事ではbeyerdynamic「DT 990 PRO」に関する次のことをチェックすることができます。
ヘッドホン選びに重要なことは『好き』になれるものを選ぶこと!
この記事は“ちょっといいヘッドホンを探している方”や“DT 990 PROのことを詳しく知りたい方”に役に立つ内容となっています。
2006年からロングセラーのbeyerdynamic「DT 990 PRO」の魅力やメリット・デメリットを確認して、あなたに最適なヘッドホン選びの参考にしてください。
これまでヘッドホンやイヤホン、スピーカーをたくさん聴いてきましたが、長く使っている機器には必ず“好き”が宿ることを実感しています。
私はbeyerdynamic「DT 990 PRO」の個性が好きです。
目次
DT 990 PROのスペック/外観
最初にbeyerdynamic「DT 990 PRO」の基本スペックや外観について押さえておきます。
基本スペックから見えてくるポイントもまとめていますので、使用環境や接続、デザインなどをチェックするための参考にしてください。
ちなみに写真のパッケージは2010年に購入した時のもの。
2024年現在、パッケージはブラックを基調としたシャープでカッコいいもの変更されています。
基本スペック
基本スペックを表にまとめました。
ただし、スペックを見てもよくわからないという方は「DT 990 PROのスペックはこう読む」をご参考ください。
ヘッドホンタイプ | 開放型(オープンエアタイプ) |
周波数帯域 | 5~35,000Hz ※再生できる音の範囲 |
インピーダンス | 250Ω ※ヘッドホンの抵抗値/音量やノイズなどに影響 |
感度 | 96㏈ ※電気信号の効率を表す値/音量などに影響 |
コード | カールコード/3m |
重量 | 250g(ケーブル含まない) |
接続プラグ | 3.5mmミニ(6.3mm変換アダプタ付属) |
【DT 990 PROのスペックはこう読む!】
- 広めの周波数帯域で用途を問わず低い音から高い音まで十分な再生能力!
- 比較的高めのインピーダンスで余計なノイズは低め、音量は小さめ。
- 3mカールコード(固定電話のコード状)で長さとコンパクト性を両立。
- ヘッドホンとしては平均的な重さで室内使用向け
- DTMなどでもよく使われる6.3mmが付属していて接続は便利
外観
外観を各方面からチェックしていきます。
DT 990 PROは全体的にオーソドックスな形状ですが、堅牢で丁寧なつくりで丈夫さがよく分かります。
イヤーパッドはベロア素材でヘッドバンドも調整が可能なので耳や頭に対する負担も相対的に軽微です。
【全体】全体はこんな感じ。
【側面】
真横から撮影した様子。
【ヘッドバンド】
ヘッドバンドにさりげなく「MADE IN GERMANY」の文字が刻印されています。
この部分が伸縮するので頭の大きさに合わせて調整することができます。
【ヘッドバンド伸縮】最大まで伸ばした状態。伸縮部はアルミ製なので頑丈です。
【接続プラグ】接続プラグは 3.5mmミニと6.3mm変換アダプタが付属。
【コード】
コードは固定出電話のようなカールコードが採用されているので、通常は1.5m、最大で3mで伸びます。
写真のようにコンパクトで絡まりにくいので、わずらわしさもなく保管や使用場所も気になりません。
DT 990 PROの特徴
ここからは“基本スペックでは計れない”DT 990 PROを使用し続けてみて分かる特徴をまとめます。
まず、各種性能の詳細レビューをまとめると次の通りです。
高 音 | 空 間 表 現 | ||
中 音 | 感 情 表 現 | ||
低 音 | 遮 音 性 | ||
解 像 度 | 音 漏 れ | ||
定 位 | アンプ変化 |
臨場感と迫力がハンパない!
市場には数多のヘッドホンがあり、それぞれに個性があります。
beyerdynamic「DT 990 PRO」は、よい意味で個性が豊かで臨場感と迫力がハンパないヘッドホンです。
相対的な評価をするために比較基準としたのが、我が家のヘッドホンでフラットな音質を担当するAKG「K530」(生産終了)です。(「DT 990 PRO」と同価格帯)
例えばオーケストラやEDMの響きは空間の表現力が重要な要素になります。
AKG「K530」の場合、音源が本来持っている美しい空間を耳元で表現ししてくれます。
対してbeyerdynamic「DT 990 PRO」は空間が縦方向にも高く伸び、その場にいるような臨場感が押し寄せてきます。
ロックやジャズではドラムやベースの強力なアタックを体感でき、頭上ではなく胸に響く感じを味わえます。
音質/音色
beyerdynamic「DT 990 PRO」はよい意味で個性がしっかりと主張されている音を奏でます。
そもそも、スピーカーやヘッドホン、イヤホンなど再生機器の全般にいえることですが、低音は主張しすぎるとぼやけてしまい解像度や情報量に影響します。
また、高音に寄りすぎるとバランスがくずれてスカスカな音に聞こえてしまいます。
この問題をうまく解決したbeyerdynamic「DT 990 PRO」はメリハリのあるスピーディーでパワフルな低音をベースに、抜けの良いくっきりした線を描く高音が合わさり明るく楽しい音楽を心に届けてくれるでしょう。
装着感
ヘッドホンはイヤーパッドで耳を覆うので、長時間使用していると違和感があったり痛みを感じたりという経験がありませんか?
beyerdynamic「DT 990 PRO」はベロア素材のイヤーパッドがやさしく包み込むので、長時間使用でも痛みを大きく軽減してくれます。
開放型なので蒸れにくいのもポイント!
ヘッドバンドのスライド部分でイヤーパッドの位置も動かすことができるので、しっかりとフィットする位置を自由に調整することができます。
ヘッドホンが頭を挟む力は強すぎずにちょうどいい感触ですがヘッドバンド自体は太くないので、運動中の使用や頭を強く振りながら聴くことには向いていません。(そもそも室内用です…)
自宅での音楽鑑賞やDTMなどでの使用に最適な装着感です。
DT 990 PROを10年以上使用している理由
私が10年以上beyerdynamic「DT 990 PRO」を使用し続けている理由は
「奏でる音楽が楽しいから!」
臨場感のある空間表現と圧倒的なパワーとスピード感のある低音が土台を作り、あらゆる音を自由に鳴らしてくれる表現に好感が持てます。
フラットと表現する記事も見かけますが、個人的に100以上のヘッドホン、イヤホン、スピーカーを聴いてきた中でも、比較的強めの個性が音楽の楽しさを際立たせてくれる稀有なヘッドホンです。
私は大好きなロックやジャズを聴くときや、DTMでも好んで使用しています。
我が家の買ってよかったオーディオ関連機器で上位に入るヘッドホンです。
DT 990 PROの楽しい音づくりが好きで12年間使っているけど、飽きさせない音色が好きです!
DT 990 PRO 購入前のポイント
beyerdynamic「DT 990 PRO」を購入する前に押さえておきたいポイントを紹介します。
- 良いところ&残念なところ
→良いところと合わせて残念なところも確認しておけば選択の失敗が減ります。 - ヘッドホンアンプがおすすめ
→パワーのある信号はDT 990 PROの良さをより引き立たせてくれます。
詳しくチェックしていきましょう。
\おすすめのヘッドホンアンプ紹介記事/
良いところ&残念なところを知る
ヘッドホンがを選ぶ時に重要なのは自分の好みや目的に合うものを探すことです。
beyerdynamic「DT 990 PRO」の良いところ&残念なところをまとめてみますので、好みや目的に合うヘッドホンなのかをチェックしてみてください。
良いところ | 残念なところ(人によって) |
|
|
個人的にはとても満足していますが、私の実体験を中心に人によって気になるだろうな…という点などもまとめています。
ヘッドホンアンプがおすすめ
インピーダンスが250Ωと割と高いので音質への安心感は高まりますが、音量は絞られがちになってしまいます。
そこで活躍するのがヘッドホンアンプです。
ヘッドホンアンプの大きな役割は音楽データを増幅すること。
しかし、相性の悪いヘッドホンアンプでは、余計な誇張が入ったり、せっかくの個性を崩したりする可能性もあるので注意が必要です。
beyerdynamic「DT 990 PRO」の個性を引き出すためにも、ヘッドホンアンプはフラットな音質のものをおすすめします。
DT 990 PROにおすすめのヘッドホンアンプ
\相性が抜群のDACアンプ/
\総合的なコスパが光る/
\おすすめのヘッドホンアンプ紹介記事/
こんな人におすすめ
ここまで紹介してきたbeyerdynamic「DT 990 PRO」の特徴を基にどんな人におすすめなのかを解説していきます。
もっといい音で音楽を聴きたい
ヘッドホンのグレードアップやイヤホンよりも迫力のある音で聴きたい場合に最適です。
また、安価なデスクトップスピーカーなどと比較しても迫力や臨場感は勝るとも劣らない性能を有しています。
一概にはいえませんが、目安として10,000円以下のヘッドホン・イヤホン・スピーカーなどからの買い替えを検討する場合、解像度や臨場感をアップできる可能性を秘めたヘッドホンです。
高解像度のゲーミングヘッドホンがほしい
これまでの説明の通り、解像度が高いヘッドホンであることは間違いありません。
ゲームシーンでは解像度の高さや音域の広さ、定位や臨場感などが求められます。
特にFPSなどでは敵の足音や位置関係を正確に把握する必要があり、クリアで分かりやすい音が必須です。
このような条件をしっかりとクリアする信頼感が、YouTuberのヒカキンさんやプロゲーマーninjaさんなどゲーミングヘッドホンとして愛用する有名人が多い理由の一つといえます。
DTMにも抜群!
高解像度にくわえて定位感の良さや音場の広さもバッチリなので、DTMでも活躍します。
開放型ヘッドホンなので鳴りがよく、分かりやすく聴きやすい音質や音色は細部に至り必要な音を知らせてくれます。
旋律から和音まで最適なメロディーづくりをサポートし、DTMの可能性を最大限に引き出してくれるはず。
きつくならない装着感で作業に没頭することができるのもポイントです。
ただし、個性のあるヘッドホンであることを留意しましょう。
我が家でもDTMにはbeyerdynamic「DT 990 PRO」を使用しています。
色んな音色(ネイロ)のヘッドホンがほしい
解像度や定位など性能の高いヘッドホンであると同時に、高音や低音に素晴らしい個性を持ったヘッドホンでもあります。
色んなヘッドホンを使い分けてジャンルやシーン別に楽しみたいのなら、beyerdynamic「DT 990 PRO」もぜひ手に入れておきたいものです。
ジャンル別おすすめ度
beyerdynamic「DT 990 PRO」のジャンル別おすすめ度とおすすめポイントをまとめています。
もちろん、個人の感想がベースなので意見が異なる方もいるでしょうが、ジャンルごとの雰囲気をイメージしていただければ幸いです。
ヘッドホン選びの参考としてチェックしてみてくださいね!
ジャンル | おすすめ度 | ポイント |
クラシック | 交響曲などの迫力や臨場感はgood!フラットさや繊細な表現は他の選択肢もあり | |
ロック | アタックやスピードがハートに響く。魂を感じるのに最適! | |
ジャズ | グルーヴ感の再現や、目の前で演奏されるような雰囲気は個性の賜物。 | |
EDM | ズシリと響く低音と広大な音場が支配する空間は圧巻! | |
ゲーミング | FPSなど効果音をとらえるのに最適。ハッキリと聞きやすい音質で勝利を引き寄せる。 |
長い歴史には意味がある(まとめ)
この記事ではbeyerdynamic「DT 990 PRO」の魅力について紹介してきました。
まとめると次の通りです。
【beyerdynamic「DT 990 PRO」は…】
- 2006年発売からのロングセラーモデル
- 個性が光るハイクオリティドンシャリ
- 長時間でも疲れない良質イヤーパッド
- ヘッドホンアンプとの相性も抜群
- 良いところ・残念なところは要チェック
このように、魅力と個性が際立つbeyerdynamic「DT 990 PRO」には好きになる要素がたくさん詰まっています。
音楽鑑賞用はもちろん、プロも認めるゲーミングヘッドホンとしての優秀さやDTMでの有用性など、空間と音像を巧みに表現するヘッドホンbeyerdynamic「DT 990 PRO」。
そんなbeyerdynamic「DT 990 PRO」を“好き”と思うユーザーが多いからこそ長年売れ続けるヘッドホンになっています。
あなたのそばで奏でる「DT 990 PRO」の音色はいつも楽しいものでありますように!
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